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テルマエ・ロマエで人権を語る!? [息抜き!?]

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 観たかった映画、観てきました。

 もう、阿部寛が主人公というだけでも想像してつい笑けてくる、というくらい楽しみにしていました。

 実は原作マンガは読んだことがないのですが、映画、実に面白かったです。
 きっと原作マンガはさらに(?)素晴らしいに違いない、と思います。
 
 

続きを読む(注意!ネタバレ含む)


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共通テーマ:映画

維新「家庭教育支援条例案」撤回 [時事ニュースから]

 
 橋下氏も、この条例案には問題があると述べ、この条例案は撤回になりました。

 この条例案を作った人だって、その人なりの信念では良かれと思って作ったのだろうと思います。
 しかし、その信念にある「思い込み」が激しすぎて、非科学的な記述がそのまま入っていまい、しかも、少なくない人を傷つける内容になってしまった。

 条例案を作った人の「良かれ」という点をいえば、

親が子に対して十分な愛情を注げる世の中になるように

ということであろうと思います。その意図は私も共有します。

 ただ、その目的のための手段として、

上から目線で、親に「こうあるべき」像を規定する

かのようなやり方では成功しないと思います。
 

 もちろん条例には、「上から」とは書いていませんが、私は、この条例騒動については、作成者に(自覚してか、無自覚かわかりませんが)「上から目線」の要素があり、それが思わぬ発想の「横着」を招き、大きなミスを招いたのだと思います。


 もっと、子供たち、それと共に生きる親たちに丁寧に寄り添うバックアップの仕方があると思います。
 
「こうあるべき」をいうのではなく、人間本来の自然の愛情を発揮しやすい状況を整えていく

そういう環境整備を行っていく

これが子育て支援の政治の役割であることを確認して欲しいと願います。
 
 そうすれば、今回の条例提案者の「良かれ」の願い(きっと、=「親が子に対して十分な愛情を注げる世の中になるように」)が実現に近づくはずです。

村上英樹(弁護士、神戸シーサイド法律事務所


http://news.so-net.ne.jp/article/detail/700824/

(引用開始)
維新市議団、条例案を白紙撤回…保護者ら反発で
2012年 05月07日 21時35分 提供元:読売新聞  大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)大阪市議団が市議会に提案予定だった「家庭教育支援条例案」に、子どもの発達障害の原因を親の愛情不足とする記述があり、保護者でつくる13団体が7日、「偏見を助長する」と、同市議団に提案見送りを要請した。
 市議団は同日、条例案の白紙撤回を決めた。
 同条例案は児童虐待が後を絶たない中で、家庭教育支援や親に保護者としての自覚を促すことなどが目的で、市議団が1日、記者団に公表。その中で児童虐待を発達障害と関連づけて、「愛情不足が症状を誘発する大きな要因」と指摘し、「わが国の伝統的子育てで予防・防止できる」と記述していた。
 これに対し、「大阪自閉症協会」(大阪市)などが問題視。この日、同市議団など5会派に条例案の提案見送りと、専門家を交えた勉強会開催を求める要望書を提出した。
 市議団の美延映夫(みのべてるお)幹事長は「手違いがあった」と団体側に謝罪し、条例案撤回を約束。橋下市長も同日、記者団に「発達障害を抱える子を持つ母が愛情欠如(している)というのは違う」と述べた。
 発達障害に詳しい山崎晃資・臨床児童精神医学研究所所長は「医学的に発達障害は中枢神経系の機能障害とされている。愛情不足とは関係がなく、条例が成立すれば親がいわれのない差別を受ける」と話している。
(引用終わり)

灘校文化祭 今年も [息抜き!?]

 GWが近づいて、私のブログ記事でアクセスしていただいている記事の順位が大きく変動しました。
 
 普段は、

養育費・婚姻費用の算定表~なぜ表で決めるのか?
http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2009-05-14

などの法律知識系の記事にアクセスしていただくことが多かったのですが、GWが近づいてから、


灘校文化祭
http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2011-05-06

のアクセスが急増しました。

 我が出身校ながら、恐るべし灘校、と思います。

 灘校文化祭は、私が生徒だった約20年前も今も変わらず、5月2日、3日という日程でやっているようです(今年は間違いなくこの日程)。
 見学は全くの自由で、今年までのところ、チケット等も何も必要ありません。
 ただ、去年(平成23年)行ったときは混んでいました。私の想像を超えて。小学生の親子連れが多かったと思います。
 
