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RadiCro 第5回 

 昨秋から月1でやっているインターネットラジオ番組も第5回。

 こちらから ↓
 http://www.kobeseaside-lawoffice.com/radio

 今回は、

・2:50ころ~ ニュースのツボ「民泊について」
・19:40ころ~ 法律相談「高齢者の投資トラブル」

です。
  
 前半は,「民泊」。
 外国人観光客の増加で京阪神でも「宿が足りない」ときが出てきていますね。
 とはいえ,普通の民家で「宿屋」の営業をすることには,ご近所さん含め色々心配も…
 ということで,「民泊」の発展のためには,適正なルール作りが必要というお話。

 後半は,「高齢者の投資被害」。
 これは,私が長年取り組んできた「オハコ」の問題。
 先物取引,FX取引もありますし,証券会社との取引でも違法な営業の例があります。
 「取引の損は自己責任」と思ってしまいがちですが,高齢者に無理に危険な商品を勧めたりした場合は「業者の責任」。
 泣き寝入りせずに業者の違法行為を訴える(損害賠償を求めて裁判をする)ことが可能な場合もあります。 


   神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹


成年後見シンポジウム 配付資料pdf [くらしと安全(交通事故その他)]

 2月25日に私が参加して行った成年後見シンポジウムの配布資料が,神戸市社協のHPにアップされていますので紹介します。

https://www.with-kobe.or.jp/wp-content/uploads/2017/03/H29sinpo.pdf

 障がい者の権利擁護の話(先日紹介したマーサズ・ヴィンヤード島の話,条約・新しい法律など)
 成年後見の実際問題について

など内容盛りだくさんです。

 興味のある方は上のリンクから参照していただければと思います。

神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹

訴訟は本人で出来るか? [法律案内]

 私が司法修習生のころ、指導担当をしていただいた弁護士の方から勧められて読んだ本(の最新版。初版は20年以上前だと思われる)です。


訴訟は本人で出来る

訴訟は本人で出来る

  • 作者: 石原 豊昭
  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2015/03/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



 民事訴訟の手続について、とても分かりやすく書かれた本です。
 司法修習生はプロの卵なのに、「素人向け」の本なんか読んでいるのか!と思われるかも知れません。
 が、しかし、弁護士になる前の司法修習生が読んでもとても勉強になる、というより、通常の民事訴訟の手続きを解説したプロ向けの本よりも短時間で読めて、かつ、ポイントは押さえてある、という良書です。
 今でも、司法修習生の方や、民事訴訟の手続の大筋について勉強したい法律事務所事務員の方などにもオススメできる本だと思います。
 「法律の『プロ』『セミプロ』でも、まずはこの本から」という感じです。

 もちろん、実際に、弁護士が「この本を見ながら仕事をする」なんてことはまずないでしょう。
仕事をするときにはもっと「格式張った」専門書を参照することになります。
 仕事をするときに参照するのは、その仕事に関係する部分だけですので、「分厚い本」の一部分を読むことになります。

 一方、まだ具体的な仕事以前の段階での勉強ならば、「一部分を参照する」のではなく、「全体を読む」ことになるでしょうから、これくらい「噛み砕いた本」でもいいですし、「分厚い本」よりも「薄い本」のほうが取り組みやすいですね。

 まとめると、

仕事用 → 分厚い本が良い
勉強用 → 薄い本が良い

ことが多いですね。これはどの分野でも言えることでしょう。

 
 さてさて、今日のブログのタイトルの問い「訴訟は本人で出来るか?」の答えは、紹介した本のタイトル通り、

訴訟は本人で出来る

でOKだと思います。

 ただし、この答えは、

パソコンは自分で作れる

家は自分で建てられる

コーヒーは自分でいれられる

受験勉強は塾や予備校に行かなくてもできる

などと同じような意味です。

 訴訟も自分で出来ないことではないので、状況によって「自分で」「弁護士をつけずに」やるという選択肢はあります。
 
 そのメリットは、

・ (誰に意見されることもなく)自分の思うとおりにやることができる
・ 弁護士費用がかからない

という点です。

 デメリットは、

・ 書面を作成するなど、手間暇がかかる。
・ 訴訟のルールなどを勉強しなければならない。
  訴訟のルールなどを知らないために不利になることもある。
・ 裁判の期日に自分で出て、連絡は直接自分が受けるのでストレスが大きい。
・ やっていることがおかしくても、(弁護士のアドバイスがないので)気づきにくい。
・ 孤独な戦いになる。

