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きっと元気になる!「微分」の魔法~新・高校生の皆さんへ [だから,今日より明日(教育)]

 春です。

 ということで,唐突ですが,いよいよこの春から高校生,という方に向けこの記事を書きます。
 
 ジャスト高1でなくても,中高生,大学生の方がこの記事を見つけて読んで下さったとき,

きっと,読む前よりも元気が出る!

自分は大丈夫だ!

と思えるように,学生の皆さんに私が伝えたいことを書いてみたいと思います。


《1》 はじめに
 
 中高大の学生時代というのは,初恋や部活での感動体験など,そのときにしかないような素敵なこともたくさんありますが,日々の暮らしはかなり大変な時期です。

 何が大変か,というと,

他の子のことが気になって仕方がない

ということ,「他人との比較」です。

 一言で言えば,本当は,

他人との比較は幸福の敵

です。
 
 なので,自分と他人を比較しないのが幸せに暮らすコツなのですが,いやでも「他人と比較」してしまうことがいっぱいです。

 学校の成績,模試の成績はモロに「他人との比較」です。

 部活も,試合やレギュラー争い,文化部なら「コンクール」など,あらゆるところに「他人との比較」の要素だらけです。

 恋愛もそう。「あの子を狙っている男の中で,一番になれるか?」「あの子にふさわしい自分か?」気になれば,もう「他人との比較」です。

 
 先に言っておくと,

こういうことを気にしない

俺(私)は俺(私)でいい

という人は素晴らしい。そのままで何の問題も無いと思います。

 
 でも,どうしても「他人と比較」してしまって苦しくなることが多い,凹んでしまうことが多い人に向けの「魔法」があります。
 
 この「魔法」を知って欲しい,というのが今日の記事です。

 その「魔法」の正体は,高校で勉強する「数学」の中にあります。

 2017年現在の過程では「数学Ⅱ」~に入っている

微分

です。

 「微分・積分」の「微分」です。
 
 私は今でも「微分」に救われています。

《2》 「微分」は「心の魔法」

 日頃,こんなことが気になりませんか?

・ ○○さんはあんなに成績が良い。それに比べて点数が低い自分はダメだ。

・ あいつはイケメンでモテモテ。それにひきかえ自分は・・・

・ チームメイトは野球がめちゃくちゃ上手い。自分は毎日練習しても・・・

・ ○○さんは「女子力」が高く,すごくおしゃれ。なのに,私は・・・


 こういうことが「憂鬱」の原因になるとき,

「微分」

の考え方を使うのです。
 そうすれば,かなり苦痛は和らぎ,人によっては元気が出てきます。

 
 多くの新高校1年生の方は「微分」を知らないでしょう。
 
 2年生くらいで学習することが多いと思いますが,「微分」は簡単に言えば,

今,誰かに負けていたとしても大丈夫

ということが分かる「数学」です。

 よく「微分・積分」といえば「理系」「数学」の「頭が痛くなる」分野だと紹介されますが,それで食わず嫌いになるのはもったいないです。

 できれば教科書やチャート式で「微分」を勉強して欲しいですが,将来の進路などによっては,数学をそこまで勉強しない人もいると思います。

 文系であまり数学をやらなくていい,という人でも,

ストーリー(お話し)としての微分

だけでも知って,「他人との比較」の苦痛から出来るだけフリーになって,楽しく生きてもらえたら,と思います。

 
 「微分」を知らない人にも分かるように説明します。

 たとえば,私が高校一年生。
 部活で(これまで経験のない)バスケットボールを始めた,としましょう。
 スラムダンクの桜木花道みたいな感じです。

 そのとき,当然チームメイトには新入生でもバスケ経験者がいます。

 能力値をゲームみたいに数値で表しましょう。

 最初の時点で

私                           10
チームメイト(新入生だけど経験者)          200
部活のキャプテン(スラムダンク「ゴリ」みたいな人) 1000
NBA選手                     2000

だったとします。
 この時点だけみると絶望的な力の差ですし,練習をしたとしても,自分が試合に出るレベルではない状態はしばらく続きます。

 たとえば,真面目に部活をやって1ヶ月,2ヶ月経っても,「経験者」との差は簡単には埋まらないし,おそらく「試合には使えねえ」レベルには違いないでしょう。

 これがスラムダンクの桜木花道の例ではほどなくスタープレーヤーになるわけですが,普通,そうではありません。

 何ヶ月経っても,2年生になっても,やっぱり中学以前の「経験者」たちからレギュラーを奪えない・・・

ということはあり得ることです。
 
 
 「いつかは」と思っても,発展途上で「自分が誰かに劣っている」と思ってしまうときは,

永遠にこの状態が続くのではないか

とさえ思えるのです。

 
 ここで魔法を使います。
 「微分」は,

今この瞬間の「伸び率」

を「見える化」する「数学」です。

 バスケの例で「微分」をすると,例えば,

私(の伸び率,以下同じ)             5
チームメイト                   3
キャプテン                    2
NBA選手                    1

だ,ということが明らかになります(今この瞬間,上の数字の勢いで伸びている,ということが見えます)。

 文章で言えば,

「バスケをやっている人はみんなそれぞれに頑張っているから,私以外も少しずつ上手くなっている。
 でも,この瞬間,一番『伸び』ているのは私だ。」

ということです。

 このとき,数値でも文章でも,

元々の実力差

は消えています。

 そう,「微分」すると,

元々の量がどれだけ大きいか小さいか

の要素は消えるのです。

 そして,

今この瞬間,どれだけ増えているか,減っているか

だけが残るのです。

 
 今の時点での「他人との比較」が気になったとき,私は「微分」を使います。
 
 「微分」は魔法です。
 「微分」した瞬間,野球で言えば,私とイチロー選手の「実力差」は一瞬にして消えて見えなくなります。
 今この瞬間,私のほうがイチロー選手よりも,上達度合いが高ければ,

 私>イチロー選手

となります。
 
 どうです?
 「微分」した世界では,頑張れば,すぐに,今日にでも,「イチロー選手や大谷選手を超えている」状態が目に見えるのです。

 言葉で言えば,
「今の実力差など気にするな!少しでも『伸びている』自分であればそれでいいんだよ」
ということなのですが,
「そう言われても,そんな気になれないんだよなあ…」
という人は多いでしょう。

 しかし,「微分」は上の言葉と同じことををもっとクリアな形で見せてくれます。
 
 学生諸君みんなが,「微分」を使って,

「今,この瞬間『自分を磨いている』のなら,私は,イチローにも大谷にも,福山雅治にも,羽生結弦にも負けない」

と思って自信を持って生きていけます。

 魔法です。

 
《3》 「頑張っても上達しない」悩みには2回の「微分」 


さて,「微分」すれば,

実力差は関係なく,「伸び率」だけの問題になる

と言いました。

 でも,次はこんな悩みが出てきます。

私は,(勉強,スポーツ,音楽など)やってもやっても「伸び」ない

○○さんはものすごいスピードで上達しているのに

という悩みです。

 「伸び率」「上達」度合いも他人とついつい比較してしまいます。

 何事にも,人には色んなタイプがあって,

何でもやり始めるとすぐにある程度上達してしまう人  

最初の段階に時間がかかり,それを乗り越えてから上達のペースが上がる人

などあります。

 この場合,2回「微分」の魔法を使います。

1回目の微分  「実力差」は消えて,「伸び率」がみえる。

2回目の微分  「伸び率」も消えて,「『伸び率』の『伸び率』」がみえる。


 「『伸び率』の『伸び率』」ではちょっと分かりにくいので,ちょっと「たとえ」を使って,

「エンジンの掛かり具合」

と表現しましょう。

 2回「微分」すると,

「他の人が自分よりグングン伸びているけれどもそれは気にしない。

 自分は今どんどん『エンジンがかかって』きている。」

ということになります。

 スロースターターの人でも大丈夫!です。

《4》 もっと「微分」!~応用編
 
 以上は,数学の「微分」の考え方に割と忠実な捉え方です。

 が,「心の魔法」としての「微分」はもっと緩やかに考えても良いと思います(数学でいう厳密な意味とは少し違ってきますが,ものの「たとえ」として考え方を応用します)。


「今の実力」

  ↓ 微分

「伸び」「上達」「成長」の度合い

  ↓ 微分

「がんばり」「努力」

  ↓ 微分

「向上心」「上手くなりたい気持ち」

  ↓ 微分

「心の栄養」「元気」

  
 なお,「微分」とセットになっているのが「積分」です。
 これは「微分」と逆方向の矢印になります。

 心の魔法としての「微分」の使い方は次の通りです。

1 「今の実力」で○○さんに負けているが気になれば,「微分」する。
  
  「今の実力」は関係なく,自分がどれだけ「成長している」かだけが見える。
  
  「自分は確実に成長している」と思えたらOK。大丈夫。
  
  「成長しているんだろうか?」と疑問が湧き元気になれば無ければ,2へ。

2 2回目の「微分」をする。

  「成長」のもととなる,「がんばり」が姿をあらわす。
  
  「今,自分は,『がんばっている』」と思えたらOK。
  その「がんばり」は「成長」に,「実力」向上につながるはず。
 
  「がんばりが足りないなあ」「がんばれてないなあ」という場合は3へ。

3 3回目の「微分」をする。

  今「がんばれ」ているかどうかは関係なくなります。
 
  「向上心」「上手くなりたい気持ち」にスポットが当たります。

  「向上心」「上手くなりたい気持ち」はある,なら大丈夫。
  その気持ちがあれば「努力をする」ことができる。
  もしかしたら,「向上心」はあるけど「努力の仕方がわからない」のかも知れません。
  大丈夫です。
  「気持ち」があればスピードはゆっくりでも「何を努力したら良いか」を学びます。
  例えば,「歌が上手くなりたい」と思っていたら,「歌うま」情報にアンテナを張りますから。