 私は、灘校は、高校から入学しているので、文化祭の経験は3回だけ。
 高校2,3年のときは、バンドのライブをやりました。BOØWY(ボウイ)などのコピーをやりました(懐かし~)。
 
 生徒の時は、ほとんど自分のことしかやっていませんでしたので、他の催しや展示などはほとんど見ていません。
 
 なので、去年「お客」として行ってみて初めて、

地歴研究会の「砂金掘り」

化学研究会のマジックショー

これも化学?のスライム作り

などのコーナーが小学生に人気があるとか、その他にも、色んな部(特に文化部)の展示が非常に充実していることを知ったのでした。

 しかし、お昼ご飯がすぐに売り切れてしまい、コンビニで食糧をゲットしなければならないのは大変でした。
 今年行かれる方は、お昼ご飯は自分で用意されることをお勧めします。

 今年の灘校は、工事中でちょっと狭い、という話です。

 
 私も、今年も、灘校文化祭を見に行くことにしています。
 去年、自分の育った学校の空気を吸って、元気をもらったので。

 
 灘校生は、きっと今年も頑張っているでしょう。
 
 私の時代、多感な時期の灘校生の中には、「受験秀才」というステレオタイプな見方をされることに抵抗し、

俺(たち)は、「勉強」以外がすごいんやぞ!!

とアピールしようと、過剰なまでに、(大して意味のないことにも)エネルギーを注ぐ生徒が少なからずいました。私も、高校時代、意味の分からんギャグばかりを異常な頻度で連発していたのは、そうやって「抵抗」していた、ということでした。

 端から見ると、所詮「受験秀才」が背伸びして頑張っている、だったかもしれませんが。

 昔の私のような灘校生の姿が、今も見られるのでしょうか。
 それとも、今の灘校生は、私のころよりもっとスマートに、自然に自分を表現する生徒が多くなっているのでしょうか。
 でもやっぱ、中高生時代の心理というのは昔も今もそんなに変わらないので、私たちのころのように、「脱・受験秀才!」に向けてエネルギーを注いでいる生徒がたくさんいるんじゃないかなぁ、と想像します。

 今のほうが昔よりも、「今日日、灘行って、東大行ったからって、だからどうやねん!?」という見方をされることも多いでしょう、そういうことや、色々な感情ありながらも、それでも、みんな日々、色んな方面に着々と力を伸ばしているのだろう、と想像します。

 振り返ると、「ギャップ」と意外性を身につけ同世代の女子の歓心をひこうとした、というのが私の高校時代の戦略でした(上手くいったかどうかは微妙)。この辺は、昔の私よりも今の生徒のほうがナチュラルに物事を運び、成功されているのでは?という気がします(人によりましょうが)。
 
 昔より来場者が多くなっていますが、自由な発想で遠慮無く、新しいことをどんどんやる楽しい文化祭であり続けることを祈っています。


                            村上英樹(弁護士、神戸シーサイド法律事務所

養育費が払われない場合、どうすればよいか? [法律案内]

 私のブログで、一番アクセスをたくさんいただいている記事は、

養育費・婚姻費用の算定表~なぜ表で決めるのか?
http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2009-05-14

です。

 この記事は、主に、離婚の際に問題となる「養育費・婚姻費用」について、

昔は、その額を決めるのに時間がかかりすぎて、毎月必要なお金なのにいつまでも支払ってもらえないなどの問題があった

けれども、「算定表」が出来て、迅速に手続ができるようになった

ということを書いた記事です。基本的には「算定表」を褒める記事です。
 
 最近、日本弁護士連合会は、この「算定表」には不十分な点もあり、これだけで安易に物事を進めるのには問題があるという意見(http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2012/120315_9.html)を出しており、大変役に立ってきた「算定表」も今後見直しの必要があるかも知れない、とのことです。

 さて、それはともかく、養育費・婚姻費用の算定表に関する記事にアクセスを頂くというのは、現実に、この問題について悩んでおられる方が多いということでしょう。

 そこで、今回は、「養育費決定、その後」について、解説します。

 離婚調停や裁判で、養育費が決まったのですが、払われない場合どうしたらよいか?

