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ワタリドリ(Alexandros) [音楽は素晴らしい]


ワタリドリ/Dracula La

ワタリドリ/Dracula La

  • アーティスト: [Alexandros],川上洋平
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2015/03/18
  • メディア: CD



 少し前の曲ですが、最近見つけて、なんていい曲なんだとハマっています。
 
 90年代ロックで育った世代の私としては、つい、最近の曲はなんかパンチが足りないような、シャキッとしないような気がするものが多いなあ、などと思ってしまうことしばしばなのですが、この曲は、

タイトルどおり、本当に空を気持ちよく飛んでいる感覚(メロディー) 夢と希望と愛に溢れて、ストレートな歌詞

で、私の心に飛び込んでくる曲だったのです。それでいて、今風でとても洗練された感じの曲です。

 鳥は夢の象徴。
 I wish I were a bird! 
 英語「仮定法」は夢を語るための語法ですね。←この歌と関係なし。

 カラオケで歌っても、すごく気持ちがいいです。
 ただ、サビの部分の一部があまりに高い(ワタリドリの「ドリ」を、hiE、高いミで歌う箇所がある。男声では裏声でも普通は厳しい。)ので、ここだけが難関。
 どう攻略するのかをただいま研究+練習中です。

 元気がほしいとき、爽快感を味わいたいとき、鳥みたいな気分を味わいたい人などにお勧めの曲です。
 また、すごくさわやかなので、年齢・性別問わず、多くの方にお勧めです。

 神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹
 




「ポピュリズムとは何か 民主主義の敵か、改革の希望か」(中公新書 水島治郎著) [読書するなり!]


ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か (中公新書)

ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か (中公新書)

  • 作者: 水島 治郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2016/12/19
  • メディア: 新書



 面白そうな本なので読んでみました。
 
 世界的に「ポピュリズム」とも呼ばれる政治スタイルが選挙で勝つなどのことが最近よく起こる、と言われています。
 
 この本の帯によれば、

イギリスのEU離脱
反イスラム、反エリート
トランプ米大統領誕生…

が例に挙がっています。
 
 日本でいえば、

「維新」の台頭

が例に挙げられています。

ところで、一般的に、「ポピュリズム」という言葉を使うときには、マイナスイメージで使われることが多いと思います。「インテリ」のような層が「ポピュリズム」というときなど特にそうです。

 この本が紹介する「ポピュリズム」の言葉の意味もいくつかあるのですが、たとえば、「国民に訴えるレトリックを駆使して変革を追い求めるカリスマ的な政治スタイル」(吉田徹氏)などの定義があるとのことです。
 
 「ポピュリズム」といわれれば、私としても「民衆を煽る」というようなイメージを抱きます。

 
 さて、この本では、「ポピュリズム」について、それが「悪いものである」とか「良いものである」という価値判断を離れて、

世界でどのような現象が起こっているのか

アメリカ、ヨーロッパ各国の「ポピュリズム」勢力はそれぞれどのような特徴を持つのか

「ポピュリズム」勢力が出てきた理由はどこにあるのか

「ポピュリズム」勢力が、その国の政治に与えた影響は何か

について客観的に分析されています。

 
 たとえば、「維新」の橋下氏の政治手法について、世の中では、

「敵を作って、人々を煽る手法はけしからん

「民主主義の正しいやり方ではない

という批判をする人も多いですが、ここの「けしからん」「正しいやり方ではない」かどうかをこの本は論じるものではありません。

 
 「良い」「悪い」「好き」「嫌い」を別にして、

なぜ「維新」が現れ、一定の支持を集めたのか

既存政党の行う政治には、どのような点で批判されやすい点があったのか(人々の不満の種がどういうところにあったのか)

「維新」が現れてから、既存政党の側が行う政治にどのような変化があったのか(既存政党側も以前はしなかったような「改革」をするようになったか)

などを分析しよう、という趣旨の本です。

 
 そして、ヨーロッパ各国の「ポピュリズム」勢力の紹介がとても興味深いです。

 要するに、ヨーロッパ各国(フランス、イギリス、オランダ、ドイツなど)の人民の隠れた「本音」を代弁するのが「ポピュリズム」勢力の傾向で、

移民・難民の受け入れ反対
反イスラム

などをストレートに訴える勢力が一定の支持を得る、という現象が各国であるようです。

 また、それと一緒に、

既存のエリート層の政治による「腐敗」を批判する

というのが加わってくることが多いようです。

 そして、「ポピュリズム」勢力が台頭してきた場合に、それが連立与党の一部などになる場合もあり、野党に止まる場合もあるが、いずれにせよ、

既成政党(特にそれまでの体制派)の側も、「ポピュリズム」勢力に批判される点(既存政治の「腐敗」と呼ばれる点)の改善、改革を意識せざるを得なくなる

ということが起こっているのも、各国ともみられる現象のようです。

 
 橋下氏や、トランプ氏のようなキャラクターの濃い人物(政治リーダー)がでてきたとき、ついついそのキャラの濃さから、人物に対する「好き」「嫌い」でモノを見てしまいがちですが、「好き」「嫌い」ではなく、


