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交通事故案件のページ [くらしと安全(交通事故その他)]

 今年から新たに交通事故案件のホームページを作りました。

 https://www.hideki-m-k.com/

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 交通事故案件について,弁護士がついたらどんなことを手助けできるか,私の取り組み方を書きました。
 一言で言えば,そのときの状況を正確に分析して,一番,その人のためになる方法を考えるということに尽きますが,その一つ一つを適切に丁寧に,またスピーディに進めるというのが私のモットーです。
 また,一番大切なポイントを見極めて,そこをしっかり掘り下げる,これが適切な結果を導く鍵だと思っています。

(同HP プロフィール欄より)
 交通事故については,「弁護士をつければ賠償額が上がる」「弁護士によって賠償額に差が出る」と色んなホームページで謳われています。
 どちらも確かに正解です。ただ,私は,本来ならばそうあるべきではないと思っています。
 弁護士をつけてもつけなくても,どの弁護士に頼んでも,適正な被害弁償がなされるべきだし,もっと言えば交通事故が早くゼロになるべきだと思っています。

 しかし,その「理想」に至る道のりの中で,やはり交通事故被害に苦しむ方がいるのは事実であって,また,事件を受ける弁護士の力量や努力によって結果に差が出ることも紛れもない現実です。

 私は,自分が幼少のころから培ってきた「思考力」「分析力」「判断力」,また,「人をわかる」力,「伝える力」,これらの力を,一人一人の交通事故に遭われた方々のために活かして,少しでも良い生活を取り戻して頂くことに役立ちたいと思っています。
                                   (抜粋終わり)

 私たち弁護士は,他人のために色んなことを言うというのは日々の仕事で慣れていますが,自己アピールのようなことは普段あまりしません。
 言うよりも堅実に仕事をすることの積み重ねで信頼を得たい,と思うものだからです。

 ですが,こういうホームページを作るときに書くことは,いわば「所信表明」のようなもので,やっぱり気が引き締まります。
 今の時代,やはり,「自分はこのようなことで人のお役に立ちたい」ということをちゃんと表明する,というのは必要なことだと改めて感じています。


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台風21号被害 [くらしと安全(交通事故その他)]

 先週の台風21号被害はすさまじいものでした。

 停電もあり,家屋が損壊する被害や,物が飛んでいって何かにぶつかるなどのこともあり,台風関連の相談も何件か受けています。

 
 関空の被害,孤立化は思いもよらなかったことです。事務所HPの私のコラムで

「台風21号被害,神戸-関空ベイシャトル(弁護士 村上英樹)」
https://www.kobeseaside-lawoffice.com/staff/2817/

を書きました。

 2012年に私が神戸-関空ベイ・シャトルの運営会社の民事再生申立事件を申立代理人として担当したときに,ベイ・シャトルの存続理由の一つに「災害時の海上ルートの確保」という意見があったのを覚えている。ただ,本当に今回のようにベイシャトルが関空からの唯一の移動手段になるなどとは,そのときは私も正直余り想像しなかった事態だった,という内容です。

 ベイ・シャトルのレギュラーの2艘の船「うみ」号「そら」号のほかに,予備船「かぜ」号もフル回転して,非常時の関空からの移動手段として動いている現状は,災害時に海上ルート(船,航路)を維持しておくことがとても役立つことがあることを示しています。

 ただ,一方で,船便・航路は維持するのにとてもお金のかかることですから,結局,社会全体として「災害時の備えとしてどれだけのコストを受け入れるか」という問題です。

 
 また,今回の台風の場合では,JRの運休発表が非常に早かったのも印象的でした。
 仕事をしなければならない立場としては,電車の運休はバッドニュースで,「できるだけがんばって運行してほしい」と思うものですが,実際の台風21号の威力,被害の度合いからすれば,早期に運休とした措置は適切だったと思いました。

 台風・地震ともにそうですが,平常時には「そんなこと起こらない」と考えたほうがコストも削減できるし,世の中効率的に回ります。
 が,やはり,平常時から「備え」に一定のコストをかけていくことが回復不可能な被害を防ぐことになるし,それを受け入れる心が必要なのだ(社会全体に,ですが,私自身にも)と感じました。