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どうすれば、クルマと人とが共存していけるのか [時事ニュースから]

 先日の京都・祇園での事故に続き、また、ひどい事故が起こってしまいました。

「集団登校の列に車、児童3人重体」

http://news.so-net.ne.jp/article/detail/696300/?nv=c_article_related_text

関連ニュース
http://news.so-net.ne.jp/article/detail/696403/

 
 私は、弁護士になる前はクルマが好きでした。改造なんかしませんが、クルマで飛ばすのは気持ちいい、と思っていました。

 そして、弁護士になって12年間、すっかり、クルマが好きでなくなってしまいました。

 交通事故による被害案件を扱っているうちに、クルマのせいで取り返しのつかないことが起こったということに直面し続けているからです。

 自分の生活でも、「必ずしもクルマで行かなくてもよい」ときは、クルマは利用しなくなりました。

 今は、正直言って、

クルマは必要悪

だと思っています。

 こういう酷い事故が起こったときに、交通事故加害者への厳罰化などが求められることがあります。

 確かにそれも必要かも知れません。

 でも、私は、厳罰化だけではなく、人とクルマのつきあい方そのものについて、もう一度、できれば「一から」考えてゆくべきだと思います。
 それはまた、国が、政策として、「どれだけクルマの販売や利用を優遇するか」という問題とつながってきます。

 だって、思いませんか?
 今回の事故で、被害に遭った子どもや保護者のことを思うと、

クルマなんてなければいいのに

と。

 もちろん、原発ゼロにはなっても、クルマゼロにはならないでしょう。

 それでも、一度、クルマだって「ゼロベース」の視点を持って、人がどうクルマと付き合っていくのか、というのを考え直すことこそが今必要だと思います。

 そうしていけば、色んな視点が出てくると思います。

・ クルマの台数が多いことが、本当に、人の幸せに繋がるのか?
・ 公共交通機関の利用を促進することによって、走るクルマを減らすことができるのでは?
・ 「乗り合い」を推奨することによって、走るクルマを減らすことができるのでは?
・ クルマの利用がやむを得ない人と、そうでもない人について、扱いが同じでよいのか。(田舎の人と都会の人が同じでよいか。乳幼児や高齢者がいる家庭の人と、若者ばかりの人が同じでよいか。税金など。)

など。

 こういう視点を共有していただける方が増えてゆけば良いな、と思います。 

村上英樹(弁護士、神戸シーサイド法律事務所

「おい、悪魔」 ~ 元阪急・福本さん → 元阪神・赤星さん [読書するなり!]

 変なタイトルです。

 「おい、悪魔」というのは、次の本に出てくる、「『戒め』の頭文字」なのです。


一瞬の判断力 ~ピンチをチャンスに変える53の法則~

一瞬の判断力 ~ピンチをチャンスに変える53の法則~




 悪魔など出てきそうもない本です。

 元阪神タイガースのスーパースター赤星選手(5年連続盗塁王など)がプロに入ったとき、元阪急ブレーブスの福本豊さん(世界の盗塁王)が赤星選手に贈った言葉が「おい、悪魔」です。

お おこるな
い いばるな
あ あせるな
く くさるな
ま まけるな

 なるほど。
 この戒めが大事だということは、私にはよく分かります。
 特に、プロ野球選手にとって、大事なんだろうな、というのは、まさに。

 心の持ちようの問題なのですが、プロ野球選手は、大抵、プロ入りするときは20歳前後の若者なのです。(赤星選手はもう少し上ですが)
 野球の技術は一定水準以上なのですが、人間としては、もちろん、周りの若者とほぼ同じ。
 「おこりやすい」「いばりやすい」「あせりやすい」「くさりやすい」要素をいっぱい持っているわけです。
 そのかわり、若いゆえ、情熱も大きいけれども。
 
 私も、弁護士になったときは24歳でした。
 というと、大学生気質に毛が生えたかどうかというくらい。
 「宴会の後は、朝までオールでカラオケでしょ」というノリの若者です。
 試験にはパスしたけれども、中に入っている人間はそんな若者。
 もちろん、調子に乗りやすいし、逆に、「おこる」「いばる」「あせる」「くさる」に陥りやすいし、そんなしょうもない感情のために、自分の成長の機会を逃してしまうような損をしたことがたくさんあったなぁ、とこの12年くらいを振り返りました。

 とはいえ、私の場合、「おい、悪魔」の戒めに反して損をした経験もたくさんあったからこそ、「おい、悪魔」を心から噛みしめることができ、その結果自分の成長のためにあるべき心の在り方に近づけるのです。
 その意味で、24歳の私よりも強くなっている、と考えることが出来ます(ただし、「朝までオールでカラオケ」はきつくなりました)。
 まだまだ仕事の「現役」人生も長いわけですから、失敗の体験だって力になって、十分元を取れる!