現状の政治の良い点、悪い点

(米大統領選挙)選挙結果などに表れた国民(人民)の考えはどういうところにあるか

政治がよりよい方向に向かうために、誰に、何が出来るか


を考えることこそ必要だと思います。
 そういう意味で「ポピュリズム」について冷静に分析するこの一冊は、とても視野を広げてくれ、また客観的な視点を与えてくれる良書だと思いました。

  神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹


 
 

「預貯金も遺産分割の対象に」(平成28年12月19日最高裁判決) [法律案内]

 相続問題について、とても重要な最高裁判決がありました。

 これまでの判例(ルール)を変更するものです。

 平成28年12月19日最高裁大法廷決定
 裁判所ホームページ http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86354

 この最高裁判決はニュースでも大きく取り上げられました。
 新聞なども見出しも、このブログのタイトルとだいたい同じものでした。

 一般の方で、争いのある相続問題などを経験していない方はピンと来ないかも知れません。

 まず、このブログのタイトル

「預貯金も遺産分割の対象に」

について。このタイトルを見て、

 えー!?預貯金って遺産じゃなかったの?相続しないの?

と思う人もいると思います。これは誤解なので、ちょっと問題点を整理しなければなりません。

 まず、

今も昔も、

 預貯金は遺産です。相続されるものです。
 

 これは常識として皆さん理解されていることと同じだと思います。
 
 ただ、この判決の出る前は、

 「遺産分割」の対象にならなかった 

のです。
 「遺産分割」というのは、話し合いの上で遺産をどう分けるか決めて分割することです。
 で、どうだったかといえば、

 相続が発生したとき(だれかが死亡したとき)に、自動的に法定相続分に応じて分割されることになっていた

のです。
 要するに、預貯金については

 相続人の間で話し合う必要がなく、たとえば相続人が兄弟2人だったなら、自動的に、残高の1/2は兄のもの(弟も同じ)となっていた

ということです。

 そういう意味で、平成28年最高裁判決以前は、例えば、遺産が

A 家と土地

B 現金

C 預貯金(1000万円)

とあったなら、

AとBは遺産分割の話し合いをして分ける必要がある

C預貯金だけは、相続発生したら(誰かが亡くなったら)、自動的に「兄500万円、弟500万円」に分かれる

ということになっていました。ただし、相続人(ここでは兄弟二人)が「預貯金も含めて遺産分割の話をしよう」と合意すれば、預貯金も遺産分割協議の対象に含めて良いということにはなっていました。

 今回の最高裁判決(平成28年)では、この取扱が変わって、上の例だと

A不動産、B現金、C預貯金も全て含めて、遺産分割の話し合いの上で分け方を決めて下さい

ということになります。
 その方が実態に合っているはずだ、という考えのようです。

 確かに、私たち弁護士が相続についての仕事をする中でも、預貯金は、上手く金額を調整するために使うのに便利な財産だと感じます。

 つまり、

不動産など ・・・ 分けにくい。
        誰かが住んでいる、仕事に使っているなどの事情がある琴も多い。  
        多くの場合、ケーキを切るように1/2、1/3と分けられるものではない。

預貯金など ・・・ 「数字」に従って、どのようにでも分けることができる。
        利害調整に便利。

というわけです。
 ですので、「預貯金も含めて遺産分割協議をする」というのが実態に適っている場合は確かに多いのです。

 ただ、一方で、この最高裁判決では補足意見として、問題点も指摘されています。

 つまり、これまでなら相続開始後すぐに少なくとも一部は相続人の誰でも預貯金を引き出しすることができた(自分の相続分は引き出せた)のに、今回の最高裁判決によればそれは出来なくなります。
 相続人がもめていて遺産分割協議に時間がかかりそうな場合などです。

 その場合に、亡くなった人の預金が全く払い戻せないために、相続人たちが、各種支払(亡くなる直前の入院費など)や葬儀費用などの支払いに困ることにならないか?という問題です。
 これは十分あり得る問題です。

 これに対しては、最高裁判決(補足意見)の中では、一部の預貯金を必要な人に「仮に分割する」仮処分をする手段(家事事件手続法200条2項。仮分割の仮処分)の活用が考えられると書かれています。
 とはいえ、仮処分手続をするのはなかなか大層なことなので、実際には、一時的に相続人の誰かが自腹で立て替えて(最後の入院費などの)支払をするなどのことも多くなりそうです。

 神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹

 
 
  

