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きっと元気になる!「微分」の魔法~新・高校生の皆さんへ [だから,今日より明日(教育)]

 春です。

 ということで,唐突ですが,いよいよこの春から高校生,という方に向けこの記事を書きます。
 
 ジャスト高1でなくても,中高生,大学生の方がこの記事を見つけて読んで下さったとき,

きっと,読む前よりも元気が出る!

自分は大丈夫だ!

と思えるように,学生の皆さんに私が伝えたいことを書いてみたいと思います。


《1》 はじめに
 
 中高大の学生時代というのは,初恋や部活での感動体験など,そのときにしかないような素敵なこともたくさんありますが,日々の暮らしはかなり大変な時期です。

 何が大変か,というと,

他の子のことが気になって仕方がない

ということ,「他人との比較」です。

 一言で言えば,本当は,

他人との比較は幸福の敵

です。
 
 なので,自分と他人を比較しないのが幸せに暮らすコツなのですが,いやでも「他人と比較」してしまうことがいっぱいです。

 学校の成績,模試の成績はモロに「他人との比較」です。

 部活も,試合やレギュラー争い,文化部なら「コンクール」など,あらゆるところに「他人との比較」の要素だらけです。

 恋愛もそう。「あの子を狙っている男の中で,一番になれるか?」「あの子にふさわしい自分か?」気になれば,もう「他人との比較」です。

 
 先に言っておくと,

こういうことを気にしない

俺(私)は俺(私)でいい

という人は素晴らしい。そのままで何の問題も無いと思います。

 
 でも,どうしても「他人と比較」してしまって苦しくなることが多い,凹んでしまうことが多い人に向けの「魔法」があります。
 
 この「魔法」を知って欲しい,というのが今日の記事です。

 その「魔法」の正体は,高校で勉強する「数学」の中にあります。

 2017年現在の過程では「数学Ⅱ」~に入っている

微分

です。

 「微分・積分」の「微分」です。
 
 私は今でも「微分」に救われています。

《2》 「微分」は「心の魔法」

 日頃,こんなことが気になりませんか?

・ ○○さんはあんなに成績が良い。それに比べて点数が低い自分はダメだ。

・ あいつはイケメンでモテモテ。それにひきかえ自分は・・・

・ チームメイトは野球がめちゃくちゃ上手い。自分は毎日練習しても・・・

・ ○○さんは「女子力」が高く,すごくおしゃれ。なのに,私は・・・


 こういうことが「憂鬱」の原因になるとき,

「微分」

の考え方を使うのです。
 そうすれば,かなり苦痛は和らぎ,人によっては元気が出てきます。

 
 多くの新高校1年生の方は「微分」を知らないでしょう。
 
 2年生くらいで学習することが多いと思いますが,「微分」は簡単に言えば,

今,誰かに負けていたとしても大丈夫

ということが分かる「数学」です。

 よく「微分・積分」といえば「理系」「数学」の「頭が痛くなる」分野だと紹介されますが,それで食わず嫌いになるのはもったいないです。

 できれば教科書やチャート式で「微分」を勉強して欲しいですが,将来の進路などによっては,数学をそこまで勉強しない人もいると思います。

 文系であまり数学をやらなくていい,という人でも,

ストーリー(お話し)としての微分

だけでも知って,「他人との比較」の苦痛から出来るだけフリーになって,楽しく生きてもらえたら,と思います。

 
 「微分」を知らない人にも分かるように説明します。

 たとえば,私が高校一年生。
 部活で(これまで経験のない)バスケットボールを始めた,としましょう。
 スラムダンクの桜木花道みたいな感じです。

 そのとき,当然チームメイトには新入生でもバスケ経験者がいます。

 能力値をゲームみたいに数値で表しましょう。

 最初の時点で

私                           10
チームメイト(新入生だけど経験者)          200
部活のキャプテン(スラムダンク「ゴリ」みたいな人) 1000
NBA選手                     2000

だったとします。
 この時点だけみると絶望的な力の差ですし,練習をしたとしても,自分が試合に出るレベルではない状態はしばらく続きます。

 たとえば,真面目に部活をやって1ヶ月,2ヶ月経っても,「経験者」との差は簡単には埋まらないし,おそらく「試合には使えねえ」レベルには違いないでしょう。

 これがスラムダンクの桜木花道の例ではほどなくスタープレーヤーになるわけですが,普通,そうではありません。

 何ヶ月経っても,2年生になっても,やっぱり中学以前の「経験者」たちからレギュラーを奪えない・・・

ということはあり得ることです。
 
 
 「いつかは」と思っても,発展途上で「自分が誰かに劣っている」と思ってしまうときは,

永遠にこの状態が続くのではないか

とさえ思えるのです。

 
 ここで魔法を使います。
 「微分」は,

今この瞬間の「伸び率」

を「見える化」する「数学」です。

 バスケの例で「微分」をすると,例えば,

私(の伸び率,以下同じ)             5
チームメイト                   3
キャプテン                    2
NBA選手                    1