という点です。

 これを裏返すと「弁護士に事件を依頼することの意味」になります。

・ 訴訟対応を弁護士に任せて、自分は本来の仕事などに専念できる。
・ 弁護士が事件に関する連絡「窓口」になる。紛争の相手と直接話をせずに済む。
・ 方針について、弁護士のアドバイスが得られる。
・ 専門家と一緒に話し合い、作戦を立てて戦える。

 これらのことがあなたにとって重要かどうか、「費用を支払ってでも弁護士に依頼する」値打ちがあるかどうか?を考えるということになります。

 ということですから、私たち弁護士は、

・ 「この人になら任せられる」という存在(事件を解決する能力、人格などが関係する)
・ 「この人となら一緒に戦っていける」という存在(コミュニケーション能力、色んな人の立場を理解する力・想像力などが関係する)

であることに値打ちがあるということになります。
 弁護士は、こういう存在であるように日々研鑽し続ける必要がある、良い心身のコンディション作りをし、法律関係はもちろん社会に関する色んな面の勉強をし続けなければならない、ということになります。

 先日司法試験の記事を書きましたが、試験にパスして資格を得たら「依頼する値打ちのある弁護士」になれるわけではありません。
 試験にパスしてから、「依頼する値打ちのある弁護士」になるように、また、そういう弁護士であり続けるようにいつまでも努力し続けなければならない、というのが弁護士の仕事です。
 
 以上は、私が司法修習生のときからずっと考えていることですが、初心忘るべからずで、これからも努力を続けていきたいと思っています。


神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹



マーサズ・ヴィンヤード島 [法律案内]

2月25日、私が代表幹事を務めるシルバー法律研究会で成年後見シンポジウムを行いました。

 基調報告で「障がいのある人たちの権利を保障するために」と題して、神戸女子大学健康福祉学部教授の植戸貴子さんから話を聴きました。

 植戸さんの話の中で印象に残ったのが、「マーサズ・ヴィンヤード島の聴覚障害者」のエピソードから学ぶ、障がいの「医学モデル」と「社会モデル」の話でした。

 マーサズ・ヴィンヤード島は、アメリカのケープコッドの南海岸から約3.5マイル (6 km)のところにある島(と言ってもどこやねん?という感じですが、ニューヨーク、ワシントン、ボストンなどからも近い距離にある島)で、アメリカの観光地、高級別荘地だそうです。
 一度は私も行ってみたい!

 この島について、こんな本があります。この島のエピソードから、「障がい」とはなんなのか?の本質を考える話です。


みんなが手話で話した島

みんなが手話で話した島

  • 作者: ノーラ・エレン グロース
  • 出版社/メーカー: 築地書館
  • 発売日: 1991/11
  • メディア: 単行本



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私の司法試験1回目受験記④~最終章 [司法試験]

 私が初めて司法試験を受けた受験記。今回で完結します。

 「序章」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-22
「短答試験」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-23
 「論述試験へ」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-26

 5月の短答式合格までは憲法・民法・刑法の勉強しかしたことがなかった。
 そこから、私は「突貫工事」で商法・刑事訴訟法・国際私法の勉強をして、7月の論述式試験に臨んだ。
 
 「前号」で民法・刑法以外は「何とかなる」と書いたが、それはあくまで気合い上「何とかなる」という心持ちだったという話で、実際には、その科目の内容の定着度を真面目に考えると大いに不安がある状態だった。
 でも、そんなことは考えないようにした、という話である。

 今はもう、試験科目がどんな順番だったかも覚えていない。
 順不同で各科目を振り返ろう。

「憲法」
 

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私の司法試験1回目受験記③~論述試験へ [司法試験]

 私が初めて司法試験を受けた時の話の続き。

 「序章」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-22
「短答試験」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-23

 5月短答式試験に合格した。
 これは、競馬で言えば、後方から追い上げて直線で並び、綺麗に「差し」切ったという会心の展開ともいえた。
 
 しかし、続く7月論述試験になると、ライバルとなる受験生のレベルは格段に上がる上に、さらに、科目・試験内容への対応、時間的余裕、その全てにおいて厳しい条件にさらされることになった。
 
 論述試験は、

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私の司法試験1回目受験記②~短答試験 [司法試験]

 私が初めて司法試験を受けた時の話の続き。

 ①「序章」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-22

 
 平成8年3月下旬、私は5月GW明けにある司法試験の短答式試験の受験を控えていた。
 年明けから司法試験予備校LECに通って、猛烈な勢いで勉強を始めていた。

 私のコンセプトは次のようなものだった。
 
 何せ、キャリア何年もの歴戦の司法試験受験生たちと比べて圧倒的に知識も経験が足りない。
 それに勝つためには、自分で考える「正しい作戦」を徹底するしか勝ち目はない。
 
 私のコンセプトは次の通りで、合格するまでこれを意識し続けた。

(法律の勉強におけるコンセプト)

・ 通常の司法試験受験生と比べて圧倒的に知識が足りない。
・ だから、基礎・基本に忠実に勉強する。
・ 法律の勉強としては、まず「法律の条文そのもの」を一々六法で確認する。

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私の司法試験1回目受験記①~序章 [司法試験]

 私は、大学4回生のときに司法試験に合格している。
 
 で、実は、私は、司法試験を大学3回生のときにも受けている。
 そのときの体験記を今回は書いてみようと思う。
 この体験は、私にとっては、本当に大切なことを教えてくれた。
 
 
 さて、このブログの中で「私の灘中受験記」http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2013-04-30は、多くの方に読んで頂いている人気記事になった。ありがたい限り。
 
 サザンオールスターズに例えれば「いとしのエリー」くらいのヒットである(たとえが大き過ぎる!)。
 
 
 この灘中受験記と同じく、今回の受験記も不合格体験記である。
 「ハチのムサシ」のように敗れた私の姿を想像して笑ってもらうのもよし、その中から何かのヒントらしきものを得てもらえれば望外の喜び、という気持ちで書いてみる記事である。
 

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RadiCro 第4回 

 インターネットラジオ番組の第4回バックナンバーを事務所HPにアップしています。

 こちらから ↓
 http://www.kobeseaside-lawoffice.com/radio

 今回は、「ハイテク」(ハイテクという言葉自体がちょっと古い!?)特集です。

・3:00ころ~ ニュースのツボ「AI ~人工知能について~」
・20:30ころ~ 法律相談「インターネット上に良くない口コミを書かれた時の対処法」
  
 前半は、AIの実用化がドンドン進んでいく話、そして、そういう時代に私たちの「仕事」がなくなるんじゃないか?という話などをしています。
 
 AI時代にも、やっぱり「人の仕事」が大切なのですよ、で、「守備範囲」がこんな風に変化するでしょう、という話になっています。
 
 後半は、ネット上の誹謗中傷についての話。
 以前、「書評日記」でも書きました。  http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-12-1
 今では誰でも知っておきたい法律知識の一つですね。
 
 ラジオですのでかけっぱなしで聴けますので、よろしければ、電車移動のお供、作業中のお供にでもどうぞ。

   神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹


「文庫X」 [読書するなり!]

 今も書店にあるのでしょうか?
 少し前に書店で「文庫X」を買いました。それを今読んでいます。

 「文庫X」とは何か?

 例えば、↓のようなニュースがあります。
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG07H0C_X00C16A9CR0000/

 文庫本に特殊なカバーが掛かっていて、中身が何かわからないようにして売っている本です。
 あえてそうしているとのこと。
 1人でも多くの人に読んでもらいたい本、そのためにはこの方法で売るのが一番だと考えた、という意味のことがカバーに書かれていました。

 私も、「そこまでいう本というのは一体どんなものか?」と思って買いました。
 そうすると、開いてみると、私が自分ではまず買わない種類の本でした。
 むしろ、そのジャンル以外の本が好きで、(仕事に関係なければ)読まない種類の本でした。

 なので正直腹が立ちました。
 こんな売り方ってあるかよ!と。 

 そうして1ヶ月以上は家に置いていたのですが、先日来読んでいます。
 確かに、自分の望まないジャンルだったので「こんな売り方ってあるかよ!」なのですが、私が買ったということは、私はそれを受け入れていたのです。
 
 望まないジャンルの可能性もあるけれども、そんな「ありえない売り方」をする本って一体!?

ということに私が興味を持ったからこそ買った。
 なので、読んでみることにしました。

 中身としては(ネタバレは避けますが)、大変読み応えがあります。
 時期が来たら感想文を書くかも分かりません。そのときに内容を絶賛するとは限らないのですが、私にとっては買って後悔は今はありません。
 
 だとすれば、最初「ありえない売り方」という風に思った私の了見が狭く、人に何かを伝える手段は思ったよりもいろいろある、ということなのではないか、と思えてきます。

 自分が本当に良いと思っていることについては、「常識」と思っていることにとらわれずに、もっと良い方法がないかというのを考えてみること、そういう思考の柔軟性とか創造性を持ち続けたいと感じています。

神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