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私の司法試験1回目受験記④~最終章 [司法試験]

 私が初めて司法試験を受けた受験記。今回で完結します。

 「序章」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-22
「短答試験」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-23
 「論述試験へ」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-26

 5月の短答式合格までは憲法・民法・刑法の勉強しかしたことがなかった。
 そこから、私は「突貫工事」で商法・刑事訴訟法・国際私法の勉強をして、7月の論述式試験に臨んだ。
 
 「前号」で民法・刑法以外は「何とかなる」と書いたが、それはあくまで気合い上「何とかなる」という心持ちだったという話で、実際には、その科目の内容の定着度を真面目に考えると大いに不安がある状態だった。
 でも、そんなことは考えないようにした、という話である。

 今はもう、試験科目がどんな順番だったかも覚えていない。
 順不同で各科目を振り返ろう。

「憲法」
 

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私の司法試験1回目受験記③~論述試験へ [司法試験]

 私が初めて司法試験を受けた時の話の続き。

 「序章」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-22
「短答試験」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-23

 5月短答式試験に合格した。
 これは、競馬で言えば、後方から追い上げて直線で並び、綺麗に「差し」切ったという会心の展開ともいえた。
 
 しかし、続く7月論述試験になると、ライバルとなる受験生のレベルは格段に上がる上に、さらに、科目・試験内容への対応、時間的余裕、その全てにおいて厳しい条件にさらされることになった。
 
 論述試験は、

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私の司法試験1回目受験記②~短答試験 [司法試験]

 私が初めて司法試験を受けた時の話の続き。

 ①「序章」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-22

 
 平成8年3月下旬、私は5月GW明けにある司法試験の短答式試験の受験を控えていた。
 年明けから司法試験予備校LECに通って、猛烈な勢いで勉強を始めていた。

 私のコンセプトは次のようなものだった。
 
 何せ、キャリア何年もの歴戦の司法試験受験生たちと比べて圧倒的に知識も経験が足りない。
 それに勝つためには、自分で考える「正しい作戦」を徹底するしか勝ち目はない。
 
 私のコンセプトは次の通りで、合格するまでこれを意識し続けた。

(法律の勉強におけるコンセプト)

・ 通常の司法試験受験生と比べて圧倒的に知識が足りない。
・ だから、基礎・基本に忠実に勉強する。
・ 法律の勉強としては、まず「法律の条文そのもの」を一々六法で確認する。

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私の司法試験1回目受験記①~序章 [司法試験]

 私は、大学4回生のときに司法試験に合格している。
 
 で、実は、私は、司法試験を大学3回生のときにも受けている。
 そのときの体験記を今回は書いてみようと思う。
 この体験は、私にとっては、本当に大切なことを教えてくれた。
 
 
 さて、このブログの中で「私の灘中受験記」http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2013-04-30は、多くの方に読んで頂いている人気記事になった。ありがたい限り。
 
 サザンオールスターズに例えれば「いとしのエリー」くらいのヒットである(たとえが大き過ぎる!)。
 
 
 この灘中受験記と同じく、今回の受験記も不合格体験記である。
 「ハチのムサシ」のように敗れた私の姿を想像して笑ってもらうのもよし、その中から何かのヒントらしきものを得てもらえれば望外の喜び、という気持ちで書いてみる記事である。
 

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5年間のロースクール勤務を終えました [司法試験]

 この3月で、5年間勤務してきた甲南法科大学院の勤務を終えました。

 基本的に、週に1コマのゼミの担当でしたが、色んな院生さんたちと関わり、色んなことを考え、感じました。

 弁護士や裁判官、検察官になろうとする人たちが、ちゃんと法曹になれるように、という指導をするわけですが、それは即ち、司法試験に合格するように、という指導でした。

 法律を勉強することについて自分なりのコツをある程度は伝達できたかな、と思う反面、個人個人に合ったやり方(それが、法科大学院卒業後3回という受験回数以内の合格に間に合うかどうか含めて)を指導するには力不足もありました。

 さて、最後に、甲南に限らず、司法試験を志す人たちにアドバイスすることとすれば、次の5箇条です。

1 法律の体系についてのイメージの筋を頭の中にしっかり持つこと。
  即ち、憲法を頂点とする法体系、その下での位置づけとして、各法律の趣旨を骨太にイメージすること。

2 条文、法律や条文の趣旨、出てくる言葉の定義等の基本事項をしっかり頭に叩き込むこと。

3 自分の記憶の鮮明さ、残存する時間を意識しながら、知識を蓄えて、確かめる作業を繰り返すこと。

4 短答式の試験では必ず8割以上の正答を得られると確信できる勉強計画を立てること。

5 日本語を丁寧に扱う。字を丁寧に読みやすく書くこと。きちんと文法に従った文を書くこと。

 
 この5項目がしっかり出来ていない人は合格はかなり厳しく、全部がしっかり出来ている人は基本的に合格の可能性がかなり高いです。
 ロースクール生活は、学習内容や課題、授業時間で忙しく一杯いっぱいになるので、人によって、この5項目がしっかり出来ない事態が想定されますが、この5項目は基本です。
 
 いわば、サッカーで、ボールを「止めて、蹴る」ことが正確に出来るかどうか、そういう基本の練習を毎日丁寧にできるか、というようなものです。

 どうか、ロースクール生の皆様は、お体に気をつけて、上記5項目を意識して、悔いなく勉強に励んで頂ければと思います。
 これからの法曹界は厳しいです。弁護士になっても、儲かるかどうか、どころか、食えるかどうか、分かりません。上記5項目の「3」「4」は試験用ですが、「1」「2」「5」に加えて、新たな法律や判例を常に勉強することは、試験に合格した後も最低限やりつづけなければならぬと思います。