 それに対して、プロ野球選手は勝負できる期間が短いので、「おい、悪魔」に反して何年間か成長が思うようにいかなかった場合には、それで「終わってしまう」過酷さがあるのですね。
 だからこそ、の、福本さんから赤星選手への贈る言葉「おい、悪魔」。

 今家に、「おいあくま」と書いて貼ってあります(笑)

 雑念や邪念に惑わされず、自分のなすべきことを冷静に見つめてゆける人間になろう、と。

               村上英樹(弁護士、神戸シーサイド法律事務所

大学で授業を持ちます! [法律案内]

 私は弁護士になってから、

甲南大学法科大学院   5年くらい

大手前学院大学 憲法  こちらは1年のみ

で、講師をしたことがあるのですが、今年は何年かぶりに、神戸学院大学で「法と裁判」の授業を持つことになりました。

 通年ではなく後期だけですが。

 私は学生のときから、塾講師をしており、のちのちも教壇に立つ等のことはたまにやってきたのです。そう言う機会があると、やっぱり「ハイ!」と手を挙げてしまうのですね。
 今回も弁護士会で案内があり「ハイ!」と手を挙げたら、有り難いことに、授業を持てることになりました。

 塾講師時代から、私は、ついつい「自分の話だけで完結してしまう授業」になりがちだったのですが、今年の授業は、

白熱教室ばりに、学生さんの考え、思いを引き出す授業にしたい!

と意気込んでいます。

 
 というのも、シラバスに書く、講義の目的の重要な点として、

「法が人を幸せにするか?」

「裁判が人を幸せにするか?」

「人を幸せにするための法、裁判とは何か?」

をみんなで探求する、というようなことを書いてしまったからです。


 既存の制度をなぞるのではなくて、「法が人の幸せにどういう役割を果たすか」を考えながら現代の制度も学んでいく授業を実現したい、と思います。

 「北斗の拳で憲法」もやるつもりです。

 講義にリンクして、(但し大学に迷惑のかからない仕方で)、こちらのブログでも、法と人の幸せを共に考えて頂く記事をいっぱい書いていきたいと思います。

 
       村上英樹(弁護士、神戸シーサイド法律事務所

基礎英語再び! [息抜き!?]

http://www3.nhk.or.jp/netradio/

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 4月1日から、24年ぶり??くらいに基礎英語を聴いています。


 高い月謝を払って英語教室に行く前に、英語勉強するなら、まず、コレでしょう!と私は思います。

 テキスト代だけで、教授料はタダ。とにかく安い!

 おまけに早起きできるきっかけにもなる!


 私の作った格言

「基礎英語録音すべからず」

というのがありまして、基礎英語やラジオ英会話を録音して後で聴いて勉強しよう、という案とか、テープ付(現在はCD付)テキストを買って勉強しよう、という案については、私としては成功した試しがなく、結局、

毎日決まった時間に聴く

寝坊して遅刻したらあきらめて、次の日からまた続ける

のが一番上手くいく、と考えています。

 
 現在の「基礎英語1」は、私が中1のときに聴いた「基礎英語」「続基礎英語」とは、少し構成が異なります。

 例えば、

This is a pen. 

といった感じで、かっちり文法から入っていくのが昔の「基礎英語」だったと記憶していますが、今年の基礎英語は、

4/1はとりあえず「Nice to meet you!」が言えるようにしよう、出来たら、自分の名前と、好きなものもいえたらいうことなし、

といった目標設定で、毎日進んでいく感じです。
 その中で、文法が少しずつちりばめられ、きっと最終的に、「基礎英語1」では中1相当くらい(?)の文法が網羅される、というカリキュラムだと思われます。

 いわゆる「文法中心」英語で育った世代の私は、昔の「基礎英語」のスタイルのほうが馴染みやすいのですが、別に自分の育った環境がベストとは限りませんよね。

 英語圏に出て行くことが昔よりも多くの人にとって現実的なことになった今、こういうスタイルがよい、と考えた「基礎英語」スタッフの発想は、きっと時代に適っているのでしょう。

 とはいえ、会話や実践中心の本文でメインが構成されながら、ある程度、予想されるリスナーの語学力の発達具合に応じて文法も適時に巧くフォローしてゆく、というのは、相当な工夫の要ることだと思います。

 でも!