だ,ということが明らかになります(今この瞬間,上の数字の勢いで伸びている,ということが見えます)。

 文章で言えば,

「バスケをやっている人はみんなそれぞれに頑張っているから,私以外も少しずつ上手くなっている。
 でも,この瞬間,一番『伸び』ているのは私だ。」

ということです。

 このとき,数値でも文章でも,

元々の実力差

は消えています。

 そう,「微分」すると,

元々の量がどれだけ大きいか小さいか

の要素は消えるのです。

 そして,

今この瞬間,どれだけ増えているか,減っているか

だけが残るのです。

 
 今の時点での「他人との比較」が気になったとき,私は「微分」を使います。
 
 「微分」は魔法です。
 「微分」した瞬間,野球で言えば,私とイチロー選手の「実力差」は一瞬にして消えて見えなくなります。
 今この瞬間,私のほうがイチロー選手よりも,上達度合いが高ければ,

 私>イチロー選手

となります。
 
 どうです?
 「微分」した世界では,頑張れば,すぐに,今日にでも,「イチロー選手や大谷選手を超えている」状態が目に見えるのです。

 言葉で言えば,
「今の実力差など気にするな!少しでも『伸びている』自分であればそれでいいんだよ」
ということなのですが,
「そう言われても,そんな気になれないんだよなあ…」
という人は多いでしょう。