 私自身も、弁護士が増えて競争の激しい時代になっても、品のない利益至上主義に走るのではなくて、弁護士の使命に忠実に、憲法が謳う基本的人権の擁護の使命に忠実に、法の精神を尊重して、そして、「僕が見る明日」を皆様にお伝えし続けられるよう、研鑽と努力を重ねていきたいと思います。
 もちろん自営業者ですから稼がなければなりませんが、「営業」で稼ぐのではなくて、仕事の質(腕)で稼ぐスタイルを確立しそれを貫いてゆきたい、と考えています。

 ともに志を同じくできる法曹のかたを待望しています(同事務所で働く、という意味ではなくて、法曹界そのもに来て下さい、という意味で)ので、ロースクール生の皆様、厳しい時代ですが、しっかり自分のやりたいことに忠実にやりきって下さい。

司法試験受験の今昔 [司法試験]

 最近、私の事務所にも、ロースクールからエクスターンシップという実地研修で院生が来られていた。
 色々話しをさせてもらったが、現在のロースクール生のみなさんは本当に大変だなあ、というのが実感だ。

現行ロースクールと新司法試験、ロー生(ロースクール生のこと)の現状はあらかたこんな感じ。

1 ロースクールを2年または3年かけて卒業した人だけに受験資格がある。
2 3回以内に合格しなければ、受験資格を失う。
3 ロースクールでは、講義等が朝から夕方まで詰まっており、またレポートの提出等の課題も多い。
4 しかし、ロースクールをたくさんつくりすぎたために(つまり文科省がロースクールの認可をたくさん与えすぎたために)、新司法試験に合格するものはロー生の少数にならざるをえないため、ロー生は受験勉強をするのが生活のメイン。
5 ロー生は、いろんな面で(とくに時間的に)大きすぎる負担にあえいでいる。

 昔、私が司法試験に合格した頃(平成9年ころ)というのは、司法試験合格人数は700人と今よりずっと少なかったが、受験生活そのものは、今のロー生の生活よりも楽だっただろうとおもう。
 私は京大出身だが、京大ではほとんど授業の出席はとらないので、授業に出たことは、4年間でも数えるほどしかない。2回生のころなどは、本当に、健康診断と試験のとき以外は、大学に行くことすらめったにないくらいで、学友の間では「村上失踪説」「村上死亡説」「村上は大陸にわたってジンギスカンになった説」が流れるほどであった(最後のはウソです)。
 大半の時間を、塾講師のバイトと遊び、スーパーファミコンですごしていたが、2回生の終わりごろから、「大学に行かせてくれた親に申し訳ない。資格を取ろう!」と思い立って司法試験の勉強に励むようになった。

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ロースクール生のことを考えると…~司法試験合格者問題 [司法試験]

 私は,甲南ロースクールの先生をしている。週一コマのゼミだけだが,ロースクール生の生活の一端をいつも見ている。

 この度の,鳩山邦夫(民主党ユッキーさんの弟。邦夫さんは自民党。)法務大臣の発言と,私の鳩山大臣に賛成する文章に対して,

「ほんなら,俺らのこと,どうしてくれるねん!?話が違うやないか。」

というロースクール生の声が聞こえてくる。

 それもそのはず,ロースクール生は,みんな,

「これからは,アメリカみたいに,ロースクールを出れば今までよりチャンスの拡大した試験を経て,弁護士になれるよ。」

「○○法科大学院で,ローヤーになろう!」

という謳い文句を信じて,ある人は会社勤めをやめ,また,ある人は家族と大げんかをして,また,多くの人が借金もして,ロースクールに入って,司法試験合格に将来を賭けているのだ。

 私とて,司法試験を受験していた当時,特に合格一年以内のころは,相当しんどく,かなり重いプレッシャーとの戦いであった。そのときの気持ちを思い出すと,ロースクール生ひとりひとりの立場を思わずにおられない。

 

 さて,そうかといって,私には,「司法試験の合格者を3000人に増やす」という政府方針に従っていくのがとても良いと思えない。

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「喫煙者は,早死にする。」~平成18年 新司法試験問題より [司法試験]

 私はロースクールの先生をやっている,と前に書きましたが,つい先日,ロースクール制度はじまって第1回のロースクール卒業生用「司法試験」の論文試験が行われました。

 問題文(法律を勉強中の人用)→http://www.moj.go.jp/SHIKEN/SHINSHIHOU/shin02-13.html

 これが難しいんです!!複雑であるだけならいいけど,細かい…

 タイトルは,憲法等の試験問題の一部から。ショッキングな表示なのでタイトルにしました。この問題は,まだそんなに細かくない部類ですが…↓

 (問題!!)国が法律を作って,「喫煙者は,早死にする。」などの決まった文句をタバコの包装に記載するように義務づけた,として

① それで損害を被ったタバコ会社が国を訴えたい,として,どんな訴えが考えられるか?

② 国はどういう風に受けて立つべきか?

③ どっちが勝つか?あなたの意見を述べよ。 

 法律家や受験生以外の一般のみなさんは,「行列…」番組ふうに,「どうなの?」と答えが知りたい方も多いでしょう。

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ロースクールにて [司法試験]

 私,実は,ロースクールで先生をやっています。
 甲南ロースクールです。

 http://lawschool-konan.jp/professor/special.html

 ロースクールというのは,日本でも2年前から創設され,新しい法律家養成制度の一環になるものです。

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