So-net無料ブログ作成
検索選択

報告と御礼! 弁護士会 教育基本法シンポ [だから,今日より明日(教育)]

 22日の弁護士会主催シンポジウム、ほぼ満席近く、来ていただき大盛況でした。来場してくださった皆さん、応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

  紙芝居「ももちゃんは一年生」は、劇団の人がプロの演技で熱演。
 何で「紙芝居」やねん!と、みんな心の中で突っ込みながら楽しんでもらえたようです。

 そして、熱く盛り上がった(って自画自賛)なのが、パネルディスカッション。
 
 コーディネーターは私ですが、もう、本当に、「ありえない」コーディネートぶりで、ギャグ100連発ひっちゃかめっちゃかにしてしまいました。

 速報版として報告します(注*出席者の発言内容については、正確な記録ではなく、私の記憶に基づくので、だいたいそういう趣旨という感じで読んでください。不正確な部分もあると思います。速報版ということで、ご容赦をお願いします。) 

 こういう集会のよくあるパターンは、「誰か一人(大学教授とか)の講演 1時間」とかで、そうすると企画側はとても楽。それはそれで,もちろん大変勉強になるのですが。

 でも、私たちは、

市民不在、現場をちゃんと捉えていない改正論議、教育改革論議がどんどん進んでいるのじゃないか、それがイカン!

という信念から、敢えて「『偉い人』の講演」スタイルをやめた。かわりに、

・ 公立校の現役教師
・ 保育園長兼フリースクール代表
・ TBS現役ディレクター

の3名に、かわるがわる色んなテーマでしゃべってもらうスタイルにした。
 みんなそれぞれにアツく、いや、本当にアツかった。

1 学校の先生 觜本さん
 学校の先生は、文科省から今全員に配られている
「心のノート」
というものを紹介してくれた。
 改正案第2条の「徳目」…例えば「愛国心」などをじわじわ植えつけていくという、気持ち悪~い、上から天下り押し付け型の「洗脳」っぽい教科書。
 今はさすがに現場では先生たちも「いらん」ので放置しているが、与党案が通ったら、各学校で使用が強制されるらしい。
 
 (私の感想)
 たしかに、「心育て」は大切だけど、それは各先生が自由な発想で、日々の生活で起こってくることのなかから、本当に、生徒たちが自分の頭でよく考えること促すを出発にしなければ、意味ないとおもう。
 こんな「心のノート」に従ってやっても、「きれいごと」カリキュラム授業になるだろうよ…って思った。

 そのほか、やっぱり、学校の先生は忙しすぎて、土日に部活のために学校行かないといけない(手当 1200円!一日)し、報告書書きばっかりで、しかもパソコンに向かう人ばっかりになって、職員室ですら会話が乏しくなった。
 まして、子どもと休み時間に遊べる余裕などは本当に減った。自由度が無く、窮屈。
 そんな現状が報告された。

 (私の感想)安倍首相「ダメ教師はやめていただく」などという前に、もとは有能だったかもしれない教師を「ダメ教師」にしてしまっている条件はないか?という気がした。
 
2 保育園長・フリースクール代表 田中さん
 学校で、指導要領のような決まったものを、みんなで決まったように受けておればそれでいいなどという次元ではなんともならないところで、不登校の子たちを受け入れている人。

 うまくいえないけど、本当に、人それぞれ違う、子どもひとりひとりの存在というものにスポットを当てた発言で、目からうろこなことが多かった。

 「愛国心」等徳目に沿う態度の「目標」化については、

 確かに教育現場でも社会でもうまくいっていない部分もある。
 でも、それは人ひとりひとりを大切に出来てこなかったことの「つけ」である。
 その対処に、国が上から「徳目」を与え、あるべき「態度」を強制するということでは、根本問題にせまる解決に全くならない。

という感じのことを述べられていた。

3 TVディレクター 小林さん
 まず、ぶっちゃけ、「いじめ」センセーショナルな報道なんてものは、視聴率目当てに「作られている」部分があるよ、と発言。 現役TV局社員だから、この発言は勇気が要ったとおもう。

 改正法案について視点は鋭く 、

・ 現行法の前文「真理と平和」が敢えて、「平和」を「正義」に変えて、改正法案「真理と正義」にしていることについて。
 イラク戦争関連の取材の経験から、ここでいう「正義」がどういう内容に使われるかの怖さを指摘。
 ここ数年「正義」という言葉を最もカメラの前で使ったのが、アメリカ・ブッシュ大統領。
 それで起こしたのがイラク戦争。
 アメリカ人が「おかしいのでは?」と気づいたときには、もう何千人も国民が死に、イラクでは悲惨な状態が更に続いている。
 
 改正法は全体に、一定の価値観が打ち出されているので、「国全体がうわーーーーっと一方向にはしってしまう」危険性を大いに高める怖さを一番感じる。とのこと。

・ 改正案では、教育行政のあり方も、国が統制を強める方向になることについて…

 国全体として、金太郎飴式になっていくのではないか。
 現場中心で、みんなそれぞれが、自分達で教育を創っていくのでなければ、本当に社会を発展させる為に必要な

批判的精神

が失われてしまい、社会が停滞し、硬直化するんじゃないか。
面白くない国になるし、未来は暗い気がする。

って、そんな感じで、ズバズバ発言。

 
4 そして、会場の聴衆にマイクで自由質問をしてもらった。
  時間が押していたが私が強行。
 「是非何でも自由に思い切って手を上げて質問してください。事前にどなたにも『質問依頼』していませんので、手を上げたら誰でも本当にあたりますよ~」という風刺ギャグ(予想以上に、おっちゃんたちにウケた)をかましたかったので、強行。
 時間は押してたけど3名が、それぞれに熱弁+パネラーに質問してくれた。