  でも「向上心」「上手くなりたい気持ち」も足りないなあ…という人は4へ。

4 4回目の「微分」

  今「向上心」が湧いているかどうか? は度外視。

  「心の栄養」「元気」にスポットを当てます。

  俺は元気だ!というなら大丈夫。
  いろんなきっかけで「向上心」も湧いてきますよ。

  「心の栄養」「元気」が足りないなあ…という場合は,さらに「微分」ですが,ここは対処法を書いてしまいましょう。
  やっぱり,睡眠とか,(体の)栄養とか,自分の「心の栄養」「元気」になるような毎日を心掛けるということになります。

  一気に「向上心」ある自分,「がんばれ」る自分に変わろうと考えても,そうなるわけではありません。
  毎日,自分の状態が良くなるように「心の栄養」を大切に生きてみましょう。
  
  それが,積み重なれば(「微分」の反対の「積分」で),いずれ「向上心」に,「努力」に,「成長」に,そして「実力」につながります。


 どんな状態の人でも,自分が何を心掛ければ良いか分かるまで「微分」すればいいのです。
 そうすれば「俺はダメだ」という気持ちは消えて,「未来のために自分が今できること」が見えてきます。
 他人との比較に囚われていた気持ちは,1回目の「微分」で消えて無くなります。

《5》 私は毎日「微分」を使っています!
 
 私は,一応「文系」に分類される仕事をしていますから,日頃「微分,積分」そのものを仕事そのもので使うことは滅多にありません。
 しかし,考え方のうえで「微分」「積分」は毎日使っています。
 「微分」「積分」の考え方で自分を整え,思い描くものをどうやって実現するかを考えています。
 特に「微分」は,他人との比較にとらわれず,「今自分がどうあるべきか?」を見定めることに役に立ちます。

 計算としての「微分」「積分」などは,特にAIも発達しますますコンピューター社会になるこれから,人間がわざわざ身につける必要もない,といわれるかも知れません。

 しかし,それでも,私は,理系・文系や進路,大学入試の科目選択がどうであっても,できるだけ全ての高校生が,

「微分」「積分」というのを自分でやってみる(勉強する)

ことはすごく意味があると思います。
 それは,数学の点数ということではなくて,生きる上で勇気が湧く「心の魔法」になるからです。

 このたび,大きな本屋さんで,「微分・積分」について,読み物として読める,分かりやすい本がないかなあ…と探してみると,こんな本がありました。
 この本なら,新・高校生でも,パラパラ読んで(分からない部分は余り気にせずに読み進めて),「だいたい微分積分ってこんなもんかあ」と思えそうです。
 他にも,易しい「微分積分」の本は色々あると思います。





 さて,「微分」すれば,私とイチロー選手の野球の実力差も消える,といいました。
 その通りなのですが,もっと言えば,イチロー選手のような「『すごい』中でも『すごい』人」は,「微分」しても,「微分」しても「すごい」。それが本当にすごい,と分かるのも「微分」です。
 どういうことかと言えば,

「今,メジャーであれだけの成績を残している」
 ↓ 微分
「今なお成長し続けている」
 ↓ 微分
「毎日トレーニングを欠かさない」「集中を欠かさない」
 ↓ 微分
「どこまでも,という向上心」
 ↓ 微分
「熱い魂」

という感じです。
 これをみて,「やっぱりイチローは違うわ」と思う人もいるかも知れませんが,一番上の「今の成績」はともかく,その下の部分は誰しもが,少なくとも「見習う」ことは可能です。

 だから,「微分」は,雲の上にいる「すごい人」の在り方に近づく「魔法」ともいえます。

《6》 最後に

 高校生くらいだと,勉強の成績,スポーツの実力などそのものも気になるかも知れませんが,もっと,根本的には,

自分がどれだけ魅力的な存在か
(かっこいい,かわいい,という言葉も大体同じ意味で使われることが多いですね)

ということが気になるのではないでしょうか。
 やはり,それを他人と比較してしまって悩んだりするのではないでしょうか。
 分かりやすく言えば,15~18歳でテレビに出ているアイドルなどに比べて「自分は地味だなあ」と感じてしまったり…
 
 努力しても,その人の「顔かたち」が今日寝て明日起きたときに劇的に変わっているということはないでしょう。

 しかし,やっぱりこれも「微分」して,

今日を,より魅力的な自分になるために過ごす

ことを心掛けていけばいいだけのことです。
 そして,それができる時間は,高校生の年齢からすればものすごく長いのです。
 この私,41歳でも,「まだまだこれから,毎日の努力の積み重ね」と思って暮らしています。

 皆さんと同い年くらいでテレビに出ている,かっこよく見えるアイドルだって,人生一直線ではいかないのです。
 皆さんが,「今の他人との比較」を「微分」によって消し去って,「今の自分の成長」に集中して毎日を過ごせば,いずれ必ず,今からは想像もつかないくらい「とても魅力的な人」になれます。

 「微分」すれば,

焦らなくてもいい

いつでも,進歩することに集中していたらいい

ということが,頭の中にクリアに見えてきます。
 「クリアに見えている」ことの効果は,実はものすごいです。

 春なので,新・高校生向けに書きましたが,中高生,大学生,社会人その他どなたでも,読んで頂いた方が,「微分」の考え方を使って,前向きな生活を送り,元気になってもらえれば幸いです。

神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹

【5完】高校への出前授業「18歳選挙権」行ってきました~その5 [だから,今日より明日(教育)]

※ このシリーズ中に「スマホで読みにくい」という指摘を受け、レイアウト変更しました。
  スマホでも読みやすくなりました(横幅が一画面におさまってくれました)。

 出前授業続きです。
 この記事でレポ終わりです。
 「主権者教育」は始まったばかり。まだ、試行錯誤の段階です。
 これから、弁護士会も私も「主権者教育」をやっていくだろうし、もっともっといいやり方がないかを探求していくと思います。また、学校の先生も「主権者教育」の研究・準備を始められていると思います。
 今回の私の経験が、私自身の、また、「主権者教育」に関わるどなたかにとって、何らかの役に立てばうれしいと思って書きました。
 また、中高生、大学生、10代、20代の方がこのレポ記事を見つけて、「選挙について、同年代の人たちはこんなことを考えているのか。自分だったらこうだな・・・」という風に読み進めてもらえたら、最上の喜びです。

(ここまで)
 その1 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-16
 その2 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-16-1
 その3 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-17
 その4 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-17-1

 最初の選挙どうする?の話、民主主義と少数意見の話などをしてきました。

 最後は、実際の政治テーマ2つについて考えてもらいました。


政治テーマ その1 大学授業料を無償にする政策

Q1 シンプルに、「大学授業料を無償にする政策」に賛成か反対か?

を最初にききました。
 賛成が大多数。
 大学進学を予定している生徒さんが多いこともあるし、これ自体は良いことに違いありませんね。

 しかし、問いを次のように変えてみると・・・

Q2 「大学授業料を無償にする」+「消費税を8%→12%に上げる」 

 今度は、反対のほうが多数派になりました。
 賛成の方も一定数いました。

 訊いてみると・・・

反対意見
「大学進学するので自分はありがたいけど、進学しない人にとっては損では」  
「自分でお金を払っているからこそちゃんと勉強しようと思う」

賛成意見
「大学教育を受けられる人が多くなることは社会のためになると思う」

 どれも、それぞれに理由のある意見。
 
 政治問題というのは、絶対の正解があるわけではなく、どちらにも理由がある、というものだとわかります。
 
 その中で、「自分は何を重要視したいか」を考えて、自分の意見を言う、というものです。
 政治問題を考えることは、自分の価値観と向き合うことでもあります。

 政治に参加する人(主権者)としては、次の2つがどちらも必要です。

 自分と違う考え、価値観があることを認める(反対の意見も尊重する)。

 自分の意見を言う。

 補足すると、「どれだけ高い税金を取るか」と「教育、福祉にどれくらい国がお金を出してくれるか(自己負担が減るか)」はかなりリンクしています。
 
北欧(フィンランド、スウェーデンなど)のように「税金は高いが教育・医療はほとんどタダ」という国

アメリカのように「税金は安いが教育・医療は自己負担」という国

という「国のデザインの仕方の違い」に関係します。北欧、アメリカの中間のデザインの国が多いのですが、その中でもどっちの色合いが濃いか、国によって様々です。
 この大学授業料の話も、深く考えると、日本が「国のデザインの仕方」としてどういう国を目指すのがいいのか、という大きなテーマに関係してきます。

政治テーマ その2 カジノ解禁?

 正直言って、この出前授業の企画をはじめたころ(11月初旬)には、私は「カジノ法案」が今国会で成立するということを全く考えていませんでした。
 ところが、何と、この出前授業を行った15日未明に「カジノ法案」(カジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)整備を推進する法案)が国会で成立した、というすごいタイミングになりました。
 
質問 今まで「賭博」として違法とされていたカジノを合法化する政策に賛成ですか?
 