 しかし,「微分」は上の言葉と同じことををもっとクリアな形で見せてくれます。
 
 学生諸君みんなが,「微分」を使って,

「今,この瞬間『自分を磨いている』のなら,私は,イチローにも大谷にも,福山雅治にも,羽生結弦にも負けない」

と思って自信を持って生きていけます。

 魔法です。

 
《3》 「頑張っても上達しない」悩みには2回の「微分」 


さて,「微分」すれば,

実力差は関係なく,「伸び率」だけの問題になる

と言いました。

 でも,次はこんな悩みが出てきます。

私は,(勉強,スポーツ,音楽など)やってもやっても「伸び」ない

○○さんはものすごいスピードで上達しているのに

という悩みです。

 「伸び率」「上達」度合いも他人とついつい比較してしまいます。

 何事にも,人には色んなタイプがあって,

何でもやり始めるとすぐにある程度上達してしまう人  

最初の段階に時間がかかり,それを乗り越えてから上達のペースが上がる人

などあります。

 この場合,2回「微分」の魔法を使います。

1回目の微分  「実力差」は消えて,「伸び率」がみえる。

2回目の微分  「伸び率」も消えて,「『伸び率』の『伸び率』」がみえる。


 「『伸び率』の『伸び率』」ではちょっと分かりにくいので,ちょっと「たとえ」を使って,

「エンジンの掛かり具合」

と表現しましょう。

 2回「微分」すると,

「他の人が自分よりグングン伸びているけれどもそれは気にしない。

 自分は今どんどん『エンジンがかかって』きている。」

ということになります。

 スロースターターの人でも大丈夫!です。

《4》 もっと「微分」!~応用編
 
 以上は,数学の「微分」の考え方に割と忠実な捉え方です。

 が,「心の魔法」としての「微分」はもっと緩やかに考えても良いと思います(数学でいう厳密な意味とは少し違ってきますが,ものの「たとえ」として考え方を応用します)。


「今の実力」

  ↓ 微分

「伸び」「上達」「成長」の度合い

  ↓ 微分

「がんばり」「努力」

  ↓ 微分

「向上心」「上手くなりたい気持ち」

  ↓ 微分

「心の栄養」「元気」

  
 なお,「微分」とセットになっているのが「積分」です。
 これは「微分」と逆方向の矢印になります。

 心の魔法としての「微分」の使い方は次の通りです。

1 「今の実力」で○○さんに負けているが気になれば,「微分」する。
  
  「今の実力」は関係なく,自分がどれだけ「成長している」かだけが見える。
  
  「自分は確実に成長している」と思えたらOK。大丈夫。
  
  「成長しているんだろうか?」と疑問が湧き元気になれば無ければ,2へ。

2 2回目の「微分」をする。

  「成長」のもととなる,「がんばり」が姿をあらわす。
  
  「今,自分は,『がんばっている』」と思えたらOK。
  その「がんばり」は「成長」に,「実力」向上につながるはず。
 
  「がんばりが足りないなあ」「がんばれてないなあ」という場合は3へ。

3 3回目の「微分」をする。

  今「がんばれ」ているかどうかは関係なくなります。
 
  「向上心」「上手くなりたい気持ち」にスポットが当たります。

  「向上心」「上手くなりたい気持ち」はある,なら大丈夫。
  その気持ちがあれば「努力をする」ことができる。
  もしかしたら,「向上心」はあるけど「努力の仕方がわからない」のかも知れません。
  大丈夫です。
  「気持ち」があればスピードはゆっくりでも「何を努力したら良いか」を学びます。
  例えば,「歌が上手くなりたい」と思っていたら,「歌うま」情報にアンテナを張りますから。

  でも「向上心」「上手くなりたい気持ち」も足りないなあ…という人は4へ。

4 4回目の「微分」

  今「向上心」が湧いているかどうか? は度外視。

  「心の栄養」「元気」にスポットを当てます。

  俺は元気だ!というなら大丈夫。
  いろんなきっかけで「向上心」も湧いてきますよ。

  「心の栄養」「元気」が足りないなあ…という場合は,さらに「微分」ですが,ここは対処法を書いてしまいましょう。
  やっぱり,睡眠とか,(体の)栄養とか,自分の「心の栄養」「元気」になるような毎日を心掛けるということになります。

  一気に「向上心」ある自分,「がんばれ」る自分に変わろうと考えても,そうなるわけではありません。
  毎日,自分の状態が良くなるように「心の栄養」を大切に生きてみましょう。
  
  それが,積み重なれば(「微分」の反対の「積分」で),いずれ「向上心」に,「努力」に,「成長」に,そして「実力」につながります。


 どんな状態の人でも,自分が何を心掛ければ良いか分かるまで「微分」すればいいのです。
 そうすれば「俺はダメだ」という気持ちは消えて,「未来のために自分が今できること」が見えてきます。
 他人との比較に囚われていた気持ちは,1回目の「微分」で消えて無くなります。

《5》 私は毎日「微分」を使っています!
 
 私は,一応「文系」に分類される仕事をしていますから,日頃「微分,積分」そのものを仕事そのもので使うことは滅多にありません。
 しかし,考え方のうえで「微分」「積分」は毎日使っています。
 「微分」「積分」の考え方で自分を整え,思い描くものをどうやって実現するかを考えています。
 特に「微分」は,他人との比較にとらわれず,「今自分がどうあるべきか?」を見定めることに役に立ちます。

 計算としての「微分」「積分」などは,特にAIも発達しますますコンピューター社会になるこれから,人間がわざわざ身につける必要もない,といわれるかも知れません。

 しかし,それでも,私は,理系・文系や進路,大学入試の科目選択がどうであっても,できるだけ全ての高校生が,

「微分」「積分」というのを自分でやってみる(勉強する)

ことはすごく意味があると思います。
 それは,数学の点数ということではなくて,生きる上で勇気が湧く「心の魔法」になるからです。

 このたび,大きな本屋さんで,「微分・積分」について,読み物として読める,分かりやすい本がないかなあ…と探してみると,こんな本がありました。
 この本なら,新・高校生でも,パラパラ読んで(分からない部分は余り気にせずに読み進めて),「だいたい微分積分ってこんなもんかあ」と思えそうです。
 他にも,易しい「微分積分」の本は色々あると思います。





 さて,「微分」すれば,私とイチロー選手の野球の実力差も消える,といいました。
 その通りなのですが,もっと言えば,イチロー選手のような「『すごい』中でも『すごい』人」は,「微分」しても,「微分」しても「すごい」。それが本当にすごい,と分かるのも「微分」です。
 どういうことかと言えば,

「今,メジャーであれだけの成績を残している」
 ↓ 微分
「今なお成長し続けている」
 ↓ 微分
「毎日トレーニングを欠かさない」「集中を欠かさない」
 ↓ 微分
「どこまでも,という向上心」
 ↓ 微分
「熱い魂」

という感じです。
 これをみて,「やっぱりイチローは違うわ」と思う人もいるかも知れませんが,一番上の「今の成績」はともかく,その下の部分は誰しもが,少なくとも「見習う」ことは可能です。