 特に、すごい若い人(20歳くらい?男)が、いじめにあったことがある経験も言いながら、「教育改革のことも、まず「法律ありき」じゃなくて、自分達ひとりひとりが自分達の現実の問題として、じっくり議論して考えることがまず大切だと思う。」
という感じのことを(もっと長く熱弁をふるってくれた)、一生懸命発言してくれたのが感動。
 勇気ある挙手・発言に会場思わず拍手!でした。
 このとき、私は、

パネルディスカッション方式にして良かったなぁ~会場質問やってよかったなぁ~

と思った。凄く思った。それで思わず、

「今日は、偉い人の講演にしなくてよかった。」

と「暴言」。

TVディレクターが、(さすがTV)「偉くないコバヤシです。…」と続けてくれて、会場・パネラー爆笑。
 私、平謝り…


 先輩弁護士からは、
「弁護士会イベントの『殻』を破ったね。」
とお褒めの言葉を貰った。
 これは掛け値なしに嬉しかった。

 私が盛り上がりに任せて、どんどん続け、しかも私自身が喋り捲り、会場閉鎖時刻を15分オーバー。(職員の残業代をたくさん発生させてしまった…。)
 それでも、
「朝までやったらいい」
と言ってくれた弁護士会役員は、本当に懐が深い。

 時期が緊迫した時期で、急造だっただけに、どうしても、弁護士会に協力的な、弁護士会意見に近い立場の人しか呼べなかったが、欲を言えば、積極的な「改正推進派」が出てくれて、激論!!だったらもっとアツかったと思う。(でも、「反対」意見を出している団体に呼ばれて来てくれる「賛成」派というのは滅多にいない…)
 面白いけど、もっと荒れただろう、というのも思うけど。
 もし、国会が終わったあと、この問題をやるとすれば、考えの180度違う人を敢えて集めて「激トーク」をやってみよう。それが、次の私の希望。
 石原都知事でも呼ぶか…。

 しかし、私にとってイベント企画・運営を担当したは初めての経験。
 何せ盛り上がってよかった。
 
 
 そして、何より、私たちが言っている主張の柱のひとつ、

「教育の理念は重要な問題だ。だから、ちゃんと市民の理解、市民的議論をやったうえで、それを吸い上げて、決めて欲しい。」

ということを一つの集会と言う形に出来てよかった。
 
 だがこれで終わればこれだけの自己満足。だから、集会の中身(ビデオ撮影済み、冊子化もあるかも)、そこで学んだことを、自分なりに実践して、色んな人に発信したり、これからの行動に繋げていこうとおもう。


nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(9) 
共通テーマ:資格・学び

nice! 0

コメント 5

まい

すごい、すごい、すご〜い。真夜中で寝る前なのですが、イベント直後なので、もしやと思って寄ってみると、従来の会の枠を打ち破る(従来の会・・というのは私の勝手なイメージですが)素晴らしいイベントの様子が臨場感たっぷりに書かれていて、思わずPCの前で笑いながら拍手してしまいました。

私も小さな小さな会を立ち上げたばかりなので、人選、進行法などとても参考になりました。教育基本法政府案が万一可決されても「自由で伸び伸びした教育を取り戻す会」とか何とか名前を変えて、そんなイベントしてみたいものです。

企画、進行、お疲れさまでした。
私たちの会のイベントの時にはhmさん、パネラー(兼司会でもいいですよ)としてぜひ来てください♪
by まい (2006-11-24 01:07) 

村野瀬玲奈

はじめまして、村上様。つくい弁護士のブログからこちらにまいりました。

臨場感ある報告をありがとうございます。一人でちまちまと国会議員へのメールなど書いていると、「愛国心など法律に記して強要すると、『権力者が考える愛国者』風に振る舞うことの競争になって、本当の愛国心からどんどん離れることをなぜ政府与党は理解しないのか」と悲しくなります。

しかし、悲しんでばかりはいられません。少しでも声を上げなければなりません。遠くからですが連帯のご挨拶をお送りいたします。
by 村野瀬玲奈 (2006-11-24 22:13) 

hm

>まいさん
 ありがとうございます!
 本当企画してよかった、と思っています。

>教育基本法政府案が万一可決されても「自由で伸び伸びした教育を取り戻す会」とか何とか名前を変えて、そんなイベントしてみたいものです。
 万一そうなったら、もう即日「めざせ!教育基本法改正の会」立ち上げましょう!(笑)まいさんと私で法案つくっちゃいましょう。

>私たちの会のイベントの時にはhmさん、パネラー(兼司会でもいいですよ)としてぜひ来てください♪

 もちろん喜んで!はりきって参ります!


>村野瀬玲奈さん
 ありがとうございます。
 HP見させてもらいました。とても素敵なHPですね。
 私も少しでも、自分の意見を議員さんにも届けたいです。
 ちょっとずつでもその集まりが力になりますよね。そういうことをやっと信じられるようになった今日この頃です。
  
by hm (2006-11-24 22:57) 

カーク

熱いですね。
by カーク (2006-11-25 06:54) 

つくい

いやあ,感動しましたよ,このシンポには。
村上さんのコーディネートは素晴らしかったです。
「ひとりひとりの個性を大切にする」
「自由に声をあげることの価値」
「大切なものが何かを一生懸命考える」
ということが,どういうことなのかを,まさにあの日のシンポで実践していただいたという気がします。
コーディネイターの一言一言,パネラーの一言一言,どれも非常に中身の詰まった良い言葉だったと思います。
3時間があっと言う間に過ぎました。本当にお疲れ様でした,また,ありがとうございました。
by つくい (2006-11-25 10:09) 

トラックバック 9

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。