 会場の答えは賛否分かれました。
 生徒さんは反対のほうが多かったでしょうか。
 
 壇上の人に聞いてみました。

反対意見 
 「治安が悪くなる。ギャンブル依存症が心配。」

賛成意見
 「うまくいけば経済活性化につながる。ギャンブル依存症対策をしっかりやれば大丈夫だと思う。」

 これは、今回の国会での賛成意見・反対意見とも同じです。大人とそん色ない議論。

 ここで「議論の切り口」「頭の整理の仕方」のテクニックを2つ紹介しました。

切り口1 「目的手段 

 これを意識して議論する。
 カジノ反対意見の生徒さんに、この切り口で意見を述べてもらいました。

「経済振興、外国人客を呼び込みたい、という目的は分かる。
 しかし、その手段として、何もカジノのような危険なものでなくてもよいのではないか。
 日本の『おもてなし精神』をさらに活かす、観光資源を活かすなどの方法で目的を達成できると思う。」

 こうなると普通レベルの大人の意見よりも洗練された感じがします。

切り口2 「必要性許容性

 これは、どちらかいえば、賛成派とか、何か政策などを提案する人向けかも知れません。

 カジノ賛成、推進意見として、

「今、経済活性化の起爆剤が必要だ」 ・・・ 必要性
「治安の悪化、ギャンブル依存症が心配されるが、それにはこういう対策があるから大丈夫」 ・・・ 許容性

という論じ方をする、ということです。
 上の賛成意見の生徒さんは、議論の組み立て方として、初めからこの「必要性と許容性」に触れてくれています。組み立てがしっかりできる、というのは論理力があるということですから、とても頼もしいです。
 今回は討論してくれた生徒さん全員の発言のレベルの高さには本当に感心しました。高校生にはこれだけの論理力・表現能力が備わっているのだな、と改めて感じました。

 また、「必要性と許容性」は「説得」のテクニックというよりも、何かの政策をやろうとする人のチェックポイントという意味もあります。
 何らかのアイデア(ここではカジノ)があったとして、「必要性」があるか、「許容性」があるかを両方ともしっかり検討して提案するかどうかを決める、というチェックポイントです。
 このチェックが甘いと、提案しても、みんなに賛成してもらえなかったり、痛いところを突かれるとボロボロになってしまったりします。

 
 上のように政治テーマ2つを考えてもらいました。本当はもっとじっくりやりたかったですが、時間が押していたので短時間になってしまいました。

 最後に、

質問  友達同士で政治の話をしますか? 

 これは、ほとんど「しない」という人(ブルーの札)が圧倒的多数でした。
 これは今の大人も近い状況なのだと思います。

 しかし、今回の授業、討論でやったように、政治について

「しゃべることは、考えること」

です。

 確かに、政治の話は価値観の話でもあるので、自分の正直な価値観をそのまま出すのは抵抗がある場面もあります。

 将来、母親になって、子供同士が幼稚園で一緒のいわゆる「ママ友」同士の付き合いの中で、

何党を支持しているのか

などの話題は避ける人が多いでしょう。
 
 できれば、政治に対する考えは違っても親友は親友、という付き合いが理想です。私には、親友でありながら、政治に対する発想は正反対で、2人で飲んだらつい議論してしまう、という人もいます。
 ただ、そういう付き合いができる人ばかりでもないし、集団によって「多数派」が違ったりして、どうしても政治の話題は避けたほうがいい、と考えることも実際ありますね。

 学校で、政治テーマについての議論(ディスカッション)をするとき、「自分の政治思想を明らかにすることに抵抗がある」場合には、次のような方法があります。

 例えば、「憲法9条を改正して、軍隊を保持することを明記することに賛成か、反対か」というくらい主義主張が分かれるテーマについて、

教室の右半分  賛成派
教室の左半分  反対派

と役割を決めて、(自分も元々の考えは別として)その役割になりきって議論する、というやり方です。
 
 外国の学校ではこういうディスカッション形式の学びをたくさんやっているそうです。
 
 自分の意見を言うトレーニング
 理屈を考えるトレーニング
 反対側の意見の理由、発想を想像するトレーニング
 何が対立点か見極めるトレーニング

になると思います。
 
 今、高校では、「主権者教育」(生徒が政治の担い手になれるようにする教育)をしなければならないと言われていますが、同時に教育は「政治的中立」であるようにも求められています。
 先生が一方の意見を押し付けてはならない、ということですが、政治のテーマを深く掘り下げるならば、どうしても何らかの価値観が出てくるし、ときに現状の政治の批判になることもあると思います。
 ここが、現場の先生方を悩ませることではないか、と思います。

 そんな中でも、上に紹介したような、役割を決めての「ディスカッション」という方法は、高校などの教育現場で取り入れやすい方法ではないでしょうか(すでに取り入れられている先生方も多くおられるでしょう)。
 生徒はどちら側の意見も自由に言いやすいし、先生もコメントしやすいと思います。

 とにかく、政治テーマについて(他の何ごとも本質は同じですが)、

しゃべることは考えること 

です、ということをお伝えして時間になりました。

 
(このレポート記事結び)
 
 神戸鈴蘭台高校
 90分 全校生徒 1000人 体育館

の弁護士会からの出前授業「18歳選挙権」は以上のとおりでした。
 このレポート記事のうち【4】【5】は、実際にしゃべったことに、文章での解説をかなり足しています。

 今回の出前授業までの準備(講師である私に関するもの)は次の通りでした。

 10月ころに企画が決まる。
 
 11月下旬  高校での打ち合わせ  私と先生、(当日壇上で討論する)生徒さん 1時間半くらい
         この打ち合わせに基づいて、当日の計画、テーマ設定を決める。
 
 12月5日ころ 私の作成した「事前課題」プリントを全校生に配布してもらう。
           「事前課題」は、 2016参院選での投票率(18,19歳、そのほかの世代)調査など。
           
 12月13日ころ 当日のテーマに関する登壇予定の生徒さんたちの意見を、担当の先生から伝えてもらう。           表にまとめて、私にメール送付していただきました。
           これは、構想を練るうえで、非常にありがたかったです。
           
 12月15日  出前授業実施

 以上から分かるとおり、私の準備に対応して、学校側、先生、生徒さんに精力的な準備をしていただけたからこそ、90分でこのレポート記事(その1~その5)のような多数のテーマを扱うことができました。

 この授業の様子を録音、録画したものを見返しました。
 生徒さんの発言、先生の発言などが、授業全体の流れをうまく形作っています。
 一方で、今思うと、私のトークについて、「ここでこういう風に話したほうが良かった(盛り上がった)なあ」などと気づくこともたくさんあります。
 
 とにかく、18歳選挙権も、高校での主権者教育も、今始まったばかりなので、私のレポートした試みのほか、同じように、全国で行われているであろういろんな試みの情報が集まって、よりよい授業、学びのあり方が産まれるよう願っています。 

 今回の出張授業は私にとって非常に貴重な経験(普段の弁護士業務とはまた違った経験)であり、こんな機会を与えて下さった神戸鈴蘭台高校に大変感謝しています。

 これで、レポート記事は終わりです。
 この長い記事を読んでくださった読者の皆さん、ありがとうございました。

 
神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹                     
 

 

【4】高校への出前授業「18歳選挙権」行ってきました~その4 [だから,今日より明日(教育)]

出前授業続きです。

 その1 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-16
 その2 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-16-1
 その3 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-17

 選挙に行くとはどういうことか?という話を、生徒さんや先生と討論しながら進めてきました。

 そして、

テーマ4 表現の自由 少数意見は大切か?

に入ります。このコーナーは、私が特に伝えたかったことです。
 
 表現の自由は憲法21条で保障されています。
 憲法の保障する人権や自由の中で、一番と言ってもいいくらい重要な地位にあります。
 
 表現の自由の持つ、大切な意味、役割は2つ。
 
 「自己実現」「自己統治」。このキーワードを覚えて帰って下さい、と。

 「自己実現」 
 これは分かりやすい。
 ミュージシャンが、自分の感覚などを音楽で表現するなど。
 西野カナには西野カナの世界、サザンにはサザンの世界がありますよね。
 自分を自分らしく活かしていく、ということです。

 では、もうひとつの「自己統治」という意味、役割はなんでしょう。これが、今回の「選挙権」に関係するのです。

 「自己統治」
 国民が自由にモノが言えることが、民主主義に必要だということです。
 自由にものがいえるからこそ、国民が国を動かしている(自分で国を統治している)といえるのです。

 ここまで。
 憲法の教科書に載っていることです。

 ですが、実際に教科書通りに行くか? が、皆さんに尋ねてみたいことでした。

 選挙というのは、要するに多数決です。
 多数の票を取った人が必ず正しいのでしょうか。
 少数しか集まらない意見はどうなる?