 だから,「微分」は,雲の上にいる「すごい人」の在り方に近づく「魔法」ともいえます。

《6》 最後に

 高校生くらいだと,勉強の成績,スポーツの実力などそのものも気になるかも知れませんが,もっと,根本的には,

自分がどれだけ魅力的な存在か
(かっこいい,かわいい,という言葉も大体同じ意味で使われることが多いですね)

ということが気になるのではないでしょうか。
 やはり,それを他人と比較してしまって悩んだりするのではないでしょうか。
 分かりやすく言えば,15~18歳でテレビに出ているアイドルなどに比べて「自分は地味だなあ」と感じてしまったり…
 
 努力しても,その人の「顔かたち」が今日寝て明日起きたときに劇的に変わっているということはないでしょう。

 しかし,やっぱりこれも「微分」して,

今日を,より魅力的な自分になるために過ごす

ことを心掛けていけばいいだけのことです。
 そして,それができる時間は,高校生の年齢からすればものすごく長いのです。
 この私,41歳でも,「まだまだこれから,毎日の努力の積み重ね」と思って暮らしています。

 皆さんと同い年くらいでテレビに出ている,かっこよく見えるアイドルだって,人生一直線ではいかないのです。
 皆さんが,「今の他人との比較」を「微分」によって消し去って,「今の自分の成長」に集中して毎日を過ごせば,いずれ必ず,今からは想像もつかないくらい「とても魅力的な人」になれます。

 「微分」すれば,

焦らなくてもいい

いつでも,進歩することに集中していたらいい

ということが,頭の中にクリアに見えてきます。
 「クリアに見えている」ことの効果は,実はものすごいです。

 春なので,新・高校生向けに書きましたが,中高生,大学生,社会人その他どなたでも,読んで頂いた方が,「微分」の考え方を使って,前向きな生活を送り,元気になってもらえれば幸いです。

神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹

RadiCro 第5回 

 昨秋から月1でやっているインターネットラジオ番組も第5回。

 こちらから ↓
 http://www.kobeseaside-lawoffice.com/radio

 今回は、

・2:50ころ~ ニュースのツボ「民泊について」
・19:40ころ~ 法律相談「高齢者の投資トラブル」

です。
  
 前半は,「民泊」。
 外国人観光客の増加で京阪神でも「宿が足りない」ときが出てきていますね。
 とはいえ,普通の民家で「宿屋」の営業をすることには,ご近所さん含め色々心配も…
 ということで,「民泊」の発展のためには,適正なルール作りが必要というお話。

 後半は,「高齢者の投資被害」。
 これは,私が長年取り組んできた「オハコ」の問題。
 先物取引,FX取引もありますし,証券会社との取引でも違法な営業の例があります。
 「取引の損は自己責任」と思ってしまいがちですが,高齢者に無理に危険な商品を勧めたりした場合は「業者の責任」。
 泣き寝入りせずに業者の違法行為を訴える(損害賠償を求めて裁判をする)ことが可能な場合もあります。 


   神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹


成年後見シンポジウム 配付資料pdf [くらしと安全(交通事故その他)]

 2月25日に私が参加して行った成年後見シンポジウムの配布資料が,神戸市社協のHPにアップされていますので紹介します。

https://www.with-kobe.or.jp/wp-content/uploads/2017/03/H29sinpo.pdf

 障がい者の権利擁護の話(先日紹介したマーサズ・ヴィンヤード島の話,条約・新しい法律など)
 成年後見の実際問題について

など内容盛りだくさんです。

 興味のある方は上のリンクから参照していただければと思います。

神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹

訴訟は本人で出来るか? [法律案内]

 私が司法修習生のころ、指導担当をしていただいた弁護士の方から勧められて読んだ本(の最新版。初版は20年以上前だと思われる)です。


訴訟は本人で出来る

訴訟は本人で出来る

  • 作者: 石原 豊昭
  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2015/03/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



 民事訴訟の手続について、とても分かりやすく書かれた本です。
 司法修習生はプロの卵なのに、「素人向け」の本なんか読んでいるのか!と思われるかも知れません。
 が、しかし、弁護士になる前の司法修習生が読んでもとても勉強になる、というより、通常の民事訴訟の手続きを解説したプロ向けの本よりも短時間で読めて、かつ、ポイントは押さえてある、という良書です。
 今でも、司法修習生の方や、民事訴訟の手続の大筋について勉強したい法律事務所事務員の方などにもオススメできる本だと思います。
 「法律の『プロ』『セミプロ』でも、まずはこの本から」という感じです。