 私には、近年のNHK教育(Eテレ)などの創意工夫にかける努力は相当なものがあるように見えるので(中には成功していると思われるものも、失敗かな?と思われるものもあるけれど)、今年の「基礎英語」には大いに期待しています。

 

弁護士とiPad [弁護士業について]

 私も、今年から、ついに(!?)iPadユーザーになりました。

 最新の「新型iPad」ではなく、「iPad2」です。

 同期の弁護士に、私にとって、iPadの「師匠」のような人がいまして、その人に色々便利なアプリなどを教えてもらいながら、活用しています。

 本で読むところによると、

アメリカでは、弁護士が、大量の書類の入ったでっかい鞄を持ち運ぶ、などという姿は過去のこと

今は、タブレットPC(iPadなどのこと)だけを片手に法廷に行く

である、という情報もあります。(本当かどうかは不明。)

 私は、その状態には遠く、紙の資料とiPadを併用していますが、まだまだ、重要な資料ほど「紙」です。

 
 さて、今のところ、iPadが弁護士業務で役立つ点を列挙しますと、


1 実務上必要な資料類を大量に持ち運ぶことが出来る

  例えば、非常によく使うものとして、「養育費・婚姻費用算定表」「交通事故損害賠償算定基準」などがあります。養育費算定表について → 過去記事 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2009-05-14

  今までも、事務所での法律相談ならば、こういう資料が紙で手元にあるわけですから、いつでも見ながら相談できるのですが、しかし、出張先ではそうも行かなかったのです。
  そうかといって、本をたくさん持っていくと重いし、しかも、法律相談で使うか使わないか分からない本を全部持っていくことは出来ませんでした。
 
  今は、そういう資料をiPadに入れても、iPad自体の重量は変わりませんので、いくらでも入れておけます。
  使わなくても構いません。
  入れっぱなしで構いません。
  何しろ、iPadは50GB以上の容量がありますから、本を何冊入れてもメモリがいっぱいになることはまずありません。

  なので、専門的資料を参照することが多い、弁護士の仕事ではとても便利です。

  六法さえも「e六法」という無料のアプリがあり、六法全書を持ち歩く必要がありません。

2 メモがすぐ取れるし、散逸しない

  iPadは「手書き」にとても優れていますので、キーボード操作をしなくても、まるで普通にペンで紙に字を書くかのようにすらすらとメモを取ることが出来ます。

 そして、今まで「紙」のメモだと、ちゃんと整理しなければなくなってしまうのですが、iPadの場合は、電子ファイルとして残るので、無くなることがまずありません。
 かといって、捨てなくても「かさばる」ことがありません。

3 ネット情報なども、ファイリングしておきやすい

  現代では、弁護士も仕事をする上で、とりあえずネット情報はよく調べます。
  依頼者の相手方の会社のHPを調べる、などというのは当たり前にしていることです。
  
  たとえば、医療過誤事件などにおいて、医療知識などの専門知識も、最終的には、ちゃんとした医学文献を当たるにしても、まずは、ネットでざっとした知識を得るように調査します。
  
  そういうときに調べた内容は、Evernoteという情報整理用のアプリで、パソコンとiPadを連動させて、情報をファイリングしておき、後日、そのアプリの単語検索機能などを使って、必要なときに情報を取り出す、というような使い方をします。
  今までは、とりあえず、ネットで役に立つかも?という情報は全てプリントアウトしていました。それが結局は余り意味がなかったこともあって、膨大な紙の無駄を生じさせていましたし、プリントアウトした紙は散逸しやすいものでしたから、とても便利になりました。