Q1 「100人中90人が賛成することに、反対する人に対して、あなたはどんな印象を持ちますか?」

 討論に参加していただく生徒さんには、10日くらい前にこの質問をしておき、事前に考えてきてもらいました。

 「表現の自由は大切です」と教科書通りにはだれでも言えます。

 しかし、現実に何かを決めようとしているとき、「流れ」が決まっていて、9割賛成の「空気」ができあがっていて、そんなときに、

流れぶった切って、「ちょっと待ってください」という人

に対して、

うざい、面倒くさい、空気読めない

という印象を持つことがありませんか、という問いです。

 「うざい」までは思わないかもしれませんが、「えー、何なのよ、もう?」くらい思うのはごく自然なことです。
 私も、例えば、学生のとき生徒会にいたとき、弁護士会で役員をしていたときとかにはそう思いました。
 会議で、質問とか反対意見とかできるだけ出ずに、提案した議案がスーッと通ったらいいなあ、というのは正直な気持ちです。(だって、みんな色々忙しいですから。)
 
 さて、この「100人中90人が賛成することに、反対する人に対して、あなたはどんな印象を持ちますか?」
に対して、私がとても感心した生徒さんの意見。

実は大切な人ではないかと思う」
「少数だと意見を言うのに抵抗があるかもしれないのに敢えて言える人」
「その意見を聴いて、90人の人の中にも違った考えができるかもしれない」

 私が感心したのは、最初の「「実は大切な人」という表現がすごくピッタリだったことです。
 なんてセンスのいい表現のできる生徒さんだろう、と。
 事前に考えてもらっているから即席ではありませんが、この出前授業のために自分の頭でここまで考えてこられた(予習ですね)、素晴らしいと思いました。
 討論に参加された他の生徒さんも、意味としては同じことを考えてきてくださっていました。

 もう私からの解説は不要なくらいでした。
 一つだけ付け加えるとすれば、憲法の「表現の自由」の意味は、少数意見でも自由に言えるようにするという意味だ、ということです。(なぜなら、多数意見や社会の空気に合う意見はもともと言いやすい、たとえ憲法で保障されなくても言えなくなることは滅多にないだろうから。)

 さて、少数意見は大切。
 ですが、まだまだこれでは「きれいごと」かも知れません。
 もっと深く考えたい。

Q2 「選挙に出ても大差で敗れる人をあなたはどう思う?」

 これを問うてみました。
 どこかの市長選挙で

  福山はるまさ 10万票  当
  山田太郎    1万票  落

だったとしたら、山田太郎さんに対してどう思いますか?
 もし自分のお父さんだったらどんな気持ちですか?

という、ちょっとキツイ問いです。

 やっぱり数字で出て「負け」ですから、ちょっと辛いのではないでしょうか。

 私は阪神タイガースのファンですが、巨人に10-1で負けたときのような辛さを感じないと言ったらうそになるでしょう。

 さっき少数意見は大切という話をしました。
 多数派でないのに立候補した山田太郎さんは「実は大切な人」の可能性があります。
 
 事前にきいていた生徒さんの意見では

「こういう人が選択肢をつくってくれる。だから意味がある。」

というものがありました。確かにそうです。

 さらに、次の生徒さんからのコメントも大切なことを含んでいました。

「(落選した人は)なぜあかんかったのか、よく考える必要があるのじゃないか」   

 一見厳しいですが、これは、私はとても大切だと思います。
 
 政治というのは、自分が正しいと思っているだけではどうにもならないのです。
 これも伝えたかったので、上の生徒さんの発言に注目しました。

 たとえ「正しい」と思っていたとしても、そのことを多くの人に分かってもらって、支持してもらう人を増やして初めて、自分の考えが実現できます。世界を良くできます。
 「伝える力」が必要です。

 山田太郎さんは、勇気をもって出馬したことは貴重です。
 ただ、これで終わってはいけない、まだやるべきことがある、もっと努力すべきことがある(「もっと人に伝える、支持を広げる努力をすべき」)、という状態の人かもしれませんね。

 このあたり、かなり難しい内容かなと思いますが、ここからちょっと話題を変えて・・・

映画、マンガ、少し前に現実にあった出来事」と配布資料に書いたお話を。

 まず映画、マンガの話。

大ヒット映画「君の名は」(私も観てきました。家族はみんなもう観たというから、一人HAT神戸で http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-11-04

のことを考えてみます。

 まだ上映中ですから、あまりネタバレできません。
 考えてみれば、この出前授業では少しネタバレが過ぎたか、と反省しています。
 このブログは文章で残ってしまうから、さらに慎重に書きます。

 「君の名は」の中では、接近する「彗星」に秘められた「あること」があって、それを知ってしまった人が・・・(☆書けません)というシーンがあります。
 
 例えば、過去へタイムスリップする映画、ドラマ(「仁-JIN」など)では、

そのあと起こる出来事(悲劇)を知っている主人公が、懸命にその「バッドエンド」を避けようとする

ということがよくあります。

 また、SF物などでも、

「私だけが知ってしまった。」 「このままでは世界が滅んでしまう。」 「みんなに知らせなきゃ!!」

というストーリーのものがあります。

 これって、最初の状態は、

圧倒的に少数意見

です。
 こういう話は、当然ですが次のような展開になります。

「聞いてください。このままでは○○なことが起こる。だから、それを避けるために・・・」
「はあ?お前何言っているんだ。おかしくなったんじゃないか」(と言って取り合ってもらえない)

 だから、

世界(社会)を救う意見は少数意見から始まることがある

ということは、みんな、映画でも、マンガでも沢山観てきたはずなのだ、という話。

「いやいやいや、そんな安直な、弁護士さん。それはあくまで映画やマンガの世界でしょ。」

と発言した方はおられませんでしたが、こんな風に思う人はいるかもしれません。

 が、現実の世界でもこれと同じことはあるのです。


 少し前に現実に起こった出来事  福島第一原発事故(2011 東日本大震災のとき)

のことをお話ししました。

 この事故は、地震で電源が落ちたため核燃料を冷却することができず、また、そういう事態に備えたはずの予備用の電源も津波のために使えなかったために、核燃料が過熱し水素爆発に至った事故です。

 原子力発電所の事故の危険について警告する声は、2011年以前にもありましたが少数の声でした。
 さらにいえば、具体的に、「地震と津波によって主の電源、予備の電源ともに失われ事故に至る危険がある」ことを指摘していた人もいた、というのです。

 ですが、多数の人(私も含めて)は、

日本の原発でまさか大きな事故は起こらないだろう

と思っていました。

 私は、「地震と津波によって主の電源、予備の電源ともに失われ事故に至る危険がある」などと言っている人の存在も知りませんでした。もしかしたら、どこかで聞く、見るチャンスがあったかも知れませんが、関心を持っていませんでしたら、そういう声を一回聴いても「まさか」と思っていたことでしょう。

 この話は、事故の具体的な危険性を指摘していた人が偉い、という話ではありません。

 危険を指摘していた人は、原発事故が起こったときどういう気持ちだったでしょうか。

 「ほらみろ、俺の言った通りだろう」と威張る気持ちになれるでしょうか。
 決してそうはなれないだろう、と思います。
 むしろ、

「自分は分かっていたのに、止められなかった」
「もしかすると、多くの人がふるさとから避難しなければならない事態を避けられたかも知れないのに」

と、「分かっていた」「知っていた」だけに辛かったのではないでしょうか。
 自分が、それを止めるのに必要な人にもっと上手く伝えられていたら、と思わずにはおられなかったのではないか、と思います。

 一方、原子力発電所を管理する側の国や電力会社の人たちとしても、「なぜ、危険を指摘する声をもっと重視して対策を打たなかったのだろう。そうすれば今のような事態を避けられたのに」と思っているでしょう。
 
 私のような多数の人(原発事故の危険をあまり深く考えたことがなかった人)としても、
「考えてみれば、地震列島の日本で原発は危険だった。もっと安全を重視して対策をさせる方向で声を上げるべきだったのではないか」
「危険を指摘する声に自分はなぜ真剣に耳を傾けなかったか」
という後悔が残ります。

 結局、社会のことは一人だけではどうにも動かせないのです。

 「みんなに伝えるべきこと」「社会を(世界を)救えるかもしれない意見」を自分は持っていたとして、それを多くの人、または、政治を動かせる立場にある人に伝え、分かってもらい、行動に移してもらわなければなりません。

 高校の先生は、

「それにはコミュニケーション力が必要ですね」

とコメントされていました。その通りだと思います。

 少数派、少数意見から始まって、多くの人に理解してもらおうと思うならば、間違っても、自分の意見に反対の人を「バカ」呼ばわりしてはいけません。そんなことをしたら絶対に叶いません。
 自分と反対の意見を持つ人がなぜそう考えるのかも想像しながら、分かるように伝える努力が必要です。
 そうしたら、今は少数意見でも、いずれは多数意見、あるいは常識になっているかもしれません。

 少数意見から始まる こともある

ということだと思います。

 また、例えば、たとえば国の政治でも、野党が言っていることでも「これは大事なことだ」と思えば、政府・与党がそれをパクることは「全然アリ」です。
 多数派の人が、少数意見に耳を傾け「それももっともだ、もう一度考えてみよう」となること。
 素晴らしいことだと思います。

 社会を良くするためのアイデア・知恵に著作権はありません。みんなが自由に使える財産です。
 
 だから、若い皆さんには、自分の支持政党を考えることもいいことだと思いますが、いつでも柔軟に、何党が言っているかに関わらず自分の頭で考えて良いことかどうか判断してもらえるといいと思います。

 (未来、良いことが)少数意見から始まることもある 

 実現するには、伝える力が重要 

多数派の側にいても「少数意見にも耳を傾ける」ほうが、みんなが幸せになれる可能性が高くなる 

ということが私の伝えたい話でした。

 ここは、討論よりも主に私から皆さんに話をするコーナーでした。

 出前授業で話したことに文章をだいぶ補足して解説し、この記事にしました。

 さて、この授業も最終盤。
 時間も押してきましたが、実際の政治テーマを2つ討論してもらいました。

「大学授業無償化」
「カジノ解禁?」

の2つです。これはいろんな意見が出ました。(つづく)
 

神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹                     
 

 

【3】高校への出前授業「18歳選挙権」行ってきました~その3 [だから,今日より明日(教育)]