RadiCro 第3回 

 私が担当するインターネットラジオ番組(月1)の第3回(1月号)が放送ずみで、バックナンバーも事務所HPにアップされています。
※ ツマミで「3分」あたりにあわせてから聴いて頂くのがオススメです(すぐに内容を聴くことが出来ます)。

 http://www.kobeseaside-lawoffice.com/radio

 1月といえば成人式!ということで若者に関するテーマをとりあげました。

・3:00ころ~ ニュースのツボ 「18歳選挙権」
・19:00ころ~ 法律相談 「アルバイトを辞めさせてもらえない ~ブラックバイト問題~」

 毎回ですが、番組作りをするための準備(ニュースや、話題に関する法令調査など)も勉強になっています。

  神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹


弁護士ドットコムニュース「改憲と教育無償化」 [時事ニュースから]

 弁護士ドットコムニュースにコメントしました。

「改憲」で幼稚園から大学まで「教育無償化」案、憲法で定める意味はあるの?
https://www.bengo4.com/internet/n_5581/


 幼稚園から大学まで教育無償化するために憲法を変える必要があるか?

と聞かれれば、

 その必要はありません

という答えになる、という話をしています。

 憲法は、基本的には、
「国の権力の暴走をストップさせる」
「国民の権利・自由を確保する」
というためにあるものです。
 これを立憲主義といいます。

 ですので、教育無償化のように、国が国民に利益を与える、あるいは、国民の学習権を充実させるということは、憲法に規定がなくても、国はそれが良いことだと思えば「やってかまわない」ことになります。

 もちろん、今の憲法の教育無償の範囲を拡げることは基本的に良いことだと思うので、条件が整えば、そういう憲法改正には賛成です。

 ですが、教育の無償化拡大そのものは憲法を変えなくても実現は可能です。

 実際には、教育無償を拡大するためだけに憲法改正するということは現実にはなく、憲法全体を改正することがあればそのタイミングで教育無償の範囲を拡げる改正も考える、という事になると思われます。

 神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹

 


謹賀新年(2017年) [弁護士業について]

 皆様、明けましておめでとうございます。

 私も今日が正式に仕事始めです。

 いつもは日々、あれもこれも(やりたい、やらねば)、と欲張ってしまう私ですが、年末年始はそれを一旦離れてリフレッシュしました。
 また、一年の計、人生の計を自由に考えることができました。

 さて大晦日の紅白歌合戦の感想を。
 
 私の印象に残ったのは、Xでした。
 「紅」は私もカラオケでよく歌う大好きな曲。
 私は、いつもTOSHIさんの美しい歌声に一歩でも近づきたいと思っています(本当に)。

 そして、活動休止のニュースの「いきものがかり」。
 元気の出る楽曲に、吉岡聖恵さんの明るく厚みのある歌声。
 私、いっときは、発売されたアルバム全制覇していた時期がありました。
 お疲れ様。ゆっくり「放牧」して、もしよかったら戻ってきて下さい、と言いたいです。

 今年は、今までより一層、積極的に、もっともっと皆様の頼りになる弁護士になるべく精進していきたいと思っています。

 どうぞよろしくお願いします。


  神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹


今年もお世話になりました(2016年) [弁護士業について]

 あっという間に年末を迎えました。

 依頼者の皆様その他色んな場面で関わりのあった方々、大変お世話になりました。

 弁護士も17年になりました。
 生活や人生を積極的に楽しむ、ということがモットーである私は、やはり、弁護士業においても、トラブルに見舞われている方の負担を私が関わることによってできるだけ軽くして、人生を「楽しめる」心境に近づいて頂きたい、という思いで日々仕事をしてきました。

 事件を数多く処理してきた分野もあります。

 先物取引等(金融商品)の被害案件
 交通事故
 労災事故
 相続
 不動産関係  など

 しかし、数多く処理しても思うことは、結局、その分野の事件を「初めて扱った」とき、と同じ気持ちでやることに尽きる、ということです。
 
 知識、経験が助けになることは間違いありませんが、やはり、その事件にはその事件の顔があり、依頼者の方それぞれに個性があり、それぞれの思いがあります。

 それを、「(過去の事例から)パターン化したものにあてはめる」ような目ではなく、ただ真っ直ぐな目で見て、

・ その人にとって何が最善か。
・ その人に対して、どういう風に話していけば、うまく心一つに事件に向かっていけるか。
・ その事件について、何が結果を左右するポイントか。
・ 望む結果を得るためには何をすることが必要か。

を、その都度、その都度、考え続けるしかない、ということです。
 逆に「慣れ」あるいは「馴れ」のほうが恐ろしい部分があり、「日々新鮮な目で」ということを心掛けなければならないと思っています。