 災害についての法律相談というのも各弁護士会でやっています。
 
 また,被災者向けの相談でなくても,私たち弁護士の場合は日常の依頼者からの相談であっても「災害がらみ」ということがあります。

 たとえば,顧問企業からの相談でも,「被災地の工場が稼働できないため,被災地外の工場の稼働時間を増やす必要がある。その場合の労働条件変更について相談したい。」というようなことがあります。
 こういう課題を解決していくことでも,災害復興に寄与していくことができます。

 災害があったために生じたトラブルの相談でも,人の不安な心をいくらか軽減することができます。

 私は被災地に直行することができませんが,自分に出来る形で,災害被害の回復に役立っていければと思っています。
 
 
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ネット犯罪・SNSイジメから子どもを守る! [くらしと安全(交通事故その他)]

 先日(11月21日,私の42歳の誕生日)、西宮市内の小学校に行って、保護者の方々を対象にタイトルのお題で1時間お話をしてきました。

 神奈川県座間市の9人殺害のニュースもあり、このテーマは今すごく重要な問題になっています。

 私もお話しするにあたって,書籍などを調べて,色々勉強して臨みました。

 午前11時からという時間帯でしたので,お母さん方が30名ほど聴いて下さいました。

 私たち大人からみて,子どもたちのネットの世界での活動が見えにくいけれども,それにどう関わっていくか?
 
 子どもたち自身の自主性,やりたいことを尊重しながらも,一方で,生命身体の危険もあるネット世界に対して,親は何が出来るか?

 皆さんとても熱心に聴いて下さいました。

 
 ネットの世界は危険だから子どもを余り近づけたくないなあ,というのが多くの親の本音。

 ですが,Twitterなどを介した繋がりというのは,現代の高校生などからすれば,もうネットというよりリアル(現実)での活動の領域,とも捉えられます。
 アカウントも用途によって1人が複数持つ,というのも当たり前の時代。

 そういう現状,また,今の現状さえもどんどん変化していく中で,「親子」がどうネット社会と向き合うのか?
 それを突き詰めて考えていくと,

親子,家族間のコミュニケーション

というのはものすごく大切だ,という考えに至ります。

 ネット利用のルールや,ネット上で子どもがどんな活動をするか,どんな人と交流しているかを話せる関係の大切さ。
 子どもが迷ったとき,親に相談できる状況の大切さ。

 根本は,ネット社会到来前と同じ,家族,親子の絆。
 そのうえに,現在特に大切なのは,親の側が,どんどん変わりゆく世界,子どもたちの在り方をよく見て,柔軟にものを考えて,子どもを見守ること,だと思いました。

 以下に,当日のレジュメ内容を掲載します。話しの助けにした簡略なものなので,これだけを見ても分かりにくいかも知れませんが,興味のある方はご笑覧ください。


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延命処置どうする?~「エンディングノート」の話 [くらしと安全(交通事故その他)]

 私は,相続の前後の法律相談を受けることや,成年後見業務で高齢の方の仕事をすることが多々あります。

 家族も,成年後見人も,病院スタッフ(医師,看護師)も直面する課題に,

本人(高齢者など)の容体が悪くなり,意思がない状態で,「延命措置」を行うか?

というのがあります。

 具体的には,

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成年後見シンポジウム 配付資料pdf [くらしと安全(交通事故その他)]

 2月25日に私が参加して行った成年後見シンポジウムの配布資料が,神戸市社協のHPにアップされていますので紹介します。

https://www.with-kobe.or.jp/wp-content/uploads/2017/03/H29sinpo.pdf

 障がい者の権利擁護の話(先日紹介したマーサズ・ヴィンヤード島の話,条約・新しい法律など)
 成年後見の実際問題について

など内容盛りだくさんです。

 興味のある方は上のリンクから参照していただければと思います。

神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹

書籍「インターネットにおける誹謗中傷 法的対策マニュアル」第2版~弁護士中澤祐一先生著 [くらしと安全(交通事故その他)]