 その1 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-16
 その2 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-16-1

 神戸鈴蘭台高校での出前授業、続きです。

 この出前授業中は、学校と放送部との協力によりある演出をしていただきました。

 例えば、

「あなたは大学授業料無償化に賛成!」

みたいな質問に対し、会場では、

賛成の生徒  ピンクの札
反対の生徒  ブルーの札

を上げてもらいます。

 そのピンクとブルーの札の上がり具合を、前から撮った画像(全体像)がそのまま前の大スクリーンに映してもらっています。

 選挙では、一人一人は一票。
 その集合が、選挙区の、国の、そのときの何らかの答えになる。
 
 それと同じようなイメージをこの出前授業でも作れたら、というコンセプトで、学校側に工夫していただいたのがこの演出。
 前向きで、エネルギッシュな先生、生徒さんたちの工夫に、素晴らしいなあ、と思いました。

 
 さて、授業のテーマは

テーマ3 選挙に行ったら何が変わる?(「人生が変わる?」)

に進みます。

 ここは、いちはやく今年の選挙に行った3年生の2人から、「経験談」をきいてみます。

「大人になった感じがした」  →  この「感じ」、感覚はとても大事なものだと思います!
                      社会の一員という感覚で生きる、というのが大人ですもんね。

「投票したことで、(政治)ニュースに関心が増した」 「投票した相手に関係するニュースは、『耳に入ってくる』」                   
                   →  私も、初めて投票した後は、それを感じました。
                       これは大きいと思います。
                       
 今までスルーしていたニュースが、投票すると「自分の投票した○○党」のニュースになります。
 
 そうすると、

「ああ、○○党に投票してよかったな。いいことしてくれているな。」

ということもあれば、

「○○さん、何してくれてんの!?私が一票を入れたのに(怒)」

とか。
 これが一種の「大人のニュース感覚」です。
 自分にとって「関心あるニュース」「面白いニュース」の割合が増えるので、大げさに言えば、人生少し楽しくエキサイティングになります。

 さて、そうすると、投票した結果が自分にとって「失敗」ということもありえるわけで、それなら投票に行くのも怖いことじゃないか、と思う人もいるかもしれないが・・・という話もあるのですが、そこは、

「(衆議院なら遅くとも)4年後にまた選挙がある」
「次の選挙で、もっとよく考えて投票するための材料、経験にするのがいい」

との先生からのアドバイス。
 
 そうです。
 間違った、失敗したとしても、オリンピックのごとく「4年後がある」。

 政治、選挙は、絶対の正解がない世界。
 試行錯誤、トライアンドエラー、あって当然。

 「何党がいいのか、だれがいいのか、自分が絶対正しいという自信がない」のは18歳も、41歳(私)も、70歳も同じです。
 それでも、

そのときの自分の考え、感覚に近い投票をしてみる

というのが選挙を通じての政治参加です。
 それでいいよ、という話でした。

 あと、先生から、選挙権の意味について大事な指摘をしていただきました。
 私が、これは説得力あるなあ、と思った話。

「税金は投票に行かなくても納めなければならない。
 では、その税金の使い道について、意見を言わずに、国に政治家にお任せでいいですか?」

「お金だけ渡してどうぞ自由に使って、で本当にいいですか?」

というメッセージ。
 「渡したお金(税金)は、できるだけこういうことに(例えば、教育、子育て、地元産業の振興など)使ってよ」という意思表示をする貴重な機会が、選挙での一票です。
 この問いかけ方は、今後も私が同じような出前授業や講演をするときは使わせてもらおう、と思いました。

 90分の授業。
 全校生徒ともなると、どうしても体育館で床に座る形です。
 これは長丁場なので、足腰にくる・・・
 60分経過のところで、一息入れてストレッチをしていただき、後半戦へ。

 私が大切だと思っている話を次に。

テーマ4 表現の自由~少数意見は大切?
         (あの大ヒット映画の一場面も関係ある!?)

へと(つづく)

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【2】高校への出前授業「18歳選挙権」行ってきました~その2 [だから,今日より明日(教育)]

 その1はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-16

 テーマのその2は「選挙に行くための情報をどうやって入手するか?」です。

 生徒さんに聴いてみました。思いつく限り…

 テレビ
 新聞
 街頭演説
 政党や政治家のホームページ
 フェイスブック
 ツイッター
           などなど

 で、入りやすそうなテレビの「討論番組」などはどう?と聴いたら、一番よく観られているのは、

「そこまで言って委員会」

でした。(私なんかは、今もつい「たかじんの」を入れてしまいます。)


 「討論番組は面白いか?」に対する生徒さんの意見は、「YES」「NO」に綺麗に分かれました。少し「NO」の方が多かったか。

 何が面白いか?訊いてみました。

「大人が真剣に怒っている姿が」 → なるほど!
「自分と反対の人の意見を知ることが出来る」 → これは大事ですね。

 討論番組に対する高校生からの素直な感想。

「大人なのに『喧嘩』みたいになっているのは恥ずかしいのでは?」 → はい(大人より)。


 本当は、政治の話は「どうやったら世の中良く出来るか」という知恵を出し合う話。
 ですから勝ち負けを決める「口げんか」ではありません。
 ということは、冷静に、「紳士淑女」で議論できるはずですよね。
 …でも、真剣に考えれば考えるほど人は「熱く」なります。
 そうすると、ついつい「喧嘩みたい」になってしまうことがあります。
 これ、歳関係ないんです…いくつになっても、つい「熱く」なってしまうものなのです…
 人間だもの…ですね。


 さて、選挙に参加しやすくするためのインターネットを使った新しいツールがありますよ、という話をしました。

ボートマッチ
と呼ばれるものです。
 
ウィキペディアの説明 は ↓のような感じです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%81

 例えば、毎日新聞えらぼーと 2016参院選 http://vote.mainichi.jp/24san/ など。
 
 幾つかの質問に選択肢で答えていったら、各政党のマニフェスト・公約と照らし合わせて、

「○○党とあなたの相性   52%」

という風に診断してくれる、というサービスです。

 演壇に上がって討論して頂いた生徒さんには全員事前にやってもらっていました。
 全校生徒の中でも、(この出前授業の予習として)試してみた、という方がいました。

 生徒さんの意見は、

「こういうインターネットサービスは面白い。」
「手軽で楽しい。」
「政党や候補者を知るきっかけになる。」

というものでしたが、

「(相性の良い政党ということだが)知らないマイナーな政党が出てきてどうしたらよいか分からない」

という状態になったという人もいました。

 さて、スマホでも手軽に試せる「ボートマッチ」などで「相性の良い政党」が出てきたら、

もう、まっすぐ、その政党にすぐ投票しますか?

という問いを発してみました。

 さすがに、「そうします」という人はゼロ。

「『ボートマッチ』で『オススメ政党』と出てきても、実際には考えの合わないこともあり得るから、『政党』や『候補者』のホームページなどをよくチェックしてからでないと投票できない」

との生徒さんの意見。

 そうですよね。さすが、しっかりしておられます!
 「ボートマッチ」いわば、「あなたにオススメ(あなたの好みのタイプ)の結婚相手は例えばこんな人」というのを紹介してくれる、までのサービスです。
 では、それを紹介してもらったとして、

即、婚姻届を出しますか?結婚式を挙げますか?

という話。それはやめたほうがいいですよね。
 直接その人と会って話して、お付き合いして、どんな人か確かめないと…。
 
 また、「ボートマッチ」はインターネットサービスですが、どういう仕組みで結果が出てくるかはブラックボックスみたいなところがありますから、「鵜呑み」にしてはいけませんね。

 なので、手軽な「ボートマッチ」などをきっかけとして、

政党や政治家のホームページ、ブログ、ツイッター
関係するニュース

などに入っていくのがいい。
 こうすると、政治の情報、選挙に必要な情報に入っていきやすいかな、と思い紹介しました。

 
 という話をして、次は

テーマ3 投票に行ったら何が変わるか?(人生が変わる?)

という話に入っていきます。
                                     (つづく)

神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹
 

【1】高校への出前授業「18歳選挙権」行ってきました~その1 [だから,今日より明日(教育)]

 昨日、神戸鈴蘭台高校に行ってきました。
 兵庫県弁護士会からの派遣で、お題は「18歳選挙権」です。

 この出前授業はまさに「これから」のテーマなので、レポート記事を複数回に分けて書いてみます。

 今年の参議院議員選挙から選挙権の下限がもとの20歳から18歳に引き下げられました。
 で、各高校でも、「有権者教育」というのをやらなければなりません。
 その「有権者教育」ならば、弁護士会に是非お手伝いさせて!という事業を弁護士会がやっています。

 その一環で、私が高校に行くことになったのです。

 神戸鈴蘭台高校
 
 すごい学校でした。

 「すごい」のその1  毎日校内新聞が発行されている!! 
               
 これは全国でも珍しいことで、新聞部の全国コンクールなどでいつも賞を受けている、とのことです。
 さもありなん。私が昨日学校に行ったら、さっそく、

「本日 有権者教育〈18歳選挙権について〉 未来の有権者として意識を高めて」

という記事を書いた「鈴高miniプレス」という新聞が掲示板に貼ってありました。
 感動!

 「すごい」のその2  校内を吹く風がスキー場の空気でした!!

校内といっても建物内じゃないですよ、もちろん。敷地内の外気にさらされているところの話。
 神戸市北区鈴蘭台の山の上にそびえる学校です。
 私の事務所がある神戸駅付近と比べると何度違うのでしょうか。
 「キン」という身の引き締まる空気でした。昨日は特に寒かったようです。
 担当の先生から「防寒対策万全で来てください」と事前に連絡いただいていたので、スキー用のインナーを着て行きました。大正解!