 「日々新鮮」というならば、自分自身がフレッシュな感覚を維持していなければ、なかなか難しいことです。
 その意味では、今年は色んなことにチャレンジできました。

 弁護士業そのものでどんなことをしているかはここでは書けませんが、本来的業務以外では、

11月から始めた ネットラジオ RadiCro

つい先日12月15日の 18歳選挙権出前授業

などは、新鮮で、とても貴重な経験になっています。
 
 趣味の方面では、今年は、今までで一番と言っていいくらい、スポーツがたくさん出来た年でした。
 ジムには年間通して平均週3日くらい通うことができ、時間に余裕が出来たときは、小1時間適度な運動をしてコンディショニングするという習慣が完全に自分のリズムになりました。
 草野球(弁護士会野球チーム 神戸ドルフィンズ)にも、たくさん顔を出すことができました。その繋がりで、練習試合に相手となった他チームにも練習や試合に呼んで頂けるようになり、交流の輪も広がりました。内容は相変わらず、「どんくさい」ですが。
 来年は「好きこそものの上手なれ」で、トリプルスリー(打率3割、長打3本!、盗塁3個!)を目指そうと思っています。
 体を動かすと、やはり、思考や発想もアクティブ(ポジティブ)になる、ということを、40歳を超えた今だからこそ強く実感できています。

 また、今年は弁護士業界だけでなく、他の業種の方々とも色んな機会で交流することができ、人と人との繋がりの大切さを、これまた「強く実感」しています。
 当たり前のことなのですが、私の人生経験の中で、「大切さ」「価値」が以前より実感できるようになっています。
 
 心身共にフレッシュでありアクティブである状態を維持する、というのは、私が仕事をしてより多くの依頼者の皆様の役に立つために欠かせないことだと思っています。

 そして、自分の「人」に対する洞察力、想像力をもっと育てて、より頼りがいのある弁護士になりたいです。これは本当に日々勉強です。

 ともあれ、今年はとても充実した日々を過ごさせて頂きました。
 予定も目白押しで、師走などは本当に走り去ったような実感です。
 日々の私の営みは全て、人の助けなしでは成り立たないものばかり。
 
 今年関わりのあった皆様全てに、ありがとうございましたと御礼申し上げます。

 来年もどうぞよろしくお願いします。

神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹

 

民事裁判 「判決日」には何をする? [法律案内]

 弁護士に依頼して民事訴訟(裁判)を起こしました。

 たとえば、AさんがBさんに対して貸金500万円を支払え、として訴えた裁判だったとします。
 Bさんは「そんなの借りた覚えがない」として争っていたとします。
 
 裁判が最終盤まできて、ある期日で、裁判所が

「審理を終結します。
 判決言渡期日は平成28年12月8日午後1時です。」

と言いました。

 さて、この「判決言渡期日」には何が行われるでしょうか?
 この日には、「誰が」「何を」するでしょうか?
 Aさんはどうすればいいのでしょうか?
 Aさんの弁護士は何をするのでしょうか?
 「判決言渡期日」の前後について、気をつけなければならないことがあるでしょうか?

 これは、弁護士に依頼して裁判を進めた人が、丁寧に弁護士から説明を受けないと、結構分からなくて「どうすればいいの?」となりがちなことなので、今回の記事で説明させていただきます。

1 「判決言渡期日」には何が行われる? 

 テレビで見ると、民事裁判でも大きなニュースになる事件(例えば、国に対して薬害などを訴えた事件など)では、

「勝訴」とか
「不当判決」とか

大きく書いた紙を持って、弁護団の若手弁護士が裁判所から出てくる映像が、多くの方の「判決言渡期日」のイメージではないでしょうか。

 これは特殊な例です。

 通常の裁判の場合は、裁判所が、「主文」といって、判決の結論部分だけを読み上げて終わります。

「1 被告は、原告に対し、金500万円及び平成26年5月24日より支払い済みまで年5分の割合による金員を支払え。」
「2 訴訟費用は被告の負担とする。」
「この判決は仮に執行することができる。」

という感じです。
 
 そして、多くの裁判では、「判決言渡期日」には当事者も弁護士も出頭しないことがほとんどです。(これは刑事裁判との大きな違いで、刑事では、被告人、弁護人、検察官が必ず出頭して判決言い渡しがなされます。)
 
 ということは、民事裁判では、

裁判官が、当事者がだれも出頭いない状態、いわば、観客ゼロの状態で、判決を読み上げることが多い

ことになります。経験のない人には、とても空しい絵に思われるでしょう。
 双方の弁護士もなんてやる気がないの?という感じを抱くかも知れません。
 誰も出頭しなくても「言い渡し」はしなければなりませんから、裁判所は判決の主文を読み上げます(これは省略しません)。

 当事者が誰も居なくていいのか?と思いますが、次の条文の通りで問題ありません。

民事訴訟法251条2項
 判決の言い渡しは、当事者が在廷しない場合においても、することができる。 
 
2 当事者は?弁護士は?当日なにをする?

 上のようなことなので、判決言渡期日に当事者は出頭しなくても構いません。
 例でいえば「Aさん」は出頭しなくても構いません。

 でも判決がどうなったか気になるじゃないか!