 弁護士向けのマニュアル本を買って、読んでいます。
 とても勉強になる本なので、感想(★5つ!だと思います)を書きます。

 「誹謗中傷」なんともいやな響きです。
 ですが、インターネット時代に生きる以上、これも現実にあるリスクとして、対策を考えて生きていくしかありません。 


インターネットにおける誹謗中傷法的対策マニュアル<第2版>

インターネットにおける誹謗中傷法的対策マニュアル<第2版>

  • 作者: 中澤佑一
  • 出版社/メーカー: 中央経済社
  • 発売日: 2016/07/21
  • メディア: 単行本



 弁護士の仕事というのも、時々刻々と変化する世界の中で、新しく起こってくる「困った事態」に対応していかなければなりません。
 
 依頼する人は、普通は、「経験豊富な」弁護士に依頼したいと思うものです。
 ですが、必ずしもそうはいきません。
 特に、インターネットの分野などになれば、経験豊富の弁護士でも登録したての弁護士でも、どうしても「手探り」で進めなければならないものが多数あるからです。

 例えば、

ある会社の悪口をネット上の掲示板に書かれたことへの対処

というのも、比較的新しい課題です。
 少なくとも、この手の悩みが増えだした当初は、誰にとっても新しい課題でした。
 その中で、経験があろうがなかろうが、手探りで、ある弁護士は自分のインターネットの知識を活かしながら、ある弁護士はインターネットに関する基礎知識から自分で勉強しながら、また、「プロバイダ責任制限法」による請求や、裁判上の仮処分手続などの手段を活用して、解決を図ってきた、というのが2000年代以降のこの分野の話です。

 そうして、今、「手探り」状態から事件に取り組んできた弁護士の得てきたノウハウ・知識などの先進的な部分は、こういう風に「マニュアル」と題する弁護士用の書籍として出版されています。
 著者の先生がこれまでに蓄積してきたノウハウ・知識をまとめて記してあるほか、「よくある相談事例」に時系列的に対処していくケース解説など、インターネットに対して特別な知識を持たない多くの弁護士にとっても、非常に分かりやすい本に仕上がっています。
 
 私も、やはり、日頃おつきあいさせて頂いている企業の方、あるいは、個人でビジネスをされている方と話すと、多くの方がネット上での風評被害を意識されています。
 私も相談を受ければその都度色々調べてアドバイスや対処をしてきましたが、インターネット上の問題はそもそもグレーな領域も多く、もやもやの残る点がたくさんあったのですが、この本を読んで疑問が解消された点がありました(逆に、「ああ、やっぱりこの分野の第一線の弁護士から見ても曖昧な領域なんだ」と分かった部分もありました)。

 ネットだからと言っても、人の迷惑を顧みずに「言いっ放し」「書きっ放し」ということは良くないことだと思います。
 ただ、モラルの問題を訴えても、実際に起こったことに対処できなくては、害が続いてしまいます。

 そうそう、よくインターネットの「匿名性」と言われますが、この本では「インターネットには完全な意味での匿名性は存在しない」というのが法的対処を行ううえで一番重要な知識であると書かれています。
 簡単に言えば、ネット上で行動には必ず足跡が残る、ということですが、じゃあ、その「足跡」ってどんな形をしていて、どういう風にすれば見えるの?追えるの?という疑問にも、この本は答えてくれます。

 私も自分がこの種の相談を受けたときなどにこの本を活用しようと思いますし、また、弁護士以外の方でも、ネット上での困った書き込みに対してこんな方法があるということを知ることは良いことだと思います。
 
 (全く面識ありませんが一方的に)著者の先生に感謝したい一冊です。

 神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹



「医師と法律家によるTPP市民シンポジウム」(2/14 午後1時 兵庫県弁護士会) [くらしと安全(交通事故その他)]

http://www.hyogoben.or.jp/topics/pdf/150214symposium.pdf

 今週末も兵庫県弁護士会ではイベントがあります。

 TPPは、国民生活にものすごい影響を及ぼすと言われています。
 そのわりに、議論がなされていない。というより、判断材料が得にくい。

 ということで、医師の方にも協力をお願いして、企画しました。

 もっとも、TPPが重大な影響を及ぼすのは「医療」「司法」に限ったものではありません。
 が、ともかくも「法律家」以外にも来てもらってやろう、ということで、こういう形になりました。

 またまた、特にお近くの方で、興味がある、あるいは、ちょっと覗いてみてもよいかな、という方は是非お越し下さい。お待ちしています!