 さて、この出前授業。
 私の経験でも、たぶん聴衆の数が最大人数の授業でした。

 対象 約1000人(高1~3 全校生徒)
 時間 90分

 どんな「授業」にしようか、いろいろ考えた結果、ずっと私がお話しする講義スタイルではなくて、

 討論会形式
 全員参加型

というスタイルにしました。

 体育館の壇上に、2年生4名、3年生2名に上がってもらいました。
 それと、私と社会科の先生の合計8名が意見を言うという形式。
 また、会場の生徒さん全員に「赤」「青」札を配り、会場にも質問して意見を札であげてもらいました。
 
 
 討論会形式で、生徒さんに発表してもらった意見がすごくしっかりされたもので、感心させられました。

 最初はこんなテーマから入りました。

 ネット上の意見で

「18歳選挙権で日本の未来が危ない」

という意見があり、これを紹介しました。18歳選挙権に反対する大人からの意見。
 
 総理大臣の名前も知らない、スマホばかりに夢中の若者に選挙権与えてもダメだろう

という風に言われているけれど、みんなどう思う?

 これは、
(若者バカにされているぞ!みんな怒れ!!)
というのが私のもともとの意図でした。

 ・・・さて、みんなはどう思ったか。

 全校生に札を挙げてもらうと、意外と、この意見に「賛成」の人が多数派だったのです。
 3年生は「反対」の人がやや多かったのですが、1,2年生は「賛成」(つまり、18歳選挙権はまだ早いといわれても「しょうがないや」という意見)の人がかなり多かったのです。

「みんな、腹立たないですか。どっかの『おっさん』にこんなこと言われて、悔しくないですかー!」と煽ってみましたが、変わらず。

 ここまでだけだと、この記事を読んでおられる方は、

「なんだ、今の若者はやっぱり選挙に関心もなく、あまりやる気もないのか。馬鹿にされても腹も立てないのか。」 

と思われるかもしれません。

 しかし、生徒さんに聞いてみると、そこには大事な理由、ポイントがありました。
 真面目に考えているからこそ、という。

「18歳選挙権に急にしたが、『土台作り』ができていないのではないか」
「責任ある一票を投じるための、『情報』をどうやって入手したらいいのかわからない」

 なるほど!!
 そうですよね。
 その「土台作り」のために、この授業があるのですもんね。
 そして、選挙のための「情報」の入手方法、これも今までの高校生が考えたこともなかったとしても全く不思議ではありません。
 
 ということで、話は、

選挙に行くための情報をどうやって入手する?

のテーマへと進みます。(つづく)

 神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹
                                       

青春を謳歌する勉強法~ その5 自分の頭の特徴をつかめば勉強の達人になれるかも [だから,今日より明日(教育)]

 さて、受験勉強でも、日々の勉強でも、結構肝になるのが、

「どの程度まで時間をかけたら」
「何回、読み直したら」
「何回書く練習をしたら」
「何回解き直したら」

いいのだろうか?という問いです。

 つまり、勉強をさらーっとやればいいのか、しつこいくらいにやらなければならないのか?という点です。
 
 「達人」になるというのは、結局、この教科を、この目的のために勉強するなら、「○分かけて○回テキストを読んでおけばOK」ということの見極めができる、ということです。これができれば「達人」です。
 例を挙げると、「中間テストで、英語を90点以上取ろうと思えば、このやり方でOK」という計画が立てられて、その通りにやって90点取れる人は「達人」です。
 その通りにやって80点の人は少し甘いです。
 その通りにやって余裕の100点になってしまう人は、確かに優秀なのですが、もしかすると「やり過ぎ」ている可能性もあります。

 そして、どれだけやったらOKか?というのは、当たり前のことですが、

人それぞれ

ということです。
 ですので、「新出漢字は10回書かなければならない」かどうかは個人個人によるので、「3回」書けば良い人もいれば、「20回」書いた方が良い人もいます。
 更に言えば、回数だけではなく、「3回だけど、一つ一つ魂を込めて」なのか、「とにかく手に覚えさせる感じで20回」なのか、やり方も色々バリエーションがあります。

 勉強については、やはり、基本的に自学自習スタイルで、やり方も自分で試行錯誤することがまず大切なことだと思います。

 私の勧める勉強法は「要領よく」勉強しましょう、というものであるはずなのですが、実は、「要領よく」勉強ができるようになるためには、試行錯誤をして、要領悪いこともたくさんやってみて学び、自力で「要領」を身につけるしかありません。
 
 「要領よく」なるために、「要領悪い」経験もまた必要、というわけです。

 「要領よく」は一日にしてならず、です。

 私も、ものすごく試行錯誤しました。
 最初は、ろくに解説を読まずにテキストをやり進めて間違いだらけ、ということをたくさん経験しました。
 逆に、完璧主義すぎて、何度も何度も「やり過ぎ」なくらい勉強をした時期もありました。
 
 そうする中で、だんだん、勉強しているときに「自分の頭と対話」するようになりました。
 たとえば、本を読んだとき、あるいは、書いて覚えようとしたとき、英語などを発音しておぼえようとしたときの、「頭への引っかかり具合」とか「やっていることが感覚に染み込んでいる度合い」とかについて実感できるようになってきたのです。
 「いかにも明日になったら忘れていそう」とか、「これは1ヶ月後でも覚えていられそう」とかが感じられるということです。
 
 時々、そういう自分の感覚が合っているか、覚えたものを翌日試してみるテスト、とか、1週間前に覚えたものを試してみるテストなどをしたこともあります。
 
 そうすると、「ああ、自分はこういう覚え方で、だいたい1週間後でも覚えているものなんだな」とかそういうことが見えてきます。

 また、科目や事柄によって、自分の得意不得意というのも見えてきます。
 多くの人がそうでしょうが、私の場合は、法則性や論理性のあるもの、感覚に落とし込んでいきやすいもの、というのが勉強として取り組みやすいと感じました。これは、一旦身につければ、テスト前に慌てなくても大丈夫なことが多いと思います。
 一方で、単に人名・地名などを覚えるような「丸暗記」は、力業であって、しんどいことでした。ですので、一回はしっかりやった後、それでも忘れることを前提に、受験直前期などにある程度「ざっ」と復習する、という作戦を採らざるを得ませんでした。

 勉強をしながら、同時に、「こんな感覚でやれば、どれくらい身につくものか」というのを確かめる。
 これによって、自分が勉強するときのスキル向上につなげます。
 大学受験の時に、試験の合格だけではなく、「勉強スキル向上」をしておけば、次に、大学での勉強に役立てることができます。

 大人になっても、できるだけ、その連続で行きたい。
 これが理想です。

 「良い」大学に入る、「良い」会社に入る。
 入れたとして、そんなもので勉強は終わりません。
 みんな一生勉強なのですから。

 また、「勉強」は、国、数(算)、英、理、社だけではありません。
 大学の講義科目だけでもありません。

 体育~スポーツ
 音楽~楽器、歌
 芸術~絵画、陶芸その他

だけでもなく、人が身につけうるものは全て「勉強」です。

 何かを習得しようと一生懸命やることは、結局全て、「自分との対話」になります。

 「自分の頭の特徴を知る」
 「自分の体の発する声に耳を傾ける」
 「自分の感覚と向き合う」

 そうして、より自分の求める自分に近づく、またそれに近づくためのスキルを磨く。
 これは意外と癖になるほど楽しいことで、毎日自分が何らかの良い変化をしていることを実感することは、「生きがい」と言っていいくらいのものになります。

 学生が学生時代を終わり、社会に出れば、そうして「自分を高める」ことは、結局、

高めた自分の総合力を活かして人の役に立つ

ということに活かす、それがまた喜びになっていきます。
 
 学生の方で、これを読んで「偽善者」っぽく感じる人もいるかもしれませんが、それは違います。

 「人の役に立つ」というのが、別に自分が犠牲になっているということではなくて、自分の力を実感できることでもあり、自分の居場所を確認できることでもあり、要するに「自分の喜び」だということです。 
 社会人になって私が感じたことは、「仮に自分が良い暮らしをして、たらふく御馳走を食べ続けたとしても、それだけで満足か、幸せか。というと、それは違う」ということでした(私がたらふく御馳走を食べ続けているという話ではありません、色んな人の生き様を見てそう思う、という意味です)。

 衣食足りなければしんどいことは言うまでもありませんが、いくら贅沢をしたとしても、自分が心から満足できる生活というのは、やっぱり

 自分が勉強したり、訓練して身につけたものを、他人のために役立てる(他人も幸せにする)

ことができることです。


 さて、話が逸れましたが、戻しましょう。

 勉強する中で、

「自分の場合、何回書けばこの漢字が覚えられるか?」
「頭の中で何回唱えれば、この英単語が覚えられるか?」
「どれくらいの丁寧さで『例題』解説を読めば、チャート式数学を身につけて進めるか?」

などを見極められたら「達人」です。
 そうなるためには、とにかく、自分で試してみることです。
 試行錯誤して下さい。
 
 ただし、やみくもに試行錯誤するのはしんどいですね。
 なので、問題集や参考書の最初にある「本書の使い方」などを参考にするのも有効です。
 特に、「勉強の仕方がわからない」という人には、まずは、使いたい参考書のはじめのほうの「本書の使い方」などに忠実にやってみることをオススメします。
 それを基準に自分なりにアレンジすればいいのです。
 科目、分野問わず「勉強」をしていると、「勉強」の仕方が上手になります。誰でも必ず上手になりますので、別の分野でも活きてきます。