というのは当然です。もちろん、出頭しても構いません。

 じゃあ、肝心の「判決言渡期日」に弁護士は裁判所にも来ず、何もしないの?というのですが、「判決言渡期日」における弁護士の仕事は次のとおりです。

 裁判所まで行っても、実際に聴くことができるのは「主文」だけです。
 「主文」(結論)だけでは、なぜ裁判に勝ったのか、負けたのか分かりませんし、判決の理由を読まないと「次」(註 後で説明します)に向けてどう動くべきかの判断もつきません。

 ですので、要は当日、判決の結果さえ把握できればいいのです。
 多くの場合、弁護士は、事務所から裁判所に電話をかけ、

「本日午後1時言い渡しの○○事件の判決内容を教えて下さい。」

と尋ねます。そうすると、裁判所書記官が、判決内容を教えてくれます。これは普通のことなので、「横着しやがって。法廷まで、聴きに来んか!!」と怒る書記官はいません。

 そうして、当日に判決内容を聴いて、依頼者に電話などで伝えます。
「地裁で、あなたの請求が認められましたよ。」
「残念ながら判決は当方の負けでした。」
と。

 後日、判決書ができあがったら、弁護士(多くは事務員)が裁判所に取りに行くか、事務所に送ってもらいます。
 どちらの方法でも、弁護士(又は事務員)が受け取ったら、「判決書」が「送達」されたことになります。
 この「判決書」を見て初めて、勝った・負けたの理由が分かりますし、判決が納得いくものか、それとも間違った判決なのか、ということの検討が出来るようになります。

 以上のようなこと(実務の通例)は、普通の人は知りませんから、弁護士が当日のことを事前によく説明しておいたほうがいいです。

 私が受けた「他の弁護士の苦情相談」では、

「○○先生は、一番肝心な日に裁判に来なかった。どういうつもりか。信じてついてきたのに、残念で仕方が無い。」

という訴えがありました。もちろん、ここでいう「一番肝心な日」とは「判決言渡期日」のことです。
 説明されなければそう思うのも無理はありません。
 当事者にとっては「運命が決まる日」に他ならないのですから。
 私は、その方に、上で説明した「判決言渡日とはどういうものか」と、その日、弁護士はどういう仕事をするのか?を説明しました。
 そうすると、「なんだ、そうだったの。」と納得されました。が、「それならそうと説明してくれないと、分からないじゃない!心配したじゃない!」とも仰っていました。
 もっともです。

3 判決言渡日前後に気をつけなければならないこと

 何と言っても、

判決言渡日の後2~3週間は、なるべく弁護士と連絡が取りやすい状態にしておくべきだ

ということです。

 大事なのは、判決の「次」の準備です。

 つまり、

判決で負けた場合に不服申立をするか?

という点です。

 例えば、

神戸地方裁判所での判決に対して、負けた場合に、大阪高等裁判所に「控訴」するか?

です。

 まあ、これは「判決が出て、判決文を読んで、その内容次第で考える」でよいのですが、うっかりしてはいけないのは控訴期間です。

民事訴訟法285条 控訴は、判決書(略)の送達を受けた日から2週間の不変期間内に提起しなければならない。

 まず基礎知識として「2週間」です。
 この期間を過ぎてしまったら、泣いても笑っても、判決は「確定」してしまいます。

 依頼している弁護士が控訴する場合に、通常は、次のものが必要です。

(1) 控訴状    
 これは弁護士ならすぐに作れます。
 難しい事件でも控訴の理由を細かく書く必要はありません。
 「控訴する」趣旨を書いて、控訴の理由は「追って」と書けば良いです。

(2) 委任状    
 控訴審(例では高等裁判所)用の委任状が、第1審(例では地方裁判所)用に提出したものとは別に必要です。

(3) 控訴費用
 控訴状に印紙を貼って出さなければなりません。
 また、所定の郵券も納めなければなりません。

(4) 控訴審の弁護士費用
 これは弁護士との間の取り決めによります。

 上の(1)~(4)が揃わなければなりません。
 (3)(4)はお金です。「判決言渡期日」のあたりには、控訴する可能性がある場合に、必要なお金の準備をしておかなければならないということです。
 
 (2)は委任状に名前を書いてハンコを押すだけですが、弁護士と依頼者がなかなか連絡を取れないケースもたまにあります。
 長期出張、海外旅行、病気療養などで2週間連絡が取れず委任状ももらえなければ、場合によってアウトです。
 ですので、判決言渡期日付近(特にその後2週間)のスケジュールは確認しておいた方が良いです。
 委任状のこともありますが、2週間の間に控訴すべきかどうかを相談しなければなりませんから、弁護士と依頼者が連絡を取りやすい状態であるようにしなければなりません。
  
 「2週間」について細かく説明すると「判決書の送達を受けたとき」から「2週間」です。
 これは、本人が判決書の写しを弁護士からもらったときではなくて、「弁護士が裁判所から判決書の送達を受けたとき」です。
 2週間の数え方ですが、初日は数えません。翌日から2週間。
 つまり、