4 ネットにすぐ繋がる

  東日本大震災後の相談業務などは、携帯PCが必須だったそうです。
  もちろん、iPadでも可です。

  要するに震災直後のような緊急時は、弁護士が持っている法律的知識などよりも、

「これこれこういう問題は、どこに問い合せたらよいのか?」

という情報を求めている人が多かったのです。

  こうしたとき、基本的にどこでもネットに接続でき、わずか600gくらいの重量で持ち歩けるiPadなどは重宝したと思われます。


 ほかにも、複数の弁護士や、弁護団の間で、共同作業をすることやスケジュールを共有するなどの便利な使い方ができるようです(私はまだしていませんが)。

 
 私は、どちらかいえばトラディショナルなタイプで(!?)、iPadなど電子的な方法については、もともと、「懐疑的」で、

紙、ペン、自分の手で線を引く、紙で出来た本・資料

等のほうにこだわる気持ちも強かったのです。

 ただ、iPadを利用してみて、今までのやり方に「こだわる」のをやめて、柔軟に、色んなものを取り入れてみると、自分の出来ることの幅が広がる、ということを実感しました。

 要するに、

便利なツールを使って、煩雑な作業とか、無駄な時間を省き、

自分の持っている本来の能力を、たとえば、事件の処理など、自分の依頼者や世の中のために、創造的に役に立つ方向で働かせる

ということができる、と実感しました。


 以上、iPadの便利さへの感動をお伝えしたわけですが、その反面、例えば、


何かの学習をしていて、「頭に叩き込まなければならない」事柄があるとき


などは、やっぱり、紙の資料(本など)を使って、自分の手で、じかに手応えを感じながら紙に線を引いたり、単語を書いたりしてみることは必要だ、と思いますし、それに限らず、


iPadなど電子機器のなめらかさ


に浸りきってしまうのは危険で、


アナログな方法がもつ「手応え」


は重要なものだと感じたりもしています。なので、鉛筆などは今でもカッターで削るのですが、この「手応え」は、私にとって欠かせぬ「癒し」です。


 また、電子書籍が行き渡ったとしても、


大好きな小説など、文庫本片手に喫茶店で贅沢な時間を過ごす


というスタイルを、私は手放せません。

 
 それから、囲碁なども、

パソコン画面で行うインターネット対局 

より

碁盤を使って、人と対面して、碁石をパチリとやる

ことのほうが、格段に味わいがあると感じます。



 そんなわけで、今までの行動様式と、新しいツールとの狭間で揺れる、というのが今の私の状況なのですが、


良いものはどんどん柔軟に積極的に取り入れ


 しかも


自分本来の持っている感覚も大切にして


古きものの良さと新しきものの良さを、私なりに取り入れて、仕事に私生活に活かしていこう、と思っています。

「デリバティブ被害」と裁判、金融ADR [消費者事件]

 自治体(市など)や大学までもが、金融商品、「デリバティブ商品」「仕組債」への投資による損失を出し問題になっています。

 そして、中小企業(や社長個人)なども、銀行や証券会社の担当者から勧められて「通貨オプション」などのデリバティブ取引が、リーマンショックなどをきっかけに大きな損を出しています。

 こういう問題は「投資被害」と呼ばれ、私が加入している

神戸先物・証券被害研究会

http://www5f.biglobe.ne.jp/~sqkobe/index.html

では、2か月に1回くらい弁護士有志が集まり、裁判例を研究したり、全国で同じ考えで活動している人の活動状況を情報交換したりしています。

 「デリバティブ」取引というのは、次のようなものです。

 「デリバティブ」と言う言葉は、英語で「派生の」という意味です。
 「デリバティブ取引」とは、「金融派生商品」の取引と呼ばれ、預金や貸付、株式や債券の売買、外国為替取引など伝統的な金融商品(取引)から派生したもののことをいいます。先物やスワップ、オプションと呼ばれるものが含まれます。
 具体的な商品としては、「通貨オプション」等のオプション取引や、「金利スワップ」などのスワップ取引等があります。

 その仕組をここで説明すると長くなるので、特徴だけ言いますと、「新種の取引であり」「仕組が複雑で」「リスクが大きい」ものがほとんどです。

 そういう取引についての「被害」救済を私たちは目的としています。

 
 さて、ここで、

「デリバティブ商品なんていうリスク商品に手を出して損をした、って、そんなの『被害』なの?
 単に、株で失敗して損をした、っていうのとどう違うの?」

という疑問が寄せられるはずです。

 

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