 それでは、「勉強」が好きな人も嫌いな人も、上手く「勉強」と付き合って、自分のやりたいことが一つでも多くできるようになられることを願って、このシリーズを終えたいと思います。
 
神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹




 

 

青春を謳歌するための勉強法4~「拘束される時間」を最大限活かす 遊び時間・自由時間は自力で作る [だから,今日より明日(教育)]

 高校生がテレビに映っているのをみると、
「あの頃にもどりたい」
と言う人が結構います。

 でも、私は、高校生以前に戻りたいとは思ったことがありません。
 なぜなら、学校の授業時間の「拘束されている」状態がとても辛かったからです。

 今でも仕事中は抜け出せませんが、自分の机から立ち歩いてはいけない、というほどのことはありません。
 会議などは、授業中に近いものがあり忍耐が要りますが、さすがに大人になったので生徒時代ほど辛いというほどではありません。また、会議は自分が司会をしたり積極発言するなどすれば、「拘束される」つらさを軽減できます。

 さて、それでも何でも、「拘束されるのがイヤだ」と言っていても何の得もない、ということは中高生時代から分かっていました。
 であれば、「拘束される」時間を有効活用するしかないのではないか、というのが現実的な解決方法です。
 
 授業中は、どうせ拘束されている(遊べない)のですから、

授業時間を最大限に有効活用して勉強する、そして、できるだけ学校が終わってから勉強しなくて済むようにする

しかないのです。

 私の場合、考えてみると、別に、

勉強そのものが嫌い

ではありませんでした。

勉強にも面白いところがあるが、もっと面白いこと・刺激的なこと(スポーツ、音楽、遊び等)がたくさんある

ということでした。
 
 ですので、「もっと面白いこと」ができる時間帯はそれを楽しめば良いし、それが出来ない時間帯・環境の時は勉強をするのが楽しい中高生時代というものではないか、と思います。


 さて「拘束される時間」とはどんな時間でしょう?

学校の授業中
電車の通学中
留守番中
何かの待ち時間

など。
 順にみていきます。

1 学校の授業中 
 「真面目に先生の話を聴いてノートをとる」のが良い在り方だとされています。
 しかし、これでは少し甘いです。
 これだけだと頭の働きが受け身です。

 数学などの科目だと、いくら先生の話を聴いても力はつかないので、授業中に問題を解くとき全力で解く。その日の宿題を一つでも多く授業中に終わらせる気合いで解く。
 英語などの科目だと、授業中に読んでいる英文や書いている英文などを「身に染み込ませる」。単に読む、書くのではなくて、「感じながら読む、書く」。抽象的で分かりにくいかもしれませんが、具体的な一つの工夫としては「英文を口の中で超微小な声でつぶやくような感じ」で読み書きする、という感じです。言語なので、感覚に働きかけるのが上達の早道です。
 また、これは覚え込んでおくしかないと思うフレーズなどは、授業中に頭に刻み込んでしまう(ノートの端にもう一回書いてみるとか)のがいいでしょう。
 社会などは、初めての分野はどうしても先生の説明、板書をノートに、というのが中心になるでしょうね。「受け身」の度合いが強くなるのは仕方ないかもしれませんが、これも重要な語句(地名、人名、社会制度の名前)などを一つでも覚えてしまうように頭に刻み込みたい。

 授業を「受ける」のではなく、授業中に「自分から頭を働かせる」ようにしたいものです。
 見た目に「良さそうな授業態度」というのは意味がありません。
 私が塾講師をしていたときも、成績の良い子、伸びる子の授業態度は「お行儀の良い」ものではなく、どちらかといえば野性的な感じ、「学ぶ獣」みたいな雰囲気で、必死にテキストを読んでいたり、手を動かしていたり、ときにこっちを凝視してきたりする子が多かったと記憶しています。
 おとなしくしているのではなく、「拘束される」中でも、自分で動く、頭や目、手はフルに動かすのです。もっといえば五感をフルに働かせるのです。

 確かに「気合い」がいります。
 ですが、「気合い」を入れることによって授業中に成果を上げ「遊び時間を作れる」のなら安い物だと思います。
 授業時間を完全に「受け身」で過ごしてしまうと、復習のために同じくらいの時間を必要とします。
 授業中にしっかり自分から動いて勉強すれば、復習時間は少なくて済みます。その時間を発展学習や問題演習に使うことも出来るし、遊びや部活の練習に充てることもできます。

 でも、授業中に「気合い」入れる、そんな元気ないよ、という人は、自分の元気の源について考えることをお勧めします。
 食事はバランス良くとれていますか?睡眠時間は足りていますか?
 そのあたりを見直すことによって、「自分にはそんな気合いがない」と思っていたのは思い込みで、「俺にもこれほどの『気力』があったのか!」という発見に至ることもよくあります。

2 電車の移動時間
 これは「歯磨き型」などで書いてきました。
 できることは少し限られますが、これも「拘束される時間」。
 どうせ大した遊びはできません。
 また、通学時間などは都合の良いことに、「毎日20分」など決まっています。
 これなんかは、「英単語を覚える時間」「英語リスニングの時間」「読書の時間」(これも勉強に入れていいでしょう)に充てるのにちょうどよい。
 スマホのアプリ、SNSのチェックに充てるのはもったいないです。
 スマホのアプリ、SNS20分は省いて、英単語にしておきましょう。そんなの急に無理、という人は、学校の往復のうち「行きは英単語」「帰りはアプリ、SNSでもOK」という自分ルールにしましょうか。
 もちろん、英単語でなくても、「世界史」一問一答チェックとか、「化学」の暗記ものチェックとかでもよいでしょう。
 さすがに、数学はちょっとやりにくいですね。ただ、最近は「読み物」的な数学のテキストもあるので、そういう勉強をする人は電車の中でも可能です(でも、数学は「読み物」だけでは結局足りません。机で紙と鉛筆でやることを避けてはかえって遠回りします。)
 これによって学習効率が上がれば、一日20分よりも長く、勉強の心配から開放された「遊び時間」や「自由時間」が得られると思います。 

3 留守番、待ち時間
 こういうのもあるでしょうか。
 たとえば、病院の待ち時間。
 これ、実に退屈の一言です。
 しかし、スポーツに恋に忙しい青春まっただ中の中高生は、「あ~あ」とか思っている暇はありません。
 「どっちみち、遊べない時間」は勉強に活かして下さい。
 英単語、英語リスニング。いいですねえ。
 いや!「英単語とかばっかり、もういや!」という人は、読書でいいです。
 ちゃんとした字の本であれば、これは立派な勉強です。
 「現代文」などという科目(分野?)は範囲が広すぎて訳の分からない科目ですが、少なくとも高校入試・大学入試という意味では、ともかくもまず「長い文章を読むことに慣れていること」が絶対有利な条件です。
   

 以上のような感じで、今回は要するに「時間の使い方」の話です。

 「時は金」と言われますが、私は「時は命そのもの」だと思っています。
 自分の命ある時間がそもそも限られているのですから、その中でどれだけ自分が輝ける時間(又は、自分が心から楽しめる時間)を増やすか、それが悔いなく生きるためにとても大切なことではないでしょうか。
 そして、自分の時間の使い方を決めるのは自分だ、という意識は、学生時代でも社会人になってからも重要なものです(でもつい忘れがちになることでもあります)。
 私自身はもちろんそうしたいですが、本記事が読者の方の1人でも多くの方が自分の納得のいく時間の使い方をして生活を充実させて頂くきっかけになればうれしいです。
 
 
                     
 神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹


青春を謳歌するための勉強法~その3  「机でないとできない勉強」と「机がなくてもできる勉強」に分けて考える [だから,今日より明日(教育)]

 勉強法続きです。

 さて、「青春を謳歌するための勉強法」は、私が中高時代に実践した勉強法ではありません。
 
 「今、私が中高生だったら」こういうやりかたで勉強したい、という勉強法です。

 私自身は、簡単に言うと、「中3の一年間で普通の生徒の4年分くらいの勉強をした。」「中3時は食事、睡眠、風呂以外はほとんど勉強した。」「その他の学年、特に高校時代は、勉強時間はごく普通(進学校の生徒にしては短い方かも)。」というものです。
 とにかく特殊なので、万人にお勧めするやり方ではありません。
 私が「やり直す」としても、同じことは多分しませんので、私自身の経験は無視して、こうするのがよいだろう、という勉強法を書いています。

 また、もう一つの注意点として、「青春を謳歌するための勉強法」は、「長時間勉強をしていても、勉強している時間そのものが幸せです」というタイプの人(こういう人もたまにいると思います)には無用だと思います。

 「とにかく俺(私)若いんだから、たくさん遊びたい!(部活したい!)」という人のための勉強法です。

 とすると、時間を効率よく使うのが肝心です。
 そこで、「机でないとできない勉強」と「机がなくてもできる勉強」に分ける考え方が有効になってきます。これは私自身も意識して実践したことです。

「机でないとできない勉強」とは何でしょう?
 数学、理科(物理、化学、天文など)の問題を解くこと。
 和文英訳、英文和訳を、「テスト同様に」やること。
 他教科でも、「テスト同様に」問題演習をやること。