 12月8日  金曜日 判決言い渡し
 12月12日 月曜日 弁護士事務所に判決書が送達されてきた

という場合なら、翌13日から指折り数えて14日目、すなわち、26日月曜日が控訴期間満了の日ということになります。
 弁護士の中には、「月曜日に送達があって、控訴がなく、次の次の月曜日(同じ曜日)が経過すれば判決は確定する」という風に頭を整理している人が多いようです。

 結構あっという間なので、この期間は、弁護士と密に連絡を取れるようにしておいてください。

 控訴する場合は、何はともあれ、期間内に控訴状を出す(弁護士に出してもらう)のです。
 理由を考えるのは後からで構いません。

民事訴訟規則 182条
 控訴状に第一審判決の取消し又は変更を求める事由の具体的な記載がないときは、控訴人は、控訴の提起後五十日以内に、これらを記載した書面を控訴裁判所に提出しなければならない。

というルールになっていて、つまり、

とりあえず2週間以内に控訴状

理由はその後50日以内(これは随分余裕がある、と言っても結構すぐに来ますが…)に、しっかり練って書いて出せば良い

という仕組みです。

 ですので、例えば第1審(地方裁判所)で弁護士を付けずに裁判をやって負けたとして、
「どうしよう!控訴期間は2週間しかない。2週間で事件を初めから分かってもらって、バッチリ準備して、なんて頼める弁護士なんかいないんじゃないか…」
と考えて不安になってしまう必要はありません。
 不服があってこのまま裁判を終わらせたくないなら、ともかくも「控訴」するしかありません。
 その後、弁護士をつけるならつけてじっくり作戦を一緒に考えてもらう、ということでよいのです。

 最後は、控訴の手続についての説明になりましたが、「判決言渡期日」の前にある程度は控訴の手続についてもイメージを持っておいてもらったほうが安心でしょうね。

 控訴審(多くは高等裁判所)では何をする?については、また機会があれば書こうと思います。

  神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹



 

RadiCro番組 第2回

 先月から始めたネットラジオ番組第2回の放送バックナンバーが出来ています。
 聴いて頂ける方は、イントロが結構長いので、ツマミで「3分」あたりに動かして聴いてもらうとすぐに内容に入れます(オススメ)。

バックナンバーのページ
http://www.kobeseaside-lawoffice.com/radio
・3:00ころ~ ニュースのツボ 「賛否両論!カジノ法案」
・17:00ころ~ 法律相談 「おばあちゃんの定期預金が引き出せない ~成年後見制度」

 今回からは、アシスタントを「やい姉」さんという女性が務めて下さっています。
 とても、優しい語り口で番組を聴きやすく整えていただいています。

 前回から相手をして下さっている「ジャッキー」さんも交えて3人でトークしたのが前半部分の「カジノ法案」について。
 成立したばかりの「カジノ法案」について、賛否両論、世の中の議論をぎゅっと凝縮したようなトークになりました。

 後半の法律相談は「成年後見制度」。
 私が、最近、力を入れている分野の一つ。
 「成年後見制度」は「おばあちゃんになっても最後まで自分らしく生きられるようにするための制度」です。

 番組では、

誰が手続をするの?
どこに申し立てるの?
誰が成年後見人になるの?

などを具体的に解説しています。

 産まれたばかりのネットラジオ番組ですので、未だこなれていない部分が多々あると思いますが、これからより、聴きやすく、面白く、タメになるものにしていきます。
 こちらもどうぞよろしくお願いします。


【5完】高校への出前授業「18歳選挙権」行ってきました~その5 [だから,今日より明日(教育)]

※ このシリーズ中に「スマホで読みにくい」という指摘を受け、レイアウト変更しました。
  スマホでも読みやすくなりました(横幅が一画面におさまってくれました)。

 出前授業続きです。
 この記事でレポ終わりです。
 「主権者教育」は始まったばかり。まだ、試行錯誤の段階です。
 これから、弁護士会も私も「主権者教育」をやっていくだろうし、もっともっといいやり方がないかを探求していくと思います。また、学校の先生も「主権者教育」の研究・準備を始められていると思います。
 今回の私の経験が、私自身の、また、「主権者教育」に関わるどなたかにとって、何らかの役に立てばうれしいと思って書きました。
 また、中高生、大学生、10代、20代の方がこのレポ記事を見つけて、「選挙について、同年代の人たちはこんなことを考えているのか。自分だったらこうだな・・・」という風に読み進めてもらえたら、最上の喜びです。

(ここまで)
 その1 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-16
 その2 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-16-1
 その3 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-17
 その4 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-17-1

 最初の選挙どうする?の話、民主主義と少数意見の話などをしてきました。

 最後は、実際の政治テーマ2つについて考えてもらいました。


政治テーマ その1 大学授業料を無償にする政策

Q1 シンプルに、「大学授業料を無償にする政策」に賛成か反対か?