 もちろん、実際に、弁護士が「この本を見ながら仕事をする」なんてことはまずないでしょう。
仕事をするときにはもっと「格式張った」専門書を参照することになります。
 仕事をするときに参照するのは、その仕事に関係する部分だけですので、「分厚い本」の一部分を読むことになります。

 一方、まだ具体的な仕事以前の段階での勉強ならば、「一部分を参照する」のではなく、「全体を読む」ことになるでしょうから、これくらい「噛み砕いた本」でもいいですし、「分厚い本」よりも「薄い本」のほうが取り組みやすいですね。

 まとめると、

仕事用 → 分厚い本が良い
勉強用 → 薄い本が良い

ことが多いですね。これはどの分野でも言えることでしょう。

 
 さてさて、今日のブログのタイトルの問い「訴訟は本人で出来るか?」の答えは、紹介した本のタイトル通り、

訴訟は本人で出来る

でOKだと思います。

 ただし、この答えは、

パソコンは自分で作れる

家は自分で建てられる

コーヒーは自分でいれられる

受験勉強は塾や予備校に行かなくてもできる

などと同じような意味です。

 訴訟も自分で出来ないことではないので、状況によって「自分で」「弁護士をつけずに」やるという選択肢はあります。
 
 そのメリットは、

・ (誰に意見されることもなく)自分の思うとおりにやることができる
・ 弁護士費用がかからない

という点です。

 デメリットは、

・ 書面を作成するなど、手間暇がかかる。
・ 訴訟のルールなどを勉強しなければならない。
  訴訟のルールなどを知らないために不利になることもある。
・ 裁判の期日に自分で出て、連絡は直接自分が受けるのでストレスが大きい。
・ やっていることがおかしくても、(弁護士のアドバイスがないので)気づきにくい。
・ 孤独な戦いになる。

という点です。

 これを裏返すと「弁護士に事件を依頼することの意味」になります。

・ 訴訟対応を弁護士に任せて、自分は本来の仕事などに専念できる。
・ 弁護士が事件に関する連絡「窓口」になる。紛争の相手と直接話をせずに済む。
・ 方針について、弁護士のアドバイスが得られる。
・ 専門家と一緒に話し合い、作戦を立てて戦える。

 これらのことがあなたにとって重要かどうか、「費用を支払ってでも弁護士に依頼する」値打ちがあるかどうか?を考えるということになります。

 ということですから、私たち弁護士は、

・ 「この人になら任せられる」という存在(事件を解決する能力、人格などが関係する)
・ 「この人となら一緒に戦っていける」という存在(コミュニケーション能力、色んな人の立場を理解する力・想像力などが関係する)

であることに値打ちがあるということになります。
 弁護士は、こういう存在であるように日々研鑽し続ける必要がある、良い心身のコンディション作りをし、法律関係はもちろん社会に関する色んな面の勉強をし続けなければならない、ということになります。

 先日司法試験の記事を書きましたが、試験にパスして資格を得たら「依頼する値打ちのある弁護士」になれるわけではありません。
 試験にパスしてから、「依頼する値打ちのある弁護士」になるように、また、そういう弁護士であり続けるようにいつまでも努力し続けなければならない、というのが弁護士の仕事です。
 
 以上は、私が司法修習生のときからずっと考えていることですが、初心忘るべからずで、これからも努力を続けていきたいと思っています。


神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹



マーサズ・ヴィンヤード島 [法律案内]

2月25日、私が代表幹事を務めるシルバー法律研究会で成年後見シンポジウムを行いました。

 基調報告で「障がいのある人たちの権利を保障するために」と題して、神戸女子大学健康福祉学部教授の植戸貴子さんから話を聴きました。

 植戸さんの話の中で印象に残ったのが、「マーサズ・ヴィンヤード島の聴覚障害者」のエピソードから学ぶ、障がいの「医学モデル」と「社会モデル」の話でした。

 マーサズ・ヴィンヤード島は、アメリカのケープコッドの南海岸から約3.5マイル (6 km)のところにある島(と言ってもどこやねん?という感じですが、ニューヨーク、ワシントン、ボストンなどからも近い距離にある島)で、アメリカの観光地、高級別荘地だそうです。
 一度は私も行ってみたい!