                                        弁護士 村上英樹(神戸シーサイド法律事務所

自賠責って何ですか? [くらしと安全(交通事故その他)]

 私は交通事故案件を多く扱っています。

 交通事故被害に遭った方が、しばらくして、保険担当者等と話する中で、

「自賠責で○円まで支払われるので…」

等と「自賠責」という言葉が出てくることがあります。

 ここで、

自賠責(じばいせき)って、自動車の教習所に通っていたときに確か聞いたけど、何だったっけ?

と思う方が多いようです(普段、事故に遭わなければ自賠責を意識することはありませんから。)


 というわけで、今日は、自賠責について、分かりやすく解説することにします。

 自賠責とは、「自動車損害賠償責任保険」のことです。

 法律によって、自動車および原動機付自転車を使用する際、全ての運転者に対して、加入することが義務づけられている損害保険です。
 「強制保険」とも呼ばれます。
 「強制」なので、基本的にみんなが入っているわけですが、損害の全部を賠償してくれるわけでは無く、一定の限度額までを賠償する保険です。

 

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スピード違反をする彼氏と付き合ってはいけない5つの理由 [くらしと安全(交通事故その他)]

 仕事で、交通事故の案件を扱うにつけ、スピード違反、特に暴走行為とも言えるスピード違反は憎い。
 
 殆ど何のメリットもなく、ただ、危険なだけ。しかも、取り返しのつかない結果を招く。

 かくいう私も若い頃は正直言って確かにスピードを出した経験がありますが、危険なだけですし、何か事を起こせば「若気の至り」では済みません。今では本当に「ダサかったなあ」とも思います。

 スピード違反は格好悪い、モテない、という共通認識をもっと広めたいと思います。

 というわけで、最近ネット記事でよく見かけるベタなスタイル「○○の彼氏と付き合ってはいけない○の理由」で、1つ書いてみました。

1 あなたの身が危険

 当たり前です。
 阪神高速(関東の人は首都高速に置き換えて下さい。)を時速120キロ以上で疾走することは、何らかの予想外のことが起これば、一巻の終り、です。
 一度タクシーでそんな運転手がいて、真剣に怖かったので、「すんません。悪いけど、私、スピード怖いんで、ちょっとゆっくり目でお願いできますか。」と言いました(けど、ドライバーに、スピード落とせって言いにくいんですよね。これ本当に。)。
 事故に遭えば、命が助かったとしても、一生残る後遺症を負う恐れが極めて大きいです。

2 他人の命を奪う恐れ

 死亡事故や重大事故の「加害者」になって、その後の一生を送ることを想像したことがありますか?
 事故の加害者になっていなくても、「ひやり」「はっと」の経験がある人は多いのではないでしょうか。私もあります。「あのとき人を撥ねることにならなくて本当に良かった」という経験はあり、それを思い出し、幸運だったと思うと同時に、もし事故に至っていたらと思うとぞっとします。
 あなたが運転していなくても、同乗中の彼氏が死亡事故を起こしたらどうでしょう。
 加害者同然の気持ちになるはずで、その気持ちはきっと一生消えません。

3 彼氏の「威力信仰」が怖い 

 若い人のスピード違反には、重症のものと軽症のものがあると思います。
 単に、危険性がわかっていないだけ、くらいのことは軽症です。分かれば治ります。
 ですが、重症の人は…
 スピード違反を平気でする、むやみにスピードを出すことにこだわる彼氏は、外に向けて「威力」を示すことで、自分のプライドを保とうとする傾向があるのかもしれません。
 もしそうだとすると、場合によっては、その「威力」があなたに向かってこないと限りません。
 ちょっとした口論で、あなたにプライドを傷つけられたと感じたなら、彼氏は腕力で上回るという優位を振りかざしてくる、ということも簡単に想像出来ます。

4 他力に頼った自信過剰、自己満足
 
 若い人のことを考えると、私は、自信がないよりは、自信過剰くらいのほうがよいと思います。
 
 ですが、車のスピードは自分の実力ではありません。

 スピードを出しつつ事故を起こさず運転をするというのには確かに技術が要りますが、もちろん、ギリギリのところで勝負をするなどというのは、ゲームでもない限り、決してやってはならないことです。

 現実に、あらゆる危険をまき散らしながら、レーシングゲーム感覚で「自分はデキる」快感を得ているだけだとしたら、「自分を真っ直ぐ見つめて、一歩一歩成長させること」というごく真っ当な姿勢から程遠いといわざるをえません。

 横にいるあなたをさておいて、そんな程度の低い快感に酔っているなんて、あなた(彼女)に対して失礼です!