を最初にききました。
 賛成が大多数。
 大学進学を予定している生徒さんが多いこともあるし、これ自体は良いことに違いありませんね。

 しかし、問いを次のように変えてみると・・・

Q2 「大学授業料を無償にする」+「消費税を8%→12%に上げる」 

 今度は、反対のほうが多数派になりました。
 賛成の方も一定数いました。

 訊いてみると・・・

反対意見
「大学進学するので自分はありがたいけど、進学しない人にとっては損では」  
「自分でお金を払っているからこそちゃんと勉強しようと思う」

賛成意見
「大学教育を受けられる人が多くなることは社会のためになると思う」

 どれも、それぞれに理由のある意見。
 
 政治問題というのは、絶対の正解があるわけではなく、どちらにも理由がある、というものだとわかります。
 
 その中で、「自分は何を重要視したいか」を考えて、自分の意見を言う、というものです。
 政治問題を考えることは、自分の価値観と向き合うことでもあります。

 政治に参加する人(主権者)としては、次の2つがどちらも必要です。

 自分と違う考え、価値観があることを認める(反対の意見も尊重する)。

 自分の意見を言う。

 補足すると、「どれだけ高い税金を取るか」と「教育、福祉にどれくらい国がお金を出してくれるか(自己負担が減るか)」はかなりリンクしています。
 
北欧(フィンランド、スウェーデンなど)のように「税金は高いが教育・医療はほとんどタダ」という国

アメリカのように「税金は安いが教育・医療は自己負担」という国

という「国のデザインの仕方の違い」に関係します。北欧、アメリカの中間のデザインの国が多いのですが、その中でもどっちの色合いが濃いか、国によって様々です。
 この大学授業料の話も、深く考えると、日本が「国のデザインの仕方」としてどういう国を目指すのがいいのか、という大きなテーマに関係してきます。

政治テーマ その2 カジノ解禁?

 正直言って、この出前授業の企画をはじめたころ(11月初旬)には、私は「カジノ法案」が今国会で成立するということを全く考えていませんでした。
 ところが、何と、この出前授業を行った15日未明に「カジノ法案」(カジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)整備を推進する法案)が国会で成立した、というすごいタイミングになりました。
 
質問 今まで「賭博」として違法とされていたカジノを合法化する政策に賛成ですか?
 
 会場の答えは賛否分かれました。
 生徒さんは反対のほうが多かったでしょうか。
 
 壇上の人に聞いてみました。

反対意見 
 「治安が悪くなる。ギャンブル依存症が心配。」

賛成意見
 「うまくいけば経済活性化につながる。ギャンブル依存症対策をしっかりやれば大丈夫だと思う。」

 これは、今回の国会での賛成意見・反対意見とも同じです。大人とそん色ない議論。

 ここで「議論の切り口」「頭の整理の仕方」のテクニックを2つ紹介しました。

切り口1 「目的手段 

 これを意識して議論する。
 カジノ反対意見の生徒さんに、この切り口で意見を述べてもらいました。

「経済振興、外国人客を呼び込みたい、という目的は分かる。
 しかし、その手段として、何もカジノのような危険なものでなくてもよいのではないか。
 日本の『おもてなし精神』をさらに活かす、観光資源を活かすなどの方法で目的を達成できると思う。」

 こうなると普通レベルの大人の意見よりも洗練された感じがします。

切り口2 「必要性許容性

 これは、どちらかいえば、賛成派とか、何か政策などを提案する人向けかも知れません。

 カジノ賛成、推進意見として、

「今、経済活性化の起爆剤が必要だ」 ・・・ 必要性
「治安の悪化、ギャンブル依存症が心配されるが、それにはこういう対策があるから大丈夫」 ・・・ 許容性

という論じ方をする、ということです。
 上の賛成意見の生徒さんは、議論の組み立て方として、初めからこの「必要性と許容性」に触れてくれています。組み立てがしっかりできる、というのは論理力があるということですから、とても頼もしいです。
 今回は討論してくれた生徒さん全員の発言のレベルの高さには本当に感心しました。高校生にはこれだけの論理力・表現能力が備わっているのだな、と改めて感じました。

 また、「必要性と許容性」は「説得」のテクニックというよりも、何かの政策をやろうとする人のチェックポイントという意味もあります。
 何らかのアイデア(ここではカジノ)があったとして、「必要性」があるか、「許容性」があるかを両方ともしっかり検討して提案するかどうかを決める、というチェックポイントです。
 このチェックが甘いと、提案しても、みんなに賛成してもらえなかったり、痛いところを突かれるとボロボロになってしまったりします。

 
 上のように政治テーマ2つを考えてもらいました。本当はもっとじっくりやりたかったですが、時間が押していたので短時間になってしまいました。

 最後に、

質問  友達同士で政治の話をしますか? 