 この島について、こんな本があります。この島のエピソードから、「障がい」とはなんなのか?の本質を考える話です。


みんなが手話で話した島

みんなが手話で話した島

  • 作者: ノーラ・エレン グロース
  • 出版社/メーカー: 築地書館
  • 発売日: 1991/11
  • メディア: 単行本



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私の司法試験1回目受験記④~最終章 [司法試験]

 私が初めて司法試験を受けた受験記。今回で完結します。

 「序章」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-22
「短答試験」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-23
 「論述試験へ」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-26

 5月の短答式合格までは憲法・民法・刑法の勉強しかしたことがなかった。
 そこから、私は「突貫工事」で商法・刑事訴訟法・国際私法の勉強をして、7月の論述式試験に臨んだ。
 
 「前号」で民法・刑法以外は「何とかなる」と書いたが、それはあくまで気合い上「何とかなる」という心持ちだったという話で、実際には、その科目の内容の定着度を真面目に考えると大いに不安がある状態だった。
 でも、そんなことは考えないようにした、という話である。

 今はもう、試験科目がどんな順番だったかも覚えていない。
 順不同で各科目を振り返ろう。

「憲法」
 

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私の司法試験1回目受験記③~論述試験へ [司法試験]

 私が初めて司法試験を受けた時の話の続き。

 「序章」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-22
「短答試験」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-23

 5月短答式試験に合格した。
 これは、競馬で言えば、後方から追い上げて直線で並び、綺麗に「差し」切ったという会心の展開ともいえた。
 
 しかし、続く7月論述試験になると、ライバルとなる受験生のレベルは格段に上がる上に、さらに、科目・試験内容への対応、時間的余裕、その全てにおいて厳しい条件にさらされることになった。
 
 論述試験は、

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私の司法試験1回目受験記②~短答試験 [司法試験]

 私が初めて司法試験を受けた時の話の続き。

 ①「序章」はこちら http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2017-02-22

 
 平成8年3月下旬、私は5月GW明けにある司法試験の短答式試験の受験を控えていた。
 年明けから司法試験予備校LECに通って、猛烈な勢いで勉強を始めていた。

 私のコンセプトは次のようなものだった。
 
 何せ、キャリア何年もの歴戦の司法試験受験生たちと比べて圧倒的に知識も経験が足りない。
 それに勝つためには、自分で考える「正しい作戦」を徹底するしか勝ち目はない。
 
 私のコンセプトは次の通りで、合格するまでこれを意識し続けた。

(法律の勉強におけるコンセプト)

・ 通常の司法試験受験生と比べて圧倒的に知識が足りない。
・ だから、基礎・基本に忠実に勉強する。
・ 法律の勉強としては、まず「法律の条文そのもの」を一々六法で確認する。

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私の司法試験1回目受験記①~序章 [司法試験]

 私は、大学4回生のときに司法試験に合格している。
 
 で、実は、私は、司法試験を大学3回生のときにも受けている。
 そのときの体験記を今回は書いてみようと思う。
 この体験は、私にとっては、本当に大切なことを教えてくれた。
 
 
 さて、このブログの中で「私の灘中受験記」http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2013-04-30は、多くの方に読んで頂いている人気記事になった。ありがたい限り。
 
 サザンオールスターズに例えれば「いとしのエリー」くらいのヒットである(たとえが大き過ぎる!)。
 
 
 この灘中受験記と同じく、今回の受験記も不合格体験記である。
 「ハチのムサシ」のように敗れた私の姿を想像して笑ってもらうのもよし、その中から何かのヒントらしきものを得てもらえれば望外の喜び、という気持ちで書いてみる記事である。
 

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RadiCro 第4回 

 インターネットラジオ番組の第4回バックナンバーを事務所HPにアップしています。

 こちらから ↓
 http://www.kobeseaside-lawoffice.com/radio

 今回は、「ハイテク」(ハイテクという言葉自体がちょっと古い!?)特集です。

・3:00ころ~ ニュースのツボ「AI ~人工知能について~」
・20:30ころ~ 法律相談「インターネット上に良くない口コミを書かれた時の対処法」
  
 前半は、AIの実用化がドンドン進んでいく話、そして、そういう時代に私たちの「仕事」がなくなるんじゃないか?という話などをしています。
 
 AI時代にも、やっぱり「人の仕事」が大切なのですよ、で、「守備範囲」がこんな風に変化するでしょう、という話になっています。
 
 後半は、ネット上の誹謗中傷についての話。
 以前、「書評日記」でも書きました。  http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-12-1
 今では誰でも知っておきたい法律知識の一つですね。
 
 ラジオですのでかけっぱなしで聴けますので、よろしければ、電車移動のお供、作業中のお供にでもどうぞ。

   神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹


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