5 彼氏のあなたへの愛は本物?

 1で書いた通りですが、あなたとのドライブ中に制限速度を大幅に上回る運転をするとしたら、それは、彼女を身の危険に晒している行為にほかなりません。
 いくら、かっこいいスポーツカーでドライブに誘ってくれたとしても、そのような行為が、果たして愛なのでしょうか。
 「かっこいいスポーツカーで、彼女を横に乗せてみたい」
 ただそれだけかもしれません。あなたでなくても良いのかも知れません。

 でも、愛が本物なのかどうかは、微妙な問題ですから、見た目で一概に「偽物」とも決めつけられません。

 なので、確かめて下さい。
「私を愛しているなら、スピード違反はやめて。」
と真剣に伝えてみて下さい。
 それでやめない彼氏の愛は、やっぱり偽物でしょう。

 逆に、そう伝えられて、きっぱりスピード違反をやめる彼氏は立派です。
 「過ちをただせる」男性です。
 誰でもそうですが、その時点での考えや在り方の間違いなんていくらでもあります。それに気づいて自分で直せるかどうかが、大切です。
 あなたの声に耳を傾けきっぱりスピード違反をやめた男性は、あなたを愛しているし、その後も成長できる男性でしょうから、永く付き合うことを考えてもよいでしょう。



 以上、まあ、私もそうでしたが、若いときはとくに「目立ちたがり」の傾向が強いものですから、スピードへの憧れは分からないではありません。
 ですが、そのような「ゲーム感覚」でのスピードへの憧れと、実社会での自分の行動は分けて考えないと、大人ではありません。
 もちろん、大人でなければ車を運転してはいけません。
 どうしても、超スピードを体験したい場合は、各自動車メーカーが、安全のために、サーキット場などを借りて、緊急事態(スピン状態など)の体験イベント等をやっている場合がありますので、それに参加するとよいでしょう。

 自分の体験でも、男同士で話しているときは、スピード出してカッコイイみたいなノリの会話を二十歳ころにはしたことがあります。今の時代も同じ、「スピード自慢」トークは、ボーイズトークでは存在するのでしょう。
 が、はっきり言って、私がこのような記事で言うまでもなく、すでに、ガールズトークでは、容赦なく、「スピード超過の彼氏」は酷評されているはずです。だって、横に乗る彼女に何のメリットもないですから。

 というわけで、

スピード狂の彼氏はモテない!! モテたければ、一刻も早く、大人の運転マナーを身につけるべし!!

なのです。

 スピード違反常習の人は、今からでも全く遅くないので、運転を変えてみてください。
 あなたの人生にも他人の人生にも確実に良い影響があります。それは目に見えてなくても、確実にありますから。

                               村上英樹(弁護士、神戸シーサイド法律事務所

どの程度の認知症が後見相当か? [くらしと安全(交通事故その他)]

 先日、私が属している成年後見問題に関する研究会に行ってきました。

 認知症について医師の方からのお話しを聴くのがメインでした。

 認知症の診断についての具体的なお話しや、成年後見に関連して、本人の家族から成年後見申し立てのための「診断書」を書いて欲しいと頼まれたときの医師の立場や、家庭裁判所から成年後見に関する「鑑定」を依頼されたときの実際など、知りたかったことがたくさん聴けました。

 さて、ここからは、法律家の領域の話になります。

 成年後見制度についてよく質問されるのが、タイトル通り、

「どの程度の認知症(あるいは知的状態)になれば後見になりますか?」

ということです。

 この程度というのを判断するのに数値があれば一番よいということで、いわゆる「長谷川式」(改定長谷川式知能評価スケール。HDS-R)などの認知症の簡易評価テストなどが着目されたりします。
 このテストは、3つの言葉を覚えて言えるか、100から7をどんどん引いていって答えが言えるかなどの、幾つかの質問をして点数を出すものです。