 これは、ほとんど「しない」という人(ブルーの札)が圧倒的多数でした。
 これは今の大人も近い状況なのだと思います。

 しかし、今回の授業、討論でやったように、政治について

「しゃべることは、考えること」

です。

 確かに、政治の話は価値観の話でもあるので、自分の正直な価値観をそのまま出すのは抵抗がある場面もあります。

 将来、母親になって、子供同士が幼稚園で一緒のいわゆる「ママ友」同士の付き合いの中で、

何党を支持しているのか

などの話題は避ける人が多いでしょう。
 
 できれば、政治に対する考えは違っても親友は親友、という付き合いが理想です。私には、親友でありながら、政治に対する発想は正反対で、2人で飲んだらつい議論してしまう、という人もいます。
 ただ、そういう付き合いができる人ばかりでもないし、集団によって「多数派」が違ったりして、どうしても政治の話題は避けたほうがいい、と考えることも実際ありますね。

 学校で、政治テーマについての議論(ディスカッション)をするとき、「自分の政治思想を明らかにすることに抵抗がある」場合には、次のような方法があります。

 例えば、「憲法9条を改正して、軍隊を保持することを明記することに賛成か、反対か」というくらい主義主張が分かれるテーマについて、

教室の右半分  賛成派
教室の左半分  反対派

と役割を決めて、(自分も元々の考えは別として)その役割になりきって議論する、というやり方です。
 
 外国の学校ではこういうディスカッション形式の学びをたくさんやっているそうです。
 
 自分の意見を言うトレーニング
 理屈を考えるトレーニング
 反対側の意見の理由、発想を想像するトレーニング
 何が対立点か見極めるトレーニング

になると思います。
 
 今、高校では、「主権者教育」(生徒が政治の担い手になれるようにする教育)をしなければならないと言われていますが、同時に教育は「政治的中立」であるようにも求められています。
 先生が一方の意見を押し付けてはならない、ということですが、政治のテーマを深く掘り下げるならば、どうしても何らかの価値観が出てくるし、ときに現状の政治の批判になることもあると思います。
 ここが、現場の先生方を悩ませることではないか、と思います。

 そんな中でも、上に紹介したような、役割を決めての「ディスカッション」という方法は、高校などの教育現場で取り入れやすい方法ではないでしょうか(すでに取り入れられている先生方も多くおられるでしょう)。
 生徒はどちら側の意見も自由に言いやすいし、先生もコメントしやすいと思います。

 とにかく、政治テーマについて(他の何ごとも本質は同じですが)、

しゃべることは考えること 

です、ということをお伝えして時間になりました。

 
(このレポート記事結び)
 
 神戸鈴蘭台高校
 90分 全校生徒 1000人 体育館

の弁護士会からの出前授業「18歳選挙権」は以上のとおりでした。
 このレポート記事のうち【4】【5】は、実際にしゃべったことに、文章での解説をかなり足しています。

 今回の出前授業までの準備(講師である私に関するもの)は次の通りでした。

 10月ころに企画が決まる。
 
 11月下旬  高校での打ち合わせ  私と先生、(当日壇上で討論する)生徒さん 1時間半くらい
         この打ち合わせに基づいて、当日の計画、テーマ設定を決める。
 
 12月5日ころ 私の作成した「事前課題」プリントを全校生に配布してもらう。
           「事前課題」は、 2016参院選での投票率(18,19歳、そのほかの世代)調査など。
           
 12月13日ころ 当日のテーマに関する登壇予定の生徒さんたちの意見を、担当の先生から伝えてもらう。           表にまとめて、私にメール送付していただきました。
           これは、構想を練るうえで、非常にありがたかったです。
           
 12月15日  出前授業実施

 以上から分かるとおり、私の準備に対応して、学校側、先生、生徒さんに精力的な準備をしていただけたからこそ、90分でこのレポート記事(その1~その5)のような多数のテーマを扱うことができました。

 この授業の様子を録音、録画したものを見返しました。
 生徒さんの発言、先生の発言などが、授業全体の流れをうまく形作っています。
 一方で、今思うと、私のトークについて、「ここでこういう風に話したほうが良かった(盛り上がった)なあ」などと気づくこともたくさんあります。
 
 とにかく、18歳選挙権も、高校での主権者教育も、今始まったばかりなので、私のレポートした試みのほか、同じように、全国で行われているであろういろんな試みの情報が集まって、よりよい授業、学びのあり方が産まれるよう願っています。 

 今回の出張授業は私にとって非常に貴重な経験(普段の弁護士業務とはまた違った経験)であり、こんな機会を与えて下さった神戸鈴蘭台高校に大変感謝しています。

 これで、レポート記事は終わりです。
 この長い記事を読んでくださった読者の皆さん、ありがとうございました。

 
神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