 実は、多分これくらいのものです。
 その他の勉強は全部「机がなくてもできる勉強」になります。

「机がなくてもできる勉強」
 英単語、英熟語、英語例文、古文単語を覚える。
 教科書、参考書を読む、覚える。
 「軽く」問題演習をする。

 こうしてみると、例えば、電車通学の人は「机がなくてもできる勉強」を通学時間に済ませるのが良い作戦ということになります。
 
 もちろん、電車通学の人でも、

電車が「意中の人」と一緒にいられる貴重な時間だ

という人は、その電車時間は勉強に充てない、それ以外の区間で勉強する、というのが良い方法になります。

 また、「机がなくてもできる勉強」は、負荷が軽いので、ファーストフード店や喫茶店、友達や恋人との待ち合わせの合間などでも行えます。
 少しずつでも隙間時間を利用して積み重ねれば、テスト期間中でも十分遊びにいけます。

 一方、「机でないとできない勉強」は、数学の問題を解くというのに代表されるように、とにかく集中してやる必要があります。
 これは時間の長さよりも集中力です。
 集中しないと余計に苦痛です。
 例えば、1時間などでもいいのでやると決めた時間は(漫画に手を伸ばしたりせず)ひたすらそれに集中してやるべきです。ダラダラ2時間よりよっぽど良いです。
 
 これが大変なように思いますが、一ついい方法があります。
 学校の授業時間をフル活用することです。
 授業時間は、「外へ出るわけにいかない時間」「漫画を読むこともできない時間」、要するに「遊べない時間」であることが確定しています。
 これは仕方ないので、「机でないとできない勉強」をする時間と割り切るのです。
 どうせ遊べないので、「遊びたいなあ」という未練をかなぐり捨てるのです。
 
 別に、(授業を無視して)「内職」をせよ、と言っているわけではありません。
 
 数学の授業などは、一時間ずっと先生がレクチャーしている、などということはないはずです。
 必ず、「教科書の類題1を解いてみましょう」などと言って時間をくれる、そういう時間が半分近くあるはずです。
 そのとき、

全力で解くこと

が肝心です。
 速い、遅いは個人差があります。
 それは仕方ありません。
 速い人でも、遅い人でも、授業中「解いてみろ」と先生に言われたら、

全力で解くこと

です。

 遅い人は、その時間フルに頭を働かすことで、その問題にがっつり取り組めます。その積み重ねが、理解にもつながるし、いずれ「速く」解けるようになることにつながります。

 もともと速い人は、とにかく全速力で解いて、言われた課題よりも前に前に進めます。さらにスピードがつきますし、宿題を減らすことができます。

 要するに、勉強(特に数学など)は、「先生の話を聴く」ということだけで力がつくものではなく、「自分で全力でやってみる」ことでしか力をつけることはできません。 
 
 学校以外で長時間勉強したくない(又は、する時間がない)、という人は、「授業時間中の演習時間に全力でやる」ことが大切です。
 この要領は、他教科でも同じです。
 
 
 受験期などになると、勉強の計画を立てることがあると思います。テスト前でも同じですね。
 ここで1日、1週間の時間配分を考えるとき、
A「机でないとできない勉強」
B「机がなくてもできる勉強」
に分けて考えると、パズルをはめ込むような感じで、計画を立てられます。
 1日のうちで、Aに向いている時間、Bに向いている時間は必ず分かれているはずなので、それに合わせた教科や、内容を組んでいけるし、実際に「できそうな気」がしてくるはずです。

 神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹


青春を謳歌するための勉強法~「その2 英語は毎日やる『歯磨き型』で対応する」 [だから,今日より明日(教育)]

 ようやく、勉強法の続きです。

 中高生の皆さん、歯磨きしていますかー?
 毎日していますよね。
 そんなの当たり前じゃないか、という皆さん。
 
 英語の勉強も「歯磨き」にしてしまいましょう。
 毎日決まったタイミングで、決まったようにやる。
 
 一番手っ取り早いのが、NHKラジオ「基礎英語」1~3、「ラジオ英会話」ですね。
 出来たら、毎日3回あるので、ラジオの放送時間にあわせて、どこか1日1回、月~金まで欠かさず聴きましょう。
 所要時間15分です(さらにやる気があれば、例えば基礎英語1と2のダブルで聴いて30分。これはさらに力がつきます)。
 費用はテキスト代だけ。塾代に比べたら格安。
 そして、これが実行できたら、英語は絶対得意科目になります。

 以上。

 なのですが、エッセンスを抽出して説明すると、

・ ラジオ講座でなくてもいいですが、英語は言語なので、「慣れ」「馴染み」「感覚」が大事なので、他の教科以上に、「(少しずつでも)毎日やる」ことが楽に上達するコツです。
 最近の参考書・問題集には音声CDつきが増えていますから、上手く使ってもらえると勉強が楽になると思います。

・ なので、学校や塾の宿題が例えば1週間分まとめて出されたとして、ギリギリにあわてて大量にやるよりは、「÷7日」(余裕をもって「÷5日」でもいいですね)で分量を決め、毎日少しずつやる方が効果があります。

・ 受験に向けていえば、ある程度しっかりした単語、熟語、例文集を1冊ずつバッチリ覚えれば、基礎力は十分になります。
 これなどは、毎日ちょっとずつやるしかありません。100ページ一気とかは出来ない性格のものです。
 毎日1ページ、毎日例文10個、自分で計画を立てましょう。無理ない量で。
 「ちょっとずつ」でいいですが、「毎日」やれるか、が勝負。
 ここでいう「毎日」は、1年365日でもいいし、例えば「日曜日だけ休み」というのでも構いません。
 これをやれば、東大でも京大でも、医大でも、(高校受験なら)私立・公立の進学校でも、英語に関しては、どこでも全然怖くなくなります。これ本当です。基礎力がしっかりしていれば、実際に入試に出題されるような長文読解などの練習を積むことも苦ではなくなります。
 「毎日やるか」ただそれだけです。
 (誰でもできるはずなのに)本当に毎日やる人が意外と少ない、というのが事実です。

 多くの人が「忍耐力がない」ということではありません。
 「毎日やる」効能が「ものすごい」、ということを知らない人が多数だというだけです。
 

・ 心がけとしては「毎日」です。
  でも、実際には、病気や部活の遠征などで「抜けてしまう日」があります。失恋のショックで一日くらい「抜けてしまう」こともあるでしょう。何らかの理由でサボりも起こります。
  こういうとき、「できなかった」は考えないことが大切です。
  マイナスは数えず、次の日から「毎日」です。
※ 「昨日歯磨きできなかった」ショックを引きずって、明日からの歯磨きを中止する人はいないでしょう。それと同じです。

 
 以上のようなことは、たぶん多くの学校の先生などが口を酸っぱくして言っていることだと思います。
 それに付け加えて私が言いたいことは、

・ 英語の勉強が「歯磨き」と同じ感覚になったとき、必要な忍耐力は「少しだけ」になり、人によっては忍耐力さえ必要なくなる。
  つまり楽になる。
  「歯磨き」をするために必要な精神的エネルギー程度で、毎日英語の勉強ができる。
  
・ これは、英語以外にも応用が利く。
  数学、国語、理科、社会、いずれもそうです。
  野球の素振り、ピアノの指の練習、ストレッチ… これらも同じ。
  ルーティーンに近い感覚で、毎日少しずつ自己鍛錬できる。
 (ただし、例えば、今までそういう習慣のなかった人が5教科一気に「歯磨き」をするのは、「5種類の歯磨き粉で歯を磨いて下さい」というのと同様キツいですから、まずは「英語」からでいいでしょう。)
 受験期が近づいて、苦手科目・苦手分野がある、というとき、例えば、「朝の10分、寝る前の10分はこれ(例 数学の苦手分野を一問、古文単語、物理の計算問題、社会のある分野の暗記などなど)をやる」というやり方もあります。これも「歯磨き」型の応用です。苦手意識や不安をかなり軽減できます。

・ また、通勤・通学などに電車・バスを利用している人は、そこで「歯磨き」できます。
 本当の「歯磨き」は電車の中でできませんが、「歯磨き」型の英語の勉強はできます。
 ですから、例えば、JRで30分の通学なら、これだけで毎日の基本となる英語の勉強はOKとなります。
 学校の宿題(机に座ってやるしかない宿題)のほかに毎日10分、20分でも電車で勉強したら、間違いなく英語は得意科目になります。
 ハッキリ言って、電車の中では大した遊びも活動もできません。スマホのアプリよりも、みんなでサッカーをしたりカラオケに行く遊びの方が、楽しさも大きいはずですよ!
 なので、電車の時間を「歯磨き」の英語に充てて、生まれた余裕の時間で思いっきり遊んだ方がいいです。

 余談ですが、電車通学の場合、通学時間に「寝る」のはアリだと思います。
 電車に揺られて少しのうたた寝は、意外と効果的に体力気力を回復させてくれます。
 ですので、通学時間に「寝る」とか、「瞑想する」とか、そういう自分にとっての好調を維持するスタイルを確立している人は、無理に電車で英語の勉強をしなくてもいいと思います。


 最後少し話が逸れましたが、英語の学習をできるだけ「歯磨き型」にして、少しずつでも毎日やると、成績は安定しますし、精神衛生上も良いです。「自分は毎日英語をやっている」と思うと安心感がありますよね!
 
 英語を「歯磨き型」で毎日やって、「よく遊び、よく学べ」の青春を謳歌する人が一人でも増えれば幸いです。

                      神戸シーサイド法律事務所
                               弁護士 村上英樹   
 
 
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