 この「長谷川式」の点数というのもそれなりに重要な要素ではあるのですが、ただ、「成年後見の状態かどうか?」という判断そのものは、点数によって決まる、というわけでもありません。

 
 最高裁判所が医師向けに発表した「新しい成年後見制度における診断書作成の手引き」(2011)によれば、成年後見制度の3段階(重い方から、後見、保佐、補助)について、次のように説明されています。

A 後見  自己の財産を管理処分できない程度に判断能力が欠けている者、

すなわち、

 日常的に必要な買い物も自分ではできず誰かに代わってやってもらう必要がある程度の者。  

B 保佐 判断能力が著しく不十分で、自己の財産を管理・処分するには、常に援助が必要な程度の者、

すなわち、

 日常的に必要な買い物程度は単独でできますが、不動産、自動車の売買や自宅の増改築、金銭の貸し借り等、重要な財産行為は自分では出来ないという程度の判断能力の者。


C 補助
 判断能力が不十分で、事故の財産を管理、処分するには援助が必要な場合があるという程度の者、

すなわち、

 重要な財産行為は、自分でできるかもしれないが、できるかどうか危ぐがあるので、本人の利益のためには誰かに代わってやってもらった方がよい程度の者。 

 以上のような基準です。
 数値のようなはっきりした目安はないのですが、具体例に即しているので、分かりやすい基準とも言えます。

 ただ、では、「日常的に必要な買い物も自分ではできず誰かに代わってやってもらう必要がある程度の者」という状態の境界線はどうなるのか?といわれれば、相変わらず曖昧です。

 極論すれば、境界線付近においては、医師各自の判断で診断書を書いても良い(というか、そうするしかない)、ということになります。 

 ここも、真面目に考えすぎると「そんなことでいいのか?」ということになりますが、私は案外これでいいと思っています。

 つまり、診断書を作成する医師が、本人のためにこれがよいと思ったことが書けるという仕組みは、例えばテストの数値だけで決めるような杓子定規な基準設定よりもずっと良いと思います。
 例えば、境界線近くかもしれないが、医師が、自分の判断では「日常的に必要な買い物も自分ではできず誰かに代わってやってもらう必要がある程度の者」と考えて、「後見」として一番手厚い保護を受けられるようにするのが、本人や家族の幸せのためになると考えれば、そのように書いても良い、ということはそれはそれでいいと思います。
 いい加減という意味ではなくて、アナログ的な要素も含めた総合判断を許容した方が、実際に良い運用が出来ると思うからです。

 現実に、認知症が進むのと本人さんの法的保護という問題は、時間の争いという面があります。
 厳密さを要求する余り診断書作成に何ヶ月もかかってしまうと結果として、家族の個人的負担ばかりが続くことにもなります。

 確かに、お医者さんの立場で、「どっちでもいいといわれたら余計に困る。明確な基準を示してくれ。」と言われる方もおられると思いますが、私は、医師ほどの立場ともなれば、必要な場面では自分の「腹」で、目の前の人の幸せにとって何がよいかを自分の責任で決断していただくことは一種の責務ではないかな、と思います。
 というと、医師の方は、「診断書について、そんな軽く要求されては困る」と言われるかもしれないのですが、これは、医師の診断を軽く見ているという意味では決してなく、医師の方の能力や職業倫理を信頼して、裁判所が診断書の作成をこのような方法でお願いしている、ということだと思います。

 診断書だけで決まるわけでなく、家庭裁判所のチェックも入るし、やはり微妙なものには改めて家裁が「鑑定」を命じて再チェックするという仕組みも用意されています。


 さて、上記のような基準からすれば、実際的には、認知症の親などをかかえる家族としては、医師に成年後見申立用に診断書を書いてもらうときには、長谷川式などの簡易テストを実施してもらうということの他に、

日常の本人さんの生活の状況についてできるだけ具体的に正確に医師に伝える

ということも大切だといえるでしょう。

 そういう日常の実際の状況も含めての総合判断をしてもらうことが、本人さんにとっても家族にとっても、医師から適切な診断書を書いてもらえて、家庭裁判所での成年後見開始の審判などでの判断にも良い影響を及ぼすことに繋がるからです。 

                                村上英樹(弁護士、神戸シーサイド法律事務